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映画「不在という存在」の制作をクラウドファンディングで実現!
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メビウスプロダクションは、2022年に富田真人、小鳥遊ユカ、齋藤いつかによって設立された、映画製作及び配給を目的とした団体です。
3つの異なるエピソード。1つの凄惨な事件。その背後にある「不在」の糸をあなたは解けるか――。富田監督とあなたがつくる新作長編劇映画。2023年、春、公開予定です!
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ご関心頂きまして、誠にありがとうございます。本クラウドファンディングのプロデュースをつとめる小鳥遊と申します。
仙台を拠点に活動する映画監督/バーテンダー富田真人の2作目となる長編劇映画《不在という存在》製作プロジェクトにご支援をお願いします。
稀代のダンサー達が仙台を舞台に紡いだ不条理アートムービー《the Body》から2年。この初監督作品は、人物の顔が一切映されない「顔のない」映画であり、物語的というよりは詩的であり、果てしのない「問い」へとひらけることが「答え」となる「わからない」映画でした。
翻って本作《不在という存在》は、「わかりやすい」物語が、喜劇や恋愛や犯罪の匂いを漂わせながら展開します。この急激な作風の変化に私たちは驚き、戸惑いながら、一体これは本当にただのエンターテインメントなのかと、大きな興味と期待を抱かずにはいられません。
ほぼ全ての仕事を監督一人が手がけた前回とは異なり、今回は撮影・音楽・照明を各方面のプロフェッショナルに依頼し、さらに豪華キャストを多数迎えます。
深刻な社会情勢そして経済状況の中、それなのに、映画をまたつくるということ。「なのに」ではなく「だからこそ」つくる──作家が社会に絶望したとき、真の芸術は生まれます。どうしても今、つくらなければならない理由があります。
クラウドファンディングにご協力頂きますと、様々なコレクター限定特典を通して、映画製作の内部を覗くことができます。そのとき、あなたもクリエイターです。どうぞ、映画《不在という存在》を一緒につくってくださいませんか。
不在という存在。
在り得ないという存在。
関係ないという存在。
知らないという存在。
忘れられた存在。
全て確かに存在する、
不在という存在。
3つの確かな日常のエピソード。
老女と海。それは認識を巡る物語。
車中の青年たち。それは現実を巡る物語。
恋をする若者。それは運命を巡る物語。
誰しもが体験し得る日常という物語の奇跡。
3本の糸はやがて1つの場所へ束ねられ、物語は1人の「不在者」の存在を露わにする。
「不在者」の起こそうとする犯罪によって未だ誰も見たことのない世界が開かれていく。
ありふれた物語の裏に仕組まれた無数の不在の糸を、あなたはいくつ解けるだろうか。
※随時更新予定です! ご期待ください!
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定方 まこと (SADAKATA, Makoto)
オイリュトミスト・ダンサー
1978年北海道に生れ、新潟で育つ。
1996年より舞踊家笠井叡に師事。オイリュトミーシューレ天使館第二期を修了後、舞台専門課程を経て、AkiraKasai company、ペルセパッサオイリュトミー団等において、国内外の多数の舞台公演に出演。
2010年 鯨井謙太郒とCORVUSを結成。東京・仙台を拠点に、舞台公演、ワークショップ、YouTubeライブ配信、美術大学講師など多方面で活動している。
2011年 戦争をテーマとしたオイリュトミー公演『水晶ノ夜』を構成・演出。2015年より自主企画『名曲オイリュトミー』『オイリュトミーとピアノの会』を不定期で開催している。最近の主な出演作品として、「CORVUS Neue Eurythmie Performance『喉』」(2020)、「コルヴス地下ライブ『即狂空間』」(2021)、「こうもりクラブプロデュース『星降る夜のクリスマス オイリュトミー』」(2021)、「天使館ポスト舞踏公演『牢獄天使城でカリオストロが見た夢』」(2022)等がある。
