あるエピソード
vol. 2 2020-07-19 0
好きを
信じて
諦めない!
まさに金武さんの生き方そのものを表したキャッチフレーズですが、実はヒントになったものがあります。それは、以下のウェブの同人誌にある本居宣長の言葉です。
私自身、この「小林秀雄を学ぶ塾」に参加していて、その中で『好・信・楽』という言葉の由来を知りました。それが頭の中にあって、今回、小説のキャッチフレーズとして何かないかを考えていた時に思い浮かんだのです。
しかし、元の言葉とはかなり違うとは言え、見る人が見れば分かるものです。これは一応許可を取っておいた方がいいと思い、「小林秀雄を学ぶ塾」の池田雅延塾頭に使ってよいかお伺いしたところ、快諾を頂けました。そのお答えが、私だけのものにしておくのは勿体ないと思ったので、公開してもよいかお尋ねしたところ、これも快諾頂けました。そのお答えというのは以下の通りです。
キャッチフレーズの「好きを信じて諦めない」、いいですね、ひところよく言われた「ツカミ」が程よくあって魅力的です。
『好・信・楽』との相似をご心配になる必要はありません。貴兄がこれを『好・信・楽』から発想されたなと思う人はいるかも知れませんが、だからと言ってとやかく言う人はいないでしょう、それより皆々、ほほう、うまいもんだと感じ入るでしょう。
念のために申し添えれば、宣長の言う「好・信・楽」は、この世の森羅万象ことごとくを好み、信じ、楽しむ、という意味で、「好み」も「信じ」も「楽しむ」もそれぞれに目的語があり、その目的語なるものは「森羅万象」です。が、冨部さんの「好きを信じて」の「好き」には目的語がなく(花火が好きという含みはありますが)、「好き」は「信じる」の目的語になっています。したがって冨部さんの「好きを信じて」は、宣長の「好・信・楽」とはまったく異なる言葉の使い方がされているということで、そういう面からもお気づかいは無用です。
私の心配を気遣って頂いただけでなく、さらにより深い分析もして頂き、平伏する思いで池田雅延塾頭にはお礼を言わせて頂きました。
さて、クラウドファウンディングも残り100日となりました。また、随時、進行状況は御報告させて頂きますので、宜しくお願い致します。
*なお、池田雅延塾頭は今回の自費出版には特に関わっておられません。