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ニコルさんがフォレストキッチンを考案するまで
vol. 2 2013-04-04 0
こんにちは、ニコルズフォレストキッチンディレクターの新納です。
今日は我らがグランドシェフ•ニコルさんについてご紹介しようと思います。
2011年にニコルさんと初めて直接お目にかかり、言葉を交わしました。
ご存知かもしれませんが、今年の2月でニコルさんは来日50年を迎えました。
帰化もされており、英国ウェールズ生まれのニコルさんは、
どの日本人よりも日本の国土を愛し、文化、歴史を尊重し、
これからの日本の未来に強い思いを持っていただいております。
2011年が世界森林年に当たり、
世界中で森林保全活動にまつわる様々な企画が開催されました。
日本も世界に類をみない森林資源を保有しつつ、
戦後の林業政策等により、現代は様々な問題も抱えています。
その問題の一つが野生種により、森林や田畑を荒らすという
いわゆる『害獣』と呼ばれる問題です。
食文化が西洋化し、農村地帯や山間部は高齢化、
過疎化が進む中、森や農業が自然と関わる事で保全されてきたものが、
この半世紀の間に荒廃してしまっています。
そのような現状を伝えながら、問題を提起し、解決の糸口をみつけよう。
そのきっかけとしてハンターとして長野黒姫の森で自然に寄り添いながら、
命の恵みを知り、見つめて来たニコルさんは
レストランをアースデイで展開したいという事を発案なさいました。
そこで生まれたプロジェクトがアースデイ東京ニコルズフォレストキッチンです。
ニコルさんはご自身で狩りをし、捌き、料理をされます。
そして皮までも鞣し、物作りまでなさいます。
黒姫アファンの森にはセンターハウスと呼ばれる建物があり、
そこではセミナーや合宿も行われ、大きなキッチンもあり、
ニコルさんご自身がキッチンで野生種の料理でもてなす事もあります。
私自身も料理開発で初めて黒姫を訪れ、
メニューの方向を決める試食会の
第一回目はニコルさんの鹿肉料理を堪能させていただきました。
野性味に溢れながらも手をかけ時間をかけ作られた料理は
どれも本当に美味しいものでした。
その感動は今でも忘れられません。
（鹿をさばいている場面もあったのに…手元はトマトです）
（素敵な暖炉で、バンズを自ら温めるニコルさん）
（ニコルさんの鹿肉ハンバーガーとキーマカレーを試食中。
カレーはとっっっっってもスパイシーなのがお好みです）
ニコルさんと考えたメニューの詳細については、また次回。