【応援メッセージ】篠原雅武(社会哲学・思想史研究者研究者)
vol. 12 2024-05-14 0
こんにちは!
2019年に京都国際舞台芸術祭KYOTO EXPERIMENTにて世界初演を迎えた『消しゴム山』
3年ぶりの東京公演が2024年6月7日(金)〜9日(日)に世田谷パブリックシアターにて開催されます。
公演にあたってクラウドファンディングを実施中。
クラウドファンディングを通して、より多くの人に作品をひらいていく機会をつくります。
詳細はプロジェクトページをご覧ください。
プロジェクト達成に向け、続々と応援メッセージが到着!
本日は社会哲学、思想史研究者研究者・篠原雅武さんのメッセージをご紹介します。
篠原さんは、本作のクリエーション時に岡田が参照したティモシー・モートン『自然なきエコロジー』の翻訳をされており、岡田とも対談しています。
「人間中心主義の先にある演劇」というチェルフィッチュの挑戦──岡田利規×篠原雅武 対談
======
人間であるということは、冷蔵庫や洗濯機とともにあるというだけでなく、それらによって形作られていきながら、空間に棲みつくことである。チェルフィッチュの『消しゴム山』は、このことの意味を、冷蔵庫や洗濯機にある「消し去ることのできない」性質の観点から示そうとする作品であったといえるだろう。それは、2011年の震災の余波をうけての作品で、2019年10月、京都のロームシアターで上演されたが、2024年においてそれをまた見るとした、観客たちはいやがおうにもこの5年間での生活を、冷蔵庫や洗濯機との関係のなかで振り返ることになるだろう。私たちはこの5年、一体何を経験したのか。
==
篠原雅武(社会哲学・思想史研究者研究者)
1975年神奈川県生まれ。京都府在住。哲学や思想の研究を中心に、現代美術や建築との接点で考えている。人間が存在することの条件に関して考察を行ない、文章を書いている。問われているのは、人為と自然の関係、世界の脆さの只中における人間存在の条件といったことである。概念的な理解や主張の成立に先立つ感覚的な領域との接点で思考することの可能性を問うことを課題としている。主な著作として、『複数性のエコロジー』(以文社、2016年)、『人新世の哲学』(人文書院、2018年)、『「人間以後」の哲学』(講談社、2020年)。主な作品解説として『Illuminance』(川内倫子、torch press, 2021年)。ティモシー・モートンの『自然なきエコロジー』と『ヒューマン・カインド』の翻訳者でもある。
======
引き続き皆様の応援をよろしくお願いします!!
<公演情報>
チェルフィッチュ×金氏徹平『消しゴム山』東京公演(2024)
【スケジュール】
2024年
6月7日(金) 18:30開演
6月8日(土) 13:00開演☆/18:00開演◉
6月9日(日) 13:00開演★
☆上演中ウィスパリング歓迎の回
◉終演後、アフタートーク
★鑑賞マナーハードル低めの回
【会場】世田谷パブリックシアター(〒154-0004 東京都世田谷区太子堂4丁目1番地1号)