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香港の民主化運動家・羅冠聡さんの書籍「フリーダム」の新聞広告をクラウドファンディングで実現!

香港の民主化運動家、羅冠聡(ネイサン・ロー)の著書
『フリーダム』を新聞で宣伝したい

香港の民主化運動家、羅冠聡(ネイサン・ロー)の著書『フリーダム:香港人の自由はいかにして奪われたか、それをどう取り戻すのか』の広告掲載のための支援を求めています。ささやかながら意見広告の役割も兼ねさせたいと考えてます。

FUNDED

このプロジェクトは、2023年4月25日23:59に終了しました。

コレクター
9
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39,320
残り日数
0

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このプロジェクトは、2023年4月25日23:59に終了しました。

Presenter
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PRESENTER
中原 邦彦

羅冠聡 著『フリーダム:香港人の自由はいかにして奪われたか、それをどう取り戻すか』の翻訳者です。季節社の経営者でもあります。 著書に『いまここの「幸せ」の話をしよう』、訳書に『瞑想録──静寂の言葉』。

このプロジェクトについて

香港の民主化運動家、羅冠聡(ネイサン・ロー)の著書『フリーダム:香港人の自由はいかにして奪われたか、それをどう取り戻すのか』の広告掲載のための支援を求めています。ささやかながら意見広告の役割も兼ねさせたいと考えてます。

著者について

著者の羅冠聡(ネイサン・ロー)さんは、2014年の雨傘運動の学生リーダーとして知られています。その後、2016年に黄之鋒さんや周庭さんらと共に、香港衆志(デモシスト)という政党を結成しました。周庭さんは日本語が上手で「民主の女神」などと呼ばれてメディアにもよく登場していたので、覚えている方も少なくないかと思います。日本では周庭さんや黄之鋒さんのほうが知名度が高かったかもしれませんが、党首を務めていたのは羅冠聡さんでした。彼は、デモシスト党首として選挙に出馬し、見事当選して香港史上最年少の立法会議員(日本でいえば国会議員)になります。しかし翌2017年、政治的弾圧のために議員資格を剥奪されてしまいます(このときの補欠選挙に、周庭さんが立候補しようとしますが、彼女も立候補資格を剥奪されます)。さらに、雨傘運動の際に、違法集会を扇動したという罪で投獄までされてしまいます。

「投獄された」などと書くと、ものすごく過激で急進的な思想の持ち主だと勘違いする人がいるかもしれませんが、そうではありません。彼の政治的な立場は、穏健で平和的なものでした。簡単に言うと、普通選挙の実施を求めていただけでした。しかも、これは彼が一方的に要求していたわけではなく、1997年の香港返還の際に、中国が香港市民に約束していたことだったのです。このとき制定された香港の憲法である「基本法」にも、その約束が書かれています。つまり彼は、中国に対して、約束を言葉通りに守ることを平和的に要求しただけで弾圧を受けていたのです。

2019年の大規模なデモは、基本的にリーダー不在のデモだったので、必ずしも羅冠聡さんが率いていたというわけではありません。デモが過激化していった2019年の後半は、アメリカのイェール大学への留学と時期が重なっていたため、彼は国際的な提言活動に主軸を置いていたようです。この提言活動は、アメリカ議会で「香港人権・民主主義法」を可決に導くなどの成果をあげています。

帰国後の2020年に香港国家安全維持法(国安法)が施行されると、香港の民主化運動は壊滅的な打撃を受けます。羅冠聡さんは弾圧を逃れてロンドンに亡命し、現在に至るまでそこで提言活動を続けています。タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に選出されたり、ノーベル平和賞にノミネートされるなど、彼の動向は世界的に注目されています。当然ながら中国にとっては邪魔な存在であり、中国は、彼を捕まえて投獄しようとしています。そのため残念ながら、故郷の香港に帰れる見込みはなく、香港の家族や友人たちとも、もしかしたら一生会えないかもしれないという境遇に彼はあります。

『フリーダム』について

『フリーダム』書影

ロンドンへの政治亡命は、かなり際どいタイミングだったようです。少し彼の判断が遅れていれば出国は不可能になり、『フリーダム』という本も書かれることはなかったでしょう。香港に残った彼の仲間たちは、その後、全員投獄されました。黄之鋒さんは現在も収監中であり、周庭さんは刑期を終えたものの弾圧によって沈黙を強いられています。国安法を利用した恐怖政治で、香港の人々は、声を上げたくても上げられない状況に置かれているのです。羅冠聡さんの『フリーダム』は、このような状況下で書かれた本であり、数百万の香港人の声なき声を代弁するものといえます。本の冒頭の献辞には次のように書かれています。