また、2020年10月に仙台で公開された富田真人監督の映画『the Body』に、死神役として出演している。
◇本作に寄せて
富田監督の前作『the Body』に死神役として出演させて頂き、今回は続けて第2作目のオファーを頂きました。
「サダさんの眼が撮りたい」との口説き文句に押されて出演の承諾をしたところ、メインキャスト(ほぼ主演)と伺い動揺しておりますが、監督の期待に応えるべく、台詞のある役者としては初の映画撮影に臨みます。来年の公開をどうぞお楽しみに。
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池田 輝樹 (IKEDA, Teruki)
俳優
1995年生まれ。埼玉県出身。劇団コメディアス所属。
第2回本公演『トートラインがゆるんだら』に客演として参加し、それ以降劇団員として参加。演劇にとどまらず、漫才やコントなどのライブにも参加している。
◇本作に寄せて
みなさまこんにちは、劇団コメディアスの池田と申します。
演劇に関わり始めて6年目になるのですが、自分の所属する劇団以外の作品に出演するのは実は今回が初めてです。しかもそれが映画だなんて、今からワクワクが止まりません。コメディアスの名に恥じぬコメディ俳優っぷりを、ほどよく出せたらいいな、と思っています。
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大山 カリーナ (OYAMA, Karina)
画家・ゴルフインストラクター
ルーマニア出身。
プロゴルファーを目指して挑戦中。
その傍ら絵画に興味を持ち創作を始め、2021年、二科展にて入選。
◇本作に寄せて
初めての挑戦にワクワクしてます。
頂いた役を全う出来るよう、全力で取り組ませて頂きたいと思います。
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鯨井 謙太郒 (KUJIRAI, Kentaro)
振付家・ダンサー・オイリュトミスト
宮城県仙台市出身。2002年より笠井叡に師事。Akira Kasai Dance Company、天使館オイリュトミーグループの主要メンバーとして国内外での公演やフェスティバルに出演。2010年、定方まことと共にユニットCORVUS(コルヴス)を結成し、舞台公演、ワークショップ、YouTubeラジオ放送室『密談』など多岐にわたる活動を展開。2012年、大倉摩矢子とユリイカ!!プロジェクト名義で新たな舞踏を探求する活動を開始。2014年、KENTARO KUJIRAI コンペイトウを始動し、ジャンルを越境したグループ作品やソロを発表。2021年からはその活動を仙台と東京の二拠点化し、世界へ向けた次代の身体芸術文化の発信を目指す。近年は『阿吽山水 A HUM SAN SUI』『GINGAN ARAHABAKI 銀眼荒覇吐』など、オイリュトミーや舞踏の枠におさまらない作品を発表し、海外のフェスティバルでも注目を集める。KMRii、HOMME PLISSE ISSEY MIYAKEのモデル、映画、2.5次元演劇など幅広く活躍。詩人、写真家、音楽家、ファッションデザイナー、画家、合唱団など様々な表現分野のアーティストとの協働も多い。
2018年度第50回舞踊批評家協会賞新人賞受賞
令和元年度宮城県芸術選奨舞踊部門新人賞受賞
世田谷美術館美術大学講師
公式Webサイト
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◇本作に寄せて
家族からも友人からもBARのお客さんからも同僚からも世の中からもメチャクチャ追い詰められて、前作『the Body』ですでに人生大苦境なはずなのに、、、なんと! 続けざまの大博打に打って出た富田監督の心意気! まったく未知のその行き先にこちらも想像力がかき立てられてしまいます。きっとこの時代に稀有なものに触れられる予感。私の役柄はまだ謎めいていますが、思い切り演じ切りますので皆さまどうかお楽しみに!
