残り5日!達成率37%。柳美里からのメッセージ
vol. 8 2019-06-24 0
フルハウスプロジェクトです。
あと5日となり、毎日毎時間、応援が続いております。ありがとうございます。(6月24日20時現在、379人、6,445,413円。達成率37%)
柳美里本人がツイッターにも投稿した、メッセージを、改めてお届けします。
最後まで、応援いただけますと幸いです。
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初めて東京電力福島第一原子力発電所から半径20キロ圏内の地域を訪れたのは、2011年4月21日、「警戒区域」設定の前日のことでした。
8年間、見て、聞いて、食べて、呑んで、歩いて、顔を合わせて、聴いて聴いて聴いて、暮らして、ようやく昨年から、場を開き、事を始めーー。
わたしはこの8年間、この地に自分の全ての重心を移し、この地で暮らす人の要請に応じてきました。
レスポンスとしての活動です。
8年間を含んだ、今の活動です。
活動の基本は一つ。
自分の欲望の達成を目標や目的にしない。
自宅の表側を本屋として開き、裏側を劇場として開くのは、自分の夢ではありません。
他者のための場所を開き、他者のために事を行う。
ゆっくり、出来る範囲でやればいいじゃないか、と言う人もいますが、原発周辺地域、旧「警戒区域」の現状は厳しく、一刻の猶予もありません。
東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業は40年続きます。
40年後に、旧「警戒区域」を、日本の演劇の中心地の一つとして花開かせるためには、今から種を蒔かなければ間に合いません。
わたしは、6月22日で51歳になりました。
廃炉が完了する40年後には、91歳です。
既にこの世を去っています。
40年後に、この地で、文芸や演劇を志す若い人のために、今、場所を拓き、耕し、種を蒔かなければなりません。
だから、わたしは、
今できる、精一杯のことを、
今やるのです。
本、作家、演劇、演劇人には
非常に強い引力があります。
読書や観劇は単なる娯楽ではなく、人生に不可欠な他者体験です。
本屋、劇場という美しい場所を開き、ここでしか体験出来ない上質な作品を提供する。
「美」に、人が集う。
ここに集う人の中から一本一本違う色の糸を引き出し、編んで、美しい色彩と形をした布を広げていく。
それを十年続けられれば、「芸術による復興」が垣間見えるのではないかーー
次に取り組むのは劇場建設なのですが、
今は、ブックカフェです。
是非、協働者としてフルハウスに参加してくださった「コレクター」の欄を読んでください。
クラウドファンディングの意義は、単なる募金とは異なり、参加する、協働する、という側面が強いところにあります。フルハウスに、小高に南相馬に、相双地区に来て欲しい。
フルハウスの協働者になってください。
お願いします。
https://motion-gallery.net/projects/fullhouse-bookcafe/collectors
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今年の4月末に、福島県川内村で開催された「かわうちの郷かえるマラソン」に参加した、柳美里とフルハウス副店長です。
「絶対に棄権はしない」と力強く言い放ち、完走しました。
このクラウドファンディングももちろん、最後まで棄権せず、完走します!
応援、よろしくお願いいたします。