作品の完成と上映会のお知らせ
vol. 30 2016-09-14 0
大変ご無沙汰しております。監督の高野です。
3月の上映から更新が滞ってしまったこと本当にすいません!
実はその後、映画の再編集を続けていました。一度、「完成作品」として世に出した映画ではあるのですが、「編集でもっとできるのではないか」という強い気持ちと心残りがあり、特に期限を設けず、もう一度作品に向き合ってみることを決めました。『恋はフェリーに乗って』を見てもらった信頼できる方たちから、率直な感想と再編集へ向けた提言をもらえたことも大変心強かったです。
そして、この度『二十代の夏』というタイトルの映画として完成致しました。
コレクターの皆様への特典履行が滞っている中、この映画の推移を暖かく見守っていただけたことにとても感謝しております。ファンディング期間中も皆様のお気持ちに励まされ制作がすすめられましたが、再編集をしている時もお一人お一人のことが頭に浮かび、無言の応援として心にひびく感覚がありました。
この度完成しました『二十代の夏』はぼくにとって、とことん納得できる作品になったと共に、非常に重要な作品となりました。当初「女性のわからなさ」ということをテーマに脚本執筆、撮影、編集を進めてきましたが、作品と向き合いなおす中で、そもそも「わかりあえない」のは自分自身に由来する事柄もあるはずだと気付いた瞬間がありました。それは言葉にして言うならば「未熟さ」なのではないだろうか。その時、作品と出会いなおしたような気がして、どのシーンが必要でどのシーンが不要なのか作品自身がぼくに教えてくれました。こんなこと、今まで映画をつくってきてはじめてのことです。
本作の中でも主人公の青年は思い入れのある女性と何度も出会いなおします。しかし、彼はどのように振る舞えばいいかわからず、うまく関係を結ぶことができません。小説家をしている彼はその時のことを小説に書き始めます。女性と、特に自身の「未熟さ」について向き合いなおしはじめた彼は、再び女性と出会いなおした時、どのような人間としていれるのでしょうか。映画と映画制作がピタリと一致する奇妙で胸騒ぎのやまない道筋をぼくとこの映画は歩むことができました。
続いてはいよいよ、外に向かって発信するべき時が来たと思っております。この映画が多くの観客と出会い、そして「こんな映画だったんだ!」とみたび出会いなおせることが楽しみでなりません。上映を重ねることでこの映画制作に協力してくださった皆様に感謝を伝え続けたいと思っております。
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【上映情報】伊豆大島先行上映会
本作の撮影場所としても登場するクリエイティブスペースのkichiをお借りして、お披露目の上映会を行います。上映後には監督他のトークショーも予定しておりますので、お誘い合わせの上、ご来場ください。
日時:2016年10月22日(土)
19:00上映開始(30分前開場)
会場:kichi(伊豆大島 元町港 高田売店2階)
料金:1000円(1ドリンク付)
お問合せ:filmoshima@yahoo.co.jp
*ウェブページを新設しました! http://summer20s.tumblr.com/
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東京および神戸での上映会、国際映画祭への出品も進めております。
ご期待ください!