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今野 裕結 (KONNO, Hiromu)
画家・モデル
1993年、宮城県岩沼市で生まれる。画家として国内外で作品を発表しながら、モデルやデザイナーとしても活動している。鑑賞者が自身のスマートフォンを通して鑑賞する参加型の絵画(ネクサス絵画―色反転画・発光画)を提唱し、日本や台湾、イタリア、スペインなどで個展等で発表している。モデルとしてはSENDAI COLLECTIONなどのファッションショーや、CMや雑誌等に出演している。2021年には「美術作品×舞台芸術」という分野を越境した表現に挑戦した。
■画家―ネクサス絵画(色反転画・発光画)
2017年
個展 色反転画展―視覚の攪乱(Epic view・ギャラリーあぶくま)〔宮城県・岩沼市〕
2018年
個展 色反転画展―無意識の視覚〔東京都・銀座〕
2019年
ONE ART TAIPEI 2019〔台湾・台北〕
SA-span art gallery collection〔台湾・台北〕
2021年
個展 ネクサス絵画展―視覚への回帰(Epic view・ギャラリーあぶくま)〔宮城県・岩沼市〕
ALDILA' Beyond the obvious Hyperaesthesia Onerica〔イタリア/スペイン〕
Ars and Techne-美術作品×舞台芸術(クォータースタジオ)〔宮城県・仙台市〕
2022年
不思議な石の話 - アートとしての鉱物 -〔東京都・京橋〕
NFT - NEW FREEDOM THINK〔イタリア/スペイン/メタバース〕
【メディア出演】
河北新報、朝日新聞、美術の窓、月刊Art Collectors、地域情報誌(仙台闊歩・りらく等)
Yahoo!ニュース、ラジオ出演等、多数出演
【受賞】
リアス・アーク美術館公募展 LANDSCAPE of N.E. Vol.5 東北・北海道の風景 最優秀賞
第55回 宮城県芸術祭 絵画展(公募の部)優秀賞
NFT ART AWARDS 2021 入賞
■モデル
【ファッションショー】
SENDAI COLLECTION 2014
【CM出演】
エースコック/グランデール寒河江/TOHOシネマズ/リヴィントン山形/東北電力
【雑誌・広告等】
アンデックス/関東・東北じゃらん/ポリテクセンター福島/横手セントラルホテル/ゼクシィ/リンベル/グランデール寒河江
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◇本作に寄せて
富田監督の前作《the Body》を鑑賞し、同じクリエイターとして刺激を受けました。自身の作品制作における感性やモデルとしての経験を、キャストとしての表現に生かせるように撮影に臨みます。
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武長 慧介 (TAKENAGA, Keisuke)
俳優
1993年生まれ、山形県山形市出身。
大学在学中に、東北大学学友会演劇部の部員ら(当時)とともにコメディ劇団「コメディアス」を旗揚げ(主宰:鈴木あいれ)以降、同劇団の作品に多数出演。
また2020年からは宮城県に本拠地を置く「劇団 短距離男道ミサイル」に入団する等、活動のフィールドを広げている。
主な出演作品に コメディアス「段差インザダーク」(2021年)、劇団 短距離男道ミサイル「Ultimate Fancy Ojisan」(2022年)などがある。
コメディアス 公式WEB
劇団 短距離男道ミサイル 公式WEB
◇本作に寄せて
富田さんとご挨拶させていただき、静かな情熱と男気に惹かれました。
微力ながら作品づくり、およびこの挑戦の成功に貢献できればと思います。
ぜひご期待ください!
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鳥居 志歩 (TORII, Shiho)
俳優
宮城県仙台市出身。小学校四年生から高校三年生までNHK仙台少年少女合唱隊に参加。高校では演劇部に所属。大学からはE.S.S.(英語部)で英語演劇に携わる傍ら、学外で小劇場演劇の舞台に立つ。
中学校教諭、学童保育施設職員などの仕事を経て、東北の小劇場演劇に本格的に関わるように。
2019年より拠点を東京に移し、テレビやCMにも出演しながら、演劇活動を続けている。
◇本作に寄せて
素敵なご縁でこちらに出演することとなりました。自分にとっても初めての試みで、とてもわくわくしております。素敵な作品になるといいな。一人でも多くの方に届きますように。
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中宮川 ふくろ (NAKAMIYAKAWA, Fukuro)
俳優・制作
岩手県花巻市出身。大学在学中にE.S.S.(英語部)で英語演劇にふれる。学内に留まらず、仙台の小劇場演劇に参加。2017年からは上京し、俳優活動を本格的にスタートする。それと同時に、演劇ユニット「テトラハウス」の制作も行う。
2020年には俳優活動を一時休止し、アイドルグループ「プシュケとラーガ」の立ち上げに制作として参加。
◇本作に寄せて
今回、ご縁をいただき参加することになりました。
映像作品に出演するのは初めてですので、ご飯をいっぱい食べてがんばります。
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撮影:袴田和彦
野口 泉 (NOGUCHI, Izumi)
オイリュトミスト
武蔵野美術大学映像学科卒。演劇や映像を学んだのち、2002年より舞踏家笠井叡に師事。国内外のさまざまな舞台公演に参加。シュタイナー農法研究会「種まきカレンダーを読み解く」(2014)などのワークショップや企画公演を開催。主宰するオイリュトミーグループ「こうもりクラブ」では俳優や音楽家とのコラボレーションも積極的に行う。主な作品に「おしごとは呼吸すること」(2017)、子どもに贈りたいメルヘンオイリュトミー「やまなしもぎ」(2019)、「こうもりクラブプロデュース 星降る夜のクリスマスオイリュトミー」(2021)などがある。
◇本作に寄せて
演じることは全ての創造行為の基本にあるのではないかと思います。今作では富田監督の世界観の中で変容し、監督の思いを体現できるようがんばりたいです。是非応援をよろしくお願い致します!!
