応援メッセージ|奥田裕介監督 より
vol. 4 2017-04-03 0
「世界を変えなかった不確かな罪」に与えた「確かな」こと。
奥田裕介監督よりメッセージをいただきました。
奥田裕介監督よりメッセージをいただきました。
映画「世界を変えなかった不確かな罪」奥田裕介監督
映画「世界を変えなかった不確かな罪」は常に「不確か」の連続でした。
脚本に描いた形にできない、言葉にできない繊細な感情を画に映そうと全員で必死に手探りしました。
人の人生と同じように、映画の中では登場人物たちが想いを馳せ、葛藤し、生きていく。
そんな中で流れる「SUMMERTIME」は、絶対に恒常的でなくてはならないものでした。
映画の中で大きな役割を果たす「SUMMERTIME」
やはり原曲に近いものを使用したいと思っているとき、出会ったのが外国人アーティストではなく、あどけない女子高生の瑛美子さんでした。
天真爛漫な瑛美子さんが歌う「SUMMERTIME」は力強く、切なく、何よりも「そこに在ってくれる」ものでした。
人には「大事なことに立ち戻れる曲」というのがあると思います。
僕はこの映画を作り上げる中で何百回、何千回と瑛美子さんが歌う「SUMMERTIME」を聴きました。
脚本で悩んだとき、演出で迷ったとき、必ずこの曲を聴いて、自分がこの映画を撮ろうと思ったきっかけや想いに立ち戻っていました。
主題歌だけの役割ではなく、監督である自分を常に支えてくれる曲となりました。
変わりゆく日常の中で、変わらずに確かにそこに在ってくれる曲、 僕自身も登場人物たちも大事なことに立ち戻れました。
この鈴木瑛美子さんが歌う「SUMMERTIME」が アナログレコードになり、誰かのそんな曲になることを信じています。
奥田監督 映画の編集も佳境のお忙しい中、メッセージをいただき、ありがとうございます。 素敵な作品になることを期待しています!!! |