【取材報告】岡山芸術交流
vol. 39 2019-09-27 0
【取材報告】カテゴリでは、アートプロジェクトラボのメンバーが取材・参加したアートプロジェクト・イベントの様子をクラウドファンディングや本の制作とは直接関係がないものも含めて、ご紹介していきます。
岡山県岡山市で本日からはじまる国際現代美術展「岡山芸術交流2019」の内覧会へ行ってきました。
岡山芸術交流2019ーIF THE SNAKEもし蛇が
会期:2019年9月27日(金)~11月24日(日)
会場:旧内山下小学校、旧福岡醤油建物、岡山県天神山文化プラザ、岡山市立オリエント美術館、岡山城、シネマ・クレール丸の内、林原美術館ほか
https://www.okayamaartsummit.jp/2019/
岡山芸術交流は、2016年の第1回に続き、第2回目。今回はアーティスティックディレクターとしてピエール・ユイグをむかえて、岡山城・岡山後楽園周辺エリアの様々な歴史文化施設を会場として開催されています。
また、関連プロジェクトA&C(2018年11月より行われているプレイベント、同エリアのパブリックスペースに無料で鑑賞できる作品を長期間展示)、A&A(アーティストと建築家がタッグを組んでデザインした宿泊施設を作るプロジェクト)も同時開催。芸術交流のメイン会場や趣きあるまち並みを歩きながら、複数のスポットで美術・建築作品を楽しむことができます。
ピエール・ユイグ、マシュー・バーニーなど多数の作品を見ることができるメイン会場のひとつ、旧内山下小学校。
校舎の複数の教室などを使った作品/ファビアン・ジロー&ラファエル・シボーニ《非ずの形式(幼少期)、無人、シーズン3》
体育館全体を使ったサウンドインスタレーション/タレク・アトウィ《ワイルドなシンセ》
校庭からRSK山陽放送を望む/ジョン・ジェラード《アフリカツメガエル(宇宙実験室)》
岡山市立オリエント美術館では、通常の展示空間の中に芸術交流作品が並ぶ/ポール・チャン《トリオソフィア》
A&Cのスポットのひとつ、岡山神社/ダン・グラハム《木製格子が交差するハーフミラー》
A&A「リアムフジ」(リアム・ギリックとMOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIOによる宿泊施設)
記者会見で抱負を語る実行委員会の大森雅夫会長、石川康晴総合プロデューサー、那須太郎総合ディレクター、アーティスティックディレクターのピエール・ユイグ、パブリックプログラムディレクターの木ノ下智恵子(右から)
メゾン キツネが手掛けるカフェ「カフェ キツネ」初となるコーヒーロースタリー「カフェ キツネ ロースタリー」も時期を合わせて、開催エリアであり、日本三名園として知られる後楽園の入口となる出石町にオープン。
最後に、実家が岡山にあり、高校時代は毎日のように界隈を自転車で走っていた橋本が考えるおすすめルートとスポットです。
おすすめルートと所要時間 ※徒歩移動時間込み、休憩等を除く
1)岡山駅から路面電車で城下へ移動し下車、付近のA&C作品を見てから、芸術交流の作品が集まる旧内山下小学校へ(15分、9:00〜開場)
2)旧内山下小学校の作品を見学。映像作品やサウンドインスタレーションは少々割愛(60分)
3)林原美術館→岡山城→旭川添いの土手へと移動し石山公園まで戻る、市民会館の作品は19:00〜なので注意(45分)
(シネマクレールの作品を見る場合は12:00〜、スケジュールは随時発表につきチェック)
4)オリエント美術館、A&Cライアン・ガンダー→A&Aリアムフジ、TUBE→天神山文化プラザ(45分)
5)旧福岡醤油建物→A&Aジョナサンハセガワ→A&Cダン・グラハム→石山公園→岡山市民会館(45分)
もちろん個人があるかと思いますが、シネマクレールの上映などを省けば急ぎ足で3〜4時間あれば全ての作品を見ることができそうです。ただし、エリアはそこまで広くありませんがスポットが多いので休憩を挟んでの鑑賞を推奨します。
※2019.10.1追記
2)内山下小学校はティノ・セーガルのパフォーマンス作品もあり。またパメラ・ローゼンクランツ《癒やすもの(水域)》ロボットの蛇の作品は不定期メンテナンス休憩あり、雨天時中止の可能性もありとのこと。+30分みておくと余裕が持てそうです。また10月1日現在、ピエール・ユイグの作品《タイトル未定》がメンテナンスの関係で当面一時休止とのことです。
4)オリエント美術館の常設作品等もご覧いただく場合は、+30〜60分みておくと余裕が持てそうです。
5)旧福岡醤油建物はVR機材を用いた作品で、数人ずつしか鑑賞できないため待ち時間が発生します。鑑賞時間は短時間ですが、機材トラブルが発生しさらに人数が限られることもありそうなので、+15分みておくと余裕が持てそうです。石山公園の作品は屋外でモニタ映像を使った作品のため、快晴時には少し見づらく曇天か夕方以降をおすすめします。また公園前のショップ&カフェCCCSCDにも作品あり。岡山市民会館は19:00〜21:00外壁への映像投影インスタレーション作品です。
おすすめスポット
・佐藤武夫の設計によるモダニズム建築である、岡山市民会館とRSK山陽放送
・前川国男の設計によるモダニズム建築である、天神山文化プラザ
・熊谷守一展、太田三郎展を開催中の岡山県立美術館 ※2019.10.1追記
・「カレーのためのうつわ展」などで知られる工芸系ギャラリー、アートスペース油亀
・旭川を臨む席での飲食もできるcafe moyauやCCCSCD
・食べ歩きできる豚まんも帰る中華山珍
・イートインもできるフランス菓子スーリィー・ラ・セーヌ
・ランチはラーメンなら天神そば、やまと、だて(やまと、だてはカツ丼もあり)、カレーならクワイエットビレッジ、豆腐定食おかべ、城下公会堂なども
・日本三名園として知られる後楽園
展覧会は、11月24日(日)まで開催中です!
EDIT LOCAL LABORATORY 橋本誠
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