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作中詩|広瀬 大志 (HIROSE, Taishi)
詩人
熊本生まれ 埼玉在住
詩にモダンホラーの手法を導入することで内的体験を剥き出しにし、
実存する風景を脅かす言葉を追求している。
主な詩集に『喉笛城』『ミステリーズ』『髑髏譜』『草虫観』『魔笛』『現代詩文庫広瀬大志詩集』(以上、思潮社)
◇広瀬さんは、本作《不在という存在》のために新作の詩を書き下ろしてくださいます。なんて贅沢な企画でしょう!! お見逃しなく!!
製作
メビウスプロダクション
映画《不在という存在》公式サイト
制作・プロデュース
zeropoint
監督・脚本
富田真人
撮影
佐々瞬
音楽
中里広太
照明
(株)東北共立
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監督|富田 真人 (TOMITA, Masato)
1980年生まれ
2002年より、朗唱家としていくつかの舞台を制作。
映画製作は今回が2作目となります。
2002 舞台「死ぬる華」
2007 zeropoint主宰
2008 現職であるバーテンダーを生業として活動
2015 舞台「宇宙ごっこ」
2016 舞台「人でなしの恋」
2017 朗読劇「#三島由紀夫」
2018 詩の朗読会
2019 映画「the Body」撮影開始
2020 映画「the Body」公開
その他、詩の朗読イベント、舞台などに多数出演
私たちは日々、目に見えるものしか信じられないとうそぶきながら、その実多くの見えないものに支配されて生きています。
目に見えないウィルスに翻弄されていることを、ずっと考えています。ウィルスも、その恐怖も、お金の価値も、人生の意味も、私の映画も、相対的で不可知の、カタチや正解のないものです。例えばウィルスがテニスボール程の大きさであったなら、社会の取った行動変容は全く別のものになっていたでしょう。
私は飲食店事業も生業としております。2020年から現在まで、長期化したことで人々の行動様式が変化したことによる経済的打撃は相当に大きなものです。現に、2019年の半分、三分の一の売上で今を生きております。
行政による助成がなければ、私が15年間全てを捧げてきた場所は維持できていなかったことでしょう。同時に、家族や友人、そしてお客様方からの多大なご支援なくしては、今この場所に立っていられなかったことを痛感しております。皆様のお気持ち、ご支援、本当にありがとうございました。
さて、斯様な経済状況の中、今「映画」をつくろうとする事。私が私の家族や友人であったなら、「大丈夫?(頭)」と尋ねるでしょう。
文化庁が2021年から、「ARTS for the future」という助成制度を開始しました。2019年の前作製作時にはなかった小規模団体、低予算の映画も助成の対象となり、採択に向けて尽力しております。この制度の登場が、本作の挑戦へ大きく背中を押してくれたのは間違いありません。こういった行政による助成制度や「クラウドファンディング」のようなシステムの登場は、社会から「不在化」され、本来資本主義経済で価値づけようのない文化芸術を志す者たちにとって非常に喜ばしいことだと考えます。
本作は前作と真逆の「わかりやすく飲み込みやすい」物語を構想しております。同時に、どんなに平凡で易しい物語も、それを観る私たちは幾重にも重なった層の一番表面を見ているに過ぎません。その中には私たちの知覚できない幾億の奇跡の連なりがあるのではないでしょうか。
そうであるならば、私たちは自分の足の下で何を踏みつけて生きているのか。何を視界の外へ追いやり、どんな言葉に耳を塞いでいるのか。
混迷の時代だからこそ、自分が何を不在化して生きているのか、意識的でありたいと私は思います。それに思いを馳せることこそが「優しさ」だと思うからです。
宮沢賢治は、『注文の多い料理店』序で、このように記しています。
私がこれまで、生きる力を与えられてきた多くの芸術作品は、私にとっての「すきとほつたほんたうのたべもの」です。「すきとほつたほんたうのたべもの」は、お腹を満たしてはくれないし、通帳の残高を増やしてはくれません。だけれど私はその「すきとほつたほんたうのたべもの」がなければ、自分の人生を愛することができなかったと確信しています。
