終演のご報告
vol. 35 2025-02-05 0
皆様こんにちは!
セオリラ演出助手の谷一葉です。
遅れ馳せながら『THE THEORY OF RELATIVITY -相対性理論-』終演のご報告をさせていただきます。
ご来場くださった皆様、クラウドファンディングにご支援くださった皆様、この作品に関わってくださった全ての皆様に心から感謝申し上げます。
本当にありがとうございます。
事務的な作業も概ね終わり、日常の中で色濃かったセオリラという存在が徐々に薄れていくのに寂しさを感じる日々を過ごしております。
一昨年より我々Fiertéは本作の企画を立ち上げ、1年半ほど公演成功のため無我夢中で突っ走ってきました。
至らないところも多分にあったかと思うのですが、観にきてくださったお客様からのご感想を見聞きし、本作を公演として打ったことに大きな意義を見出すことができました。重ねて感謝申し上げます。
お稽古が始まる以前の翻訳やキャスティング、稽古場決めなどは当たり前に一筋縄ではいかず、行き詰まることも多くありました。しかし、そのような中でも私たちを支えてくれたのはセオリラという作品でした。
特に作品の中での最初の歌唱ナンバーである"相対性理論 (Relativity)"
このナンバーは中盤にアカペラでの歌唱があるのですが、私たち2人はこの部分が特にお気に入りで、この素晴らしい旋律を日本語で日本のお客様にお届けできるという未来が、私たちにとって大きな大きな原動力となっていました。
お稽古が始まってからは、改めてこの作品の難易度に圧倒されました。楽曲の難しさもそうですが、何より何百通りも解釈を生み出すことのできるこの作品の自由度に非常に悩みました。
キャストの皆様もそれぞれがお稽古のたび、この作品への解像度をより繊細でオリジナリティあふれるものに仕上げてくださり、その皆様の個性を作品として1つに纏め上げることに演出の宇都木も頭を悩ませたのではと思います。(わたしの勝手な推測ですが笑)
作品を創る中で多くのことに悩み、迷ったことは事実ですが、先述した楽曲の存在や顔合わせでカンパニー全員のお顔を直接見られたときの感動、キャストの皆様のソロナンバーやデュエットが仕上がっていく過程、これはやばい!と焦ったときでもなんとか困難を乗り越えられたこと。それらが私たちを支え、こうして最高の形で幕を下ろすことができました。
これからも私たちFiertéは今の私たちだからこそ上演できる作品を丁寧に創って参ります。
次回公演の具体的な日程は未定にはなりますが、上演したい題材は明確に決まっておりますので、時間をかけて構想を練っていきたいと思います。
私たちの想いを込めた作品を皆様にまたお届けできることを楽しみに精進いたします。
改めまして本作にお心を寄せてくださり、本当にありがとうございます。
皆様の心のほんの片隅に「THE THEORY OF RELATIVITY -相対性理論-」という作品が存在してくだされば幸いです。
これからも私たちは日本のミュージカルを彩っていくため、精力的に活動していきます。
今後とも応援をよろしくお願いいたします。
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