自由のために行進したすべての香港人にこの本を捧げる。彼らの犠牲、なかでも、民主主義を求めて投獄された僕の友人たちの犠牲を、忘却させてはならない。

天安門事件が典型例ですが、中国は、自らに都合の悪い歴史の記憶を消そうとします。同じことが香港の民主化運動についても起こりつつあると言えるかもしれません。中国は、アップルデイリー紙や立場新聞のような反対派メディアを潰すことで記録を消し、人々の口を塞ぐことによって、歴史を忘却させようとしているように見えます。もしかすると、その忘却は、私たち日本人の間にも広まっているのかもしれません。香港人が声を上げられなくなり、日本のメディアに登場する機会が減ったことで、私たち日本人もまた、香港に約束されていた自由と民主主義のことを忘れつつあるのではないでしょうか?

この本によって、ここ数年で僕の愛する香港に何が起きたのか伝えたい。これは僕にとって、中国共産党が忘却させようとしているものを記憶するための闘いである。同時にこの本の中で、自由が至るところで脅かされていることを示し、手遅れになる前に自分たちの自由を守るにはどうすればよいのかということについても書き記しておきたい。

国安法を香港に押し付けた中国は、香港返還の際にイギリスと交わした国際条約(中英共同宣言)に対する継続的な違反状態にあります。中国が国際条約を無視して横暴に振る舞うことを許したままでは、国際秩序そのものが揺るがされます。もちろんこれは、台湾や日本の平和にも影響することでしょう。『フリーダム』は、こうしたことを忘れないためにも重要な本であると私は思っています。できるだけ多くの人に、この本の存在を知らせたいです。

『フリーダム』は、4月下旬に発売予定です。このクラウドファンディングだけでなく、全国の書店でも購入できます。日本語版の出版社は、季節社といいます。

季節社について

季節社は、『フリーダム』の翻訳者でもある私(中原邦彦)が個人経営している出版社です。出版点数は少ないですが、様々な角度から権威主義を批判し、自由を擁護する本をこれまでにも出してきました。

『私の身に起きたこと』書影

中国の権威主義に関する出版物には、清水ともみ著『私の身に起きたこと:とあるウイグル人女性の証言』があります。この作品はウイグル人に対する人権侵害を告発する証言をもとにしたノンフィクションの漫画です。短い作品ですが、ショッキングな内容であり大きな反響を呼びました。

私自身の書いた『いまここの「幸せ」の話をしよう:仙人と道に迷った青年の対話』も権威主義を批判する本です。エーリッヒ・フロムと同じように権威主義を心理学的にサド・マゾヒズムとして捉えており、それを乗り越えていくことに本当の自由と幸せがあるのだという立場で書かれています。そしてその「幸せ」は、至福や浄福とも呼ばれる宗教的な領域へと繋がっています。これは以前に私が訳したOSHO著『瞑想録:静寂の言葉』と重なる領域です。この本のテーマもやはり権威主義批判であり、社会や群衆に対する反逆者となってでも自己の真実を追求するべきことが説かれています。このように、心理学や宗教的な角度からも、権威主義を批判する本をこれまでに出版してきました。

今回出版する『フリーダム』は、政治的な角度から権威主義を批判する本です。中国の権威主義を扱っているという点では『私の身に起きたこと』と同様ですが、人間の「闇」だけでなく、「光」をも描き出している点に特徴があります。非常に厳しい状況のなかで地に足をつけた現実主義を重んじながらも、理想主義を忘れない著者の姿勢は、感動的でさえあります。次のような言葉は特に私の深く共感するところです。

その願いが打ち砕かれたとしてもなお、自由になりたいという想いは僕らの中で力強く燃え続ける──それが消えないのは、自由こそが、人間性の中心であるからだ。

季節社のような弱小出版社が、なぜ『フリーダム』の翻訳権を取得できたのか疑問に思う方がいるかもしれませんが、これについては、中国の報復を恐れて大手の出版社が本書を敬遠したことが要因の一つにあるかと思います。『私の身に起きたこと』のときもそうでしたが、他所の出版社が手を出したがらないような本であろうとも、季節社では構わず出版してきました。そうしたところに出版社としての存在意義があると考えています。ただし、零細出版社ゆえに広告費を充分に確保できず、優れた作品を世に埋もれさせてしまうかもしれないという懸念があります。

新聞広告について

新聞広告には、書籍用の広告スペースであるサンヤツを利用したいと思っています。とても小さなスペースですが、一面に掲載することができます。

書籍名、著者名、価格、出版社名といった必須項目の他に、著書からの引用文を掲載しようと思っています。これによって、ささやかながら意見広告の役割を持たせたいと考えています。「たちまち重版!〇〇部突破!」みたいな広告にはしない予定です。ほとんどの人は広告を見たとしても、本を読まないでしょうから、広告自体に伝えたいメッセージを可能な限り凝縮的に表現することを目指します。