不安定な現代社会を必死に生きる、尊敬すべき人たちの多くは、ご飯の心配なく、立派な家に住み、自身の努力や人生の証明、或いは安心の支えとして通帳の残高を増やすことにいそしんでいます。けれど、「すきとほつたほんたうのたべもの」による豊かさだけは充分に手にしてはいないように感じてしまいます。それは「すきとほつたほんたうのたべもの」を無意識に不在化、外部化しているからではないでしょうか。
私の尊敬する多くの「すきとほつたほんたうのたべもの」を生み出す人たちは、決して「やりたいからやってる」自己実現者ではありません。欲望に基づけば、その果実はとうめいでなくなってしまうからです。「すきとほつたほんたうのたべもの」を生み出す人たちはその果実がとうめいであればあるほど、資本主義社会ではきまって生きにくそうなのです。その違和感とやりきれなさをある意味で原動力にしながら私も「すきとほつたほんたうのたべもの」を生み出したいと思うようになっていました。私にとって必要不可欠であったように、多くの人々にとって必要な果実だと信じて疑わないからです。
私のつくる映画が、私が目指す「すきとほつたほんとうのたべもの」として皆様の中に入っていけるのかどうかは私にはわかりようのないことです。けれど賢治の言う通り、私のつくる小さな映画が、そして本プロジェクトへの皆様のご支援の結晶が、そのほんの《幾きれかが、おしまひ、あなたのすきとほつたほんたうのたべものになることを、どんなにねがふかわかりません》。
2022年6月
映画監督/バーテンダー 富田真人
(CFプロデューサー・小鳥遊ユカ)
ひとはいつ、作品をつくろうとするのでしょうか。
何も著名な芸術家に限った話ではありません。趣味でものを書いたり描いたり、歌ったり踊ったりするひとはもちろん、SNSが高度に発達した現在、誰しもが一端の表現者である/になれると言えるでしょう。忙しい日々の中の息抜き、あるいは魂の癒やしとしてきっと必要なその行為。ふとインスピレーションが降りてきた瞬間のあの興奮も、何にも代えがたいものです。
「好きだからやる」、「好きなことをやる」という在り方は、美しく愛おしいです。そのような内部の純粋な閃きや衝動、自己表現の動機から生まれる創作もあっていいけれど、そうでない全く別の動機から行われる創作がこの世界には必要不可欠であるということを、富田監督に出会って識りました。
つくろうと思った瞬間より、世に晒そうと思った瞬間が最もクリエイティブである、という旨の岡本太郎の言葉を、監督が教えてくれたことがあります。いったい監督はいつ、この第2作を構想していたのか、それを世に晒そうと決意したのかと考えると、私は恐ろしいような気持ちになります。それはきっと社会への絶望と表裏一体であっただろうと思うからです。監督は絶望的な世界を目の当たりにしたとき、その絶望がゆえに、この世界に今産み落とさなければならないと思ったのでしょう。
監督はバーテンダーとして、日々お客様とカウンター越しに生きた言葉でコミュニケーションを取っています。文章を書いたり、おはなししたり、言語表現という得意分野で充足してもよさそうなものを、わざわざゼロから独学で学び映画をつくろうとしている! その真摯な試みの途方もない豊かさに、泣きたくなることが屡々あります。映画でしか伝わらない、味わわれないものがあるから多大な労力を払い、文字通り命懸けで、映画をつくるのです。
上司、部下、同僚、家族、友人、恋人、様々なひとと多面的に関わるあなたが社会的な役割を懸命に演じるあまり、知らず知らずのうちに「ないことにして」不在化、外部化している例えば――狂気、想像力、好奇心を、富田監督の作品は現前させてくれるでしょう。そのことが今から楽しみでなりません。
このプロジェクトを支援して頂くことの意義、みたいなことをここまで偉そうに綴ってまいりました。
出演者や製作陣の方々は口を揃えて「監督ってなんかいいよね」と言います。監督のBARにはたくさんの「富田ファン」が集います。みんながつい惚れ込んでしまうこのひとつの才能を、本プロジェクトの成功を通じて、より広く世に知ってほしいと願っております。
そんな富田監督に出会ってしまった、あるいはここまでお読みくださり本プロジェクトに出会ってしまった皆様、関わってみませんか。もう一歩深く関わってくださいませんか。あなたとの関わりこそが本作のテーマです。
映画があまり自分の日常にはなかった私が、映画に出たり、映画をつくったりするようになった運命の悪戯に思いを馳せます。次は皆様の番です。
Role, action!
