エディンバラより帰国。ご支援ありがとうございました!
vol. 16 2016-09-12 0
8月末にエディンバラから帰国し、あっという間に10日以上が経ちました。
帰国してからしばらく時差ボケが続いていましたが、ようやく日本時間になれてきました。
人生初の連続10回のソロ公演への挑戦。
なかなかシビレました。。。
公演だけではなく、その前後の時間もチラシを配ったり、
デモ演奏をおこなったり、本当に良く働きました(笑)。
様々なアーティストが集まっているので、
この機会にいろいろな作品を観るつもりでしたが、とても時間がありません。
その日の予定を終えたら、次の公演の為に早々に寝て体を休める毎日でした。
公演5日目を過ぎた頃から、手首に力が入りにくくなり、
体も思うように動かず、キレが出ません。 朝起きても体は重いまま・・・
スタッフに「調子はどう?」と聞かれたら、
「いつも通りに体が重いだけだから、問題なし」と無表情に応えてました(笑)。
体の重みをズッシリ感じると、映画『マトリックス』の中に出てくる名セリフ、
「その痛みは本物か?」を唱え(笑)、ひたすら舞台をより良くすることだけに集中しました。
その呪文が効いたのでしょうか!?
毎年フリンジ作品の評価をしているWebマガジンの2紙、
「ブロードウェイベイビー」で4つ星の他、一流紙「ヘラルドスコットランド」で4つ星の評価をいただく事ができました。(下記に日本語訳抜粋)
初参加の作品が2紙で四つ星をもらうのは、あまり例がないということで、現地の方が「フリンジ初参加で、この注目度はすごい!」驚いてらっしゃいました。
また、BBCワールドサービス「Global Beats」にも出演する機会を得、担ぎ桶太鼓「とぶお」と、大太鼓「ちはやぶる」を演奏し、インタビューも受けました。
満員の会場からは、たくさんの拍手と大きな歓声を頂きました。
在エディンバラ松永総領事もBBC公開録音にお越し下さり、「命の根源から響いてくるような和太鼓の脈動を全身で味わいました。」とお言葉を頂きました。
《 全世界30億人が聴く英国営放送 BBC 番組「Global Beats」》
BBCワールドサービス 9月17日 日本時間 22:06 放送
(放送後もインターネットで聞けます)
http://www.bbc.co.uk/worldserviceradio
《 在エディンバラ日本国総領事、松永大介様と 》
《 BBCフリンジショーケース『Global Beats』》
連続10回のソロ公演は、正直しんどかったです。
しかし、こうした結果を残すことができ、「和太鼓の深い響きを世界に伝える」というプロジェクトの目標は、その一歩を踏み出すことができた、と感じています。
これは本当に嬉しいです。
これもひとえに、同行したスタッフ、現地サポートスタッフ達、そして、プロジェクトにご賛同下さった方々の応援が、私を力強く支えて下さったお陰と思っています。
改めまして、ご支援下さった皆様に心から感謝申し上げます。
「和太鼓の響きで世界の人々の力を拓いていく」活動はこれからも続きます。
今後とも、応援のほど宜しくお願い致します。
プロジェクト代表:佐藤健作
===「エディンバラ・フェスティバル・フリンジ」レビュー記事抜粋===
◇Broadway Baby(エンターテインメントWebマガジン)
評価 ☆☆☆☆ (四つ星) 2016年8月19日
「小ぶりの和太鼓から大太鼓まで様々な太鼓を操る。エネルギッシュな和太鼓奏者、佐藤健作に捧げられたセクシーなキャッチフレーズ『龍のように力強く、ダンサーのようにしなやか』は、まさに彼にふさわしい表現である。」
「和太鼓の演奏に合わせて舞踊や唄、そしてジャグリング(ばちを使った本当のジャグリング)、さらには素晴らしい衣装、美しい照明、作品の神秘性に色を添える鈴の音も加わり、和太鼓のエンターテインメントを作り出している。」
◇HERALD SCOTLAND(ヘラルド紙地方版Webマガジン)
評価 ☆☆☆☆ (四つ星) 2016年8月24日
「佐藤健作の舞台には演劇的アプローチがある。ローブを着て現れ、公演中に数回衣装を替え、フィナーレでは強大なパワーと演奏の正確さを結集させる。それぞれの曲が個々の作風を持ち、大小の太鼓から、驚くべき演奏技術を駆使し演奏する5台組の太鼓セットまで、佐藤は様々な曲を渡り歩く。」
「和太鼓は厳格な芸術と見られがちであるが、佐藤はある時は積極的に観客を巻き込み、また作品全体を通して、超絶的なばち捌きだけでなく、真の音楽性を持ち、和太鼓を伝えるアーティスト、という印象を受けた。 耳栓は不要です。」
◇フリンジ公式サイトより、お客様からのコメント
「佐藤健作は比類なき素晴らしい和太鼓奏者であるだけでなく、アスリート、アーティスト、マジシャンでもある。ショーの副題である『The Man Chosen by the Spirit of the Japanese Drum(和太鼓に選ばれた男)』とはよく言ったものだ。ベールの中から、かすかな息遣いが伝わってくるオープニングで大太鼓を温めるように演奏する姿から、肉体の祝宴のような驚異的なフィナーレまで、作品全体がその男と和太鼓との関係を称賛しているからだ。とてつもなく美しい舞台。」
「高いテクニックを持つ太鼓マスターのすばらしい和太鼓演奏。単なるパフォーマンスを超えた太鼓芸術への賛辞。」