【応援メッセージ】長谷川祐子(キュレーター/美術批評/金沢21世紀美術館館長)
vol. 14 2024-05-14 0
こんにちは!
2019年に京都国際舞台芸術祭KYOTO EXPERIMENTにて世界初演を迎えた『消しゴム山』
3年ぶりの東京公演が2024年6月7日(金)〜9日(日)に世田谷パブリックシアターにて開催されます。
公演にあたってクラウドファンディングを実施中。
クラウドファンディングを通して、より多くの人に作品をひらいていく機会をつくります。
詳細はプロジェクトページをご覧ください。
プロジェクト達成に向け、続々と応援メッセージが到着!
本日は金沢21世紀美術館館長でありキュレーター/美術批評家の長谷川祐子さんのメッセージをご紹介します。
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チェルフィッチユの消しゴム山が3年ぶりに東京で上演されます。これは東日本大震災で被害を受けた陸前高田の風景が人の手によって驚異的な速度でつくりかえられる光景を岡田さんが目撃したことが発想の源となっています。それは物理的にみると地殻変動、プレートの軋轢なのであり、そのクラッシュによって人が地上につくりあげたものが崩壊ー形をかえていくのです。岡田さんと造形作家の金氏さんのコラボは地殻、瓦礫、新設の堤防、そして私たちのまわりにあって日々かわっていくモノたち、をすべてフラットにみせることで、先のみえない現在に対する新しい視点をもたらしてくれます。私たちは予測できない時代に生きているというより、すべてが変化しつづけるモノのなかの一つとしてともに流れ生きているという自明のことを。
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長谷川祐子(キュレーター/美術批評/金沢21世紀美術館館長)
キュレーター/美術批評。金沢21世紀美術館館長。京都大学法学部卒業、東京藝術大学大学院美術研究科修士課程修了。水戸芸術館学芸員、ホイットニー美術館客員キュレーター、世田谷美術館学芸員、金沢21世紀美術館学芸課長及び芸術監督、東京都現代美術館チーフキュレーター及び参事を経て、2021年4月より現職。タイ、モスクワ、シャルジャ、イスタンブールなどでのビエンナーレをはじめ、国内外で数多くの展覧会を企画。主な著書に『破壊しに、と彼女たちは言う:柔らかに境界を横断する女性アーティストたち』、『ジャパノラマ-1970年以降の日本の現代アート』、『新しいエコロジーとアート-「まごつき期」としての人新世』など。
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引き続き皆様の応援をよろしくお願いします!!
<公演情報>
チェルフィッチュ×金氏徹平『消しゴム山』東京公演(2024)
【スケジュール】
2024年
6月7日(金) 18:30開演
6月8日(土) 13:00開演☆/18:00開演◉
6月9日(日) 13:00開演★
☆上演中ウィスパリング歓迎の回
◉終演後、アフタートーク
★鑑賞マナーハードル低めの回
【会場】世田谷パブリックシアター(〒154-0004 東京都世田谷区太子堂4丁目1番地1号)