以下のスケジュールで製作・公開予定です。
◆撮影スケジュール
2022年9月26日~28日(3日間)
2022年10月15日~17日(3日間)
2022年11月1日~3日(3日間)
◆公開スケジュール
2022年12月 初号試写
2023年4月以降 仙台市内のシアターにて一般公開
2023年5月以降 国内・海外の映画祭へ出品
2023年夏以降 AmazonPrimeVideoにて配信開始
ご支援頂く資金の使途内訳は以下の通りです。
モーションギャラリー様手数料 10%
機材調達費 50%
照明その他技術費 30%
人件費前払い等その他経費補助 10%
コレクターの皆様へ、魅惑の6つのコースをご用意致しております。(プロジェクトをご支援くださるかたのことを、コレクター様と呼びます。)
林檎飴コース
¥6,000
製作日記や製作秘話を定期的にメールでお届け・上映会ご招待券1枚
君のおもかげコース
¥10,000
製作日記や製作秘話を定期的にメールでお届け・完成作品のDVD進呈・オリジナルトートバッグ進呈
危険なこころコース
¥12,000
製作日記や製作秘話を定期的にメールでお届け・上映会ご招待券2枚・オリジナルトートバッグ進呈
入江の奥までコース
¥33,000
製作日記や製作秘話を定期的にメールでお届け・上映会ご招待券3枚・完成作品のDVD進呈・オリジナルトートバッグ進呈・撮影現場見学体験・オリジナルパンフレット進呈・エンドロールへお名前掲載
激しいダンスコース
¥55,000
製作日記や製作秘話を定期的にメールでお届け・上映会ご招待券4枚・完成作品のDVD進呈・オリジナルトートバッグ進呈・撮影現場見学体験・オリジナルパンフレット進呈・エンドロールへアソシエイトプロデューサーとしてお名前掲載
獰猛な命コース
¥100,000
製作日記や製作秘話を定期的にメールでお届け・上映会ご招待券5枚・完成作品のDVD進呈・オリジナルトートバッグ進呈・撮影現場見学体験・オリジナルパンフレット進呈・エンドロールへアソシエイトプロデューサーとしてお名前掲載・上映会後の打ち上げへご招待
※君のおもかげコースのみ、上映会ご招待券がつきません。仙台での上映会にご来場できない遠方のかたにもおすすめのコースです。
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◆上映会は、仙台市内のシアターにて2023年4月以降を予定しています。
上映会ご招待券2枚以上のコースは、おひとりで何度も鑑賞することも、ご友人を連れてご来場することも可能です。
コースによって枚数が異なりますのでご確認ください。
◆完成作品のDVDは、上映会終了後に作製してお届けします。
◆オリジナルトートバッグは、それ自体がひとつの壮大な詩のような脚本から一節を抜き出し、不在を乗せて揺れるモノの背後に、異国の言語で配らった仕様です。
A4が入るMサイズでマチ付き(※)。内ポケット付きなのもこだわりです。
オーガニックコットン生地で、プリントはオモテ面のみです。
日々のお仕事、お買い物、お散歩のお供に是非。
※横幅36、高さ37、マチ11、持ち手56(単位:cm)
◆撮影現場見学体験は、仙台での9月~11月の撮影スケジュールのうち、どこか1日を当方で指定させて頂きます。
ご都合のつくかたのみのご案内となりますが、ご了承ください。
◆オリジナルパンフレットは、上映会終了後に編集に入り、完成し次第お届けします。
編集に際しては、ご希望であれば、作品の感想や批評など50〜2,000字程度のコラムをご寄稿頂くことも可能でございます。
上映会の受付時や終了後などに会場スタッフまでお声がけくださいませ。
仮にこのクラウドファンディングが目標金額を達成しなかった場合でも、助成金や自己資金で補い、私たちは映画を完成させます。リターンもお届けしますのでご安心ください。
文化庁に申請中の助成制度 "ARTS for the future" に採択されなかった場合は、予算の規模は大きく変わってきますが、それでも必ずこのプロジェクトを実現します。
新型コロナウィルスの感染状況やその他社会情勢に鑑みてスケジュールが変動する可能性もございますが、経過をご報告し、必ず皆様のもとへ作品をお届け致しますので、応援よろしくお願いします。
ここまでお読みくださり、ありがとうございます。プロジェクト実現のため、どうぞお力添え頂けましたら幸いです。
皆様と一緒に映画《不在という存在》をつくることを、心より楽しみにしております。
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6000 円
10000 円
12000 円
33000 円
55000 円
100000 円