引用文は、新聞社ごとに変える予定です。各新聞の読者層に対して意見をぶつけることを重視しています。書籍の販売数を増やす目的ではこれは効果的な方法とは言えないかもしれませんが、意見広告としては必要なことだと考えます。サンヤツ広告には文字数などに様々な制約があるため、引用文を変更する可能性も高いですが、現時点でのアイデアは次の通りです。

■ 朝日新聞、毎日新聞

日本の過去の侵略戦争への罪悪感から、中国に対して強硬姿勢を取れないという購読者がまだいるように思います。しかし、人権侵害を見て見ぬ振りをするべきではないことも、一方では感じているはずです。そこで次の文を引用することを考えています。

僕たちはいよいよ過去から脱却して、人権を理由とする介入を、侵略行為や帝国主義としてではなく、被害者を守るための道徳的行動として捉えるべきなのだ。


■ 読売新聞、産経新聞

次の二つの文章を引用しようかと思います。体制に逆らって声を上げること自体を、道徳的に許されないことだと考えている人が、もしかしたら購読者の一部にいるかもしれないからです。

その場所がどこであろうとも、抑圧に立ち向かうことは、究極的には、人間の尊厳のための同じ闘いの一部分である。

自由を求めて声を上げることは正しいことであり、それは僕らの権利なのだ。


■ 日経新聞

二〇一九年の大規模なデモの際には、日経新聞に、羅冠聡さんが党首を務めていたデモシストが「自由のため、香港と共に」という全面広告を出しました(国安法の施行後に、周庭さんがこの件で逮捕され取り調べを受けています)。彼らが日経新聞を非常に重視していたことが伺えます。次の文章を引用を考えています。

国際的なブランドも標的にされている。……多くのブランドは、基本的人権を支持することと、中国に媚びることの間には道などないのだということを、まだ理解していない。


■ 聖教新聞

聖教新聞は、公明党の母体である創価学会の発行している新聞です。公明党は親中的な政党で、日本政府の対中非難決議を骨抜きにしてきたことで知られています。とはいえ創価学会員には、世界平和を心から願っている人が大勢いると思われるので、次の言葉を引用したいと思います。

自由な祖国を見たいと願う人々とも交流してみてはどうだろうか? 中国と関わり合うこと自体が、反体制派の排除や、自分たちの側の批判のトーンを弱めたり沈黙したりすることへの暗黙的同意を意味する日々は、終わらせなくてはならない。


支援金の用途について

以上、各新聞社に載せる引用文についての案を書いてきましたが、広告費が高いため、全ての新聞に広告を載せることは極めて困難だと思っています。調べてみたところ広告掲載料金は、朝日新聞133万円、毎日新聞80万円、読売新聞146万円、日経新聞56万4千円、聖教新聞21万8千円といったところです(産経新聞には該当する書籍広告枠がなく、別の広告枠となるため未確認)。その他にも広告作成費や仲介手数料などがかかる可能性があります。

どの新聞に掲載するかについては、クラウドファンディングと並行して検討を進め、アップデートもしくはTwitterアカウントにてご報告します。書籍の発売が4月下旬の予定なので、できれば5月中に新聞広告を掲載したいと考えています。

クラウドファンディングで集まった支援金は、全額を広告掲載のために使います。目標金額以上の支援が集まった場合には、掲載できる新聞を増やせるので、より多くの人に香港のことを伝えることができるようになります。

このプロジェクトは実行確約型のため、目標金額に満たなかった場合でも、候補に挙げているいずれかの新聞社に広告を掲載します。目標金額を達成できなかった場合も、リターンの書籍をお届けしますのでご安心ください。

新聞広告だけでなくネット広告も展開する予定でいますが、これについては予算を別途確保し、クラウドファンディングの支援金を充てません。『フリーダム』は重要な本なので、私は採算を度外視してでも広告を打つ覚悟ではありますが、あまりに大きな赤字となって今後の事業の継続が危うくなれば、結局は著者を含む関係者に迷惑を掛けることになってしまいます。新聞広告のための支援を皆様に求めている理由も、ここにあります。

支援のお願い

支援としてお願いしたいのは、本を一冊買ってくださいということです。全国の書店やオンライン書店で購入するのと、まったく同じ価格です。

支援プランは書籍の購入しか設けませんが、もう一つお願いしたいことがあります。できれば、この本についての情報をSNSなどで広めていただきたいのです。本の購入については検討中という方でも、情報の拡散に協力していただけると大変助かります。

できるだけ多くの人に、この本について知ってもらい、香港と自由の未来について考えていただきたいと思っています。

以上、お読みいただきありがとうございました。

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