日本各地で行われているアートプロジェクトの10年の動きを伝える
本を出版したい！

【取材報告】カテゴリでは、アートプロジェクトラボのメンバーが取材・参加したアートプロジェクト・イベントの様子をクラウドファンディングや本の制作とは直接関係がないものも含めて、ご紹介していきます。

群馬県前橋市にある国登録有形文化財「旧本間酒造」で行われている、前橋にゆかりのあるアーティストによる展覧会へ足を運んできました。

ソウウレシ
会期：2019年9月7日（土）〜23日（月・祝）の金土日祝
会場：旧本間酒造（群馬県前橋市総社町総社1500）

参加作家（五十音順）：榎本浩子、小田久美子、加藤アキラ、木暮伸也、後藤朋美、佐々木耕成、沼下桂子、羽山まり子、藤口諒太、八木隆行
https://soureshi.localinfo.jp/

本間酒造は、群馬県前橋市の中心市街地からは少し離れた、総社町という地区にあります。初代本間善太郎氏が明治時代に酒造りを始め、昭和44年まで続いた造り酒屋でした。銘柄は「惣嬉」（そううれし）。平成28年、国登録有形文化財（建造物）に「旧本間酒造店舗兼主屋」「旧本間酒造酒蔵及び釜屋」が登録されています。

造り酒屋ならではのしっかりとした建物と、敷地をうまく活用してこの企画を行なっているのは、前橋市の中心市街地でアートスペースを営むya-gins（ヤーギンズ）と、前橋にゆかりのある有志のアーティストやアートコーディネーターなどです。前橋市「まえばし市民提案型パートナーシップ事業」やクラウドファンディングを活用した取り組みとのこと。

加藤アキラによる展示作品

藤口諒太による展示作品

木暮伸也による展示作品

小田久美子による、梅の切り株と共に本間酒造の記憶を掘り起す事前イベントの様子がわかる展示

母屋の奥に見えるのは、2018年4月に逝去した佐々木耕成の作品

本間酒造ゆかりの展示物も

ya-ginsを主宰する八木隆行による作品。旧本間酒造の脇を流れる五千石用水は、かつて「本間プール」と呼ばれ、子ども達が泳いだり水遊びをしていた。

訪れた日は、群馬県埋蔵文化財調査事業団の板垣泰之さん、静岡で酒蔵を営む萩原綾乃さんなどをお招きして、「天狗岩用水を歩くツアー」「お月見」などの関連イベントも開催。夕方になると地域の方々も集まり、展覧会の関係者やお客さんとともに円卓を囲みました。

あいにくの曇天。荒井良二「きょうは そらに まるいつき」 の映像で気分を味わいました。

展覧会は、9月23日（月・祝）まで開催中です！

EDIT LOCAL LABORATORY 橋本誠

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