設立して初めての夏のお話
vol. 3 2015-09-30 0
エル・システマジャパンが活動を開始して間もない頃のお話を、今日はお届けします。
2012年、エル・システマジャパンが初めて迎える夏。
アメリカからエル・システマ関係者が来日しました。アメリカでは、各地でエル・システマの活動が盛んに行われています。
ロサンゼルス・フィルハーモニックが手がける、ロサンゼルス・ユース・オーケストラ(YOLA)もその一つで、震災後の子どもたちの力になりたいと、YOLAのマネジャー(当時)であるDan Berkowitzさんをはじめ、各地から6名の方が、相馬に駆けつけてくれました。
そこで、夏休みを迎えた子どもたちに、3日間の学習会を行いました。
Danさんは、楽器を奏でることの楽しさ、自分でできることが増えていく喜び、仲間と作り上げる音楽のすばらしさなど、たくさんのことを子どもたちに教えてくれました。
学習会に参加した歩佳さんは、以下のような感想を寄せてくれました。
音楽を通して経験する様々なことが、子どもたちの可能性を広げていくと実感ができ、うれしかったことを今でも思い出します。
歩佳さんも、今では、中学3年生。相馬子どもオーケストラの中心メンバーとして、仲間を引っぱってくれています。
夏期学習会も毎年実施され、参加する仲間は年々増えています。
そして、子どもたちが奏でる音楽が、相馬市の中でよく聞かれるようになってきています。