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日本各地で行われているアートプロジェクトの10年の動きを伝える本をクラウドファンディングで実現!

日本各地で行われているアートプロジェクトの10年の動きを伝える
本を出版したい!

国内各地でプロセス公開・参加型のリサーチ・取材を行い『日本各地で行われているアートプロジェクトの動きを伝える10年本(仮)』をクラウドファンディングで制作、出版します!

FUNDED

このプロジェクトは、目標金額1,200,000円を達成し、2019年9月30日23:59に終了しました。

コレクター
299
現在までに集まった金額
1,910,584
残り日数
0

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このプロジェクトは、目標金額1,200,000円を達成し、2019年9月30日23:59に終了しました。

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まちを“編集”するプロフェッショナルをつくる、伝える 。これからの地域メディア、地域に必要な編集のノウハウをインタビューとコラムで紹介するウェブマガジン「EDIT LOCAL」のオンラインコミュニティ「EDIT LOCAL LABORATORY」です。

【活動報告】ゲストトーク「学びの場としての福祉・災害復興・アートプロジェクト」

vol. 8 2019-08-13 0

【活動報告】カテゴリでは、アートプロジェクトラボで主催したイベントのレポートや、本の制作活動に関連する活動をご報告していきます。

ーー

日々の生活を営む中で、私たちはどのような場で学び、生きるための知恵を得ているのでしょうか。本プロジェクトの一環として、ゲストトークと参加者との対話を通して考えるイベントを7/14に岡山で開催しました。

◯アートプロジェクトラボ:ゲストトーク「学びの場としての福祉・災害復興・アートプロジェクト」

https://www.facebook.com/events/403172560297376/

会場は、岡山駅西口近くの奉還町商店街にあるラウンジ・カド。ゲストハウスとりいくぐるのラウンジを兼ねたスペースで、普段から地域の人向けにも飲食を提供していたり、カジュアルな展示会やトークイベントなどが開催されています。

ゲストにお招きしたのは、これまでに美術家として様々な現場でアートプロジェクトに携わってきた滝沢達史さん。西日本豪雨災害からちょうど1年となる岡山では、真備町で水没した子どもの学び場ホハルをクラウドファンディングを活用して1ヶ月で再開させたことでも知られています。

この日はゲストの滝沢さんや、主な話題となったホハルの活動を知る方、アートプロジェクトや地域活動に興味を持つ方など、岡山市内外から20人ほどの方にご参加いただきました。

社会との関係を生み出し、人とのつながりを回復する表現と場づくり

まずは、EDIT LOCAL LABORATORYの活動紹介とトークの趣旨を橋本から。続いて滝沢さんのこれまでの活動を紹介していただきました。

滝沢さんは、東京・秋葉原にあるアートセンター「3331 Arts Chiyoda」の運営スタッフや、障害のある子供が通う特別支援学校の美術教員を生業として経験する傍ら、アーティストとしても様々な美術館やギャラリー、芸術祭(大地の芸術祭や瀬戸内国際芸術祭など)で作品の発表も行ってきました。

そのスタイルは様々で、瀬戸内海の粟島では島の古民家から出てきた日露戦争時代の新聞などを元にして、部屋全体を世界地図のように表現し、海の借景を生かしたインスタレーション作品などを制作しました。

◯スサノヲ(粟島、2013)

https://www.takizawatatsushi.com/blank-1

群馬県のアーツ前橋が主体となるプロジェクトでは、ひきこもり経験のある若者の居場所をづくりなどを行う団体と協働して、ある女の子にとって負のイメージが強かった経験と場所へ一緒に向き合い、インタビュー音声や写真などで展示として表現したこともあります。

◯表現の森 協働としてのアート展(アーツ前橋、2017)

https://www.takizawatatsushi.com/blank

滝沢さんにとって、自らが手がけるアート作品は常に自分が置かれている社会や自然といった環境と切り離すことができるものではないそうです。また、「美しい、感動する、ということだけではなく、作品を通して社会との関係が生まれたり、人とのつながりを回復するきっかけにしてもらいたいと考えたりする。だから毎回スタイルが変わる。」と語っていました。

ホハルは、滝沢さんやご家族がこれまでも多く関わってきた子供と障害者に関わる施設をつくろうという話の中で、作品やイベントという一時的な関わりではなく、施設経営を通して継続的に社会に関わっていくということを考えて取り組んでいるそうです。

2018年4月に父・母・弟とスタッフ1名でスタートしたばかりの場所。小学生から高校3年生まで、障害があったり、無くてもサポートが必要な子どもの、放課後の学びの場を提供しています。ものづくりから教育を考える。学ぶ、遊ぶ、仲間をつくる、といったことを大切にしているそうです。

災害の現場はアートプロジェクトの現場に似ている

ホハルはオープンして3ヶ月後の7月7日に、豪雨災害により天井まで水没する被害に見舞われてしまいました。写真や映像も交えながら、災害や復旧時の様子や、その時にどのように考えていたのかについても、災害当時に連絡を取り合いながら、現場に駆けつけた橋本ともに振り返りました。

水が引く前から滝沢さんが意識し、クラウドファンディングでも強く打ち出したのが「超特急で再開する。」ということ。現場の状況を確認しながら、復旧活動に必要な物資の準備を進め、行政や様々な団体の支援を待つのではなく、自ら資金集めも行いながら、ボランティアも受け入れ活動を進めることを選択します。

最初はとにかくリサーチと企画・準備。この段階では、自分たちが真備町に新たな拠点を持ち、被災したことをインターネット上ではすぐに明かさず、物資やボランティアの受け入れ方、クラウドファンディングの立ち上げなどやることをある程度決めてから、ホームページ等を開設し告知をはじめました(7月9日)。

橋本もこの告知を受け、目指していることや、必要なサポートが具体的であったからこそ、ボランティアセンター経由ではなく、直接の現場支援に入ろうと決めることができました。片づけが落ち着きはじめたタイミング(7月15日)だったこともあり、泥かきなどの単純作業だけではなく、現場の状況とインタビューを映像で撮影して、クラウドファンディングのPR・報告に活用してもらいました。

他にも大原美術館の方々が中心となり、水没した書類の救出作業をしてくれるなど、アーティストとしての活動のつながりでも様々な方が現場に入ってくれたことが非常に助けになったと滝沢さんは語ります。

「例えば橋本さんも、作業の傍らでふといなくなって、ホハルの周辺の様子も映像におさめて、客観的に状況が伝わるものができるよう、イメージして動いてくれる。やることが膨大にある中で、手伝ってもらう人全てに指示をしていくとパンクしてしまうので、ある程度勝手に動いてもらえるのが助かる。」

ホハルを超特急で再開するにあたり、「リサーチ・企画・準備・告知・資金調達・調整・現場作業・広報・アーカイブ」といった作業が発生しました。状況が刻々と変わる中で、それにも柔軟に対応しながら、主体的に動けるスタッフや協力者とはもちろん、ボランティアの方や、関連業者さんともうまく調整を重ねながら、全てが同時進行します。

奇しくも作業はアートプロジェクトの現場で必要とされることばかりでした。お互いに似たような現場で仕事をしたことのある経験が、イメージの共有に役に立ったのです。

クラウドファンディングでは、4日で目標額の250万円を達成。リターンとして準備をした「泥のついたままの被災したおもちゃ(真空パック)」が注目を集めました。ホハルの片付けをしている時に、捨てられなかったおもちゃ。そのような現場のリアルな気持ちを少しでも届けられれば、それが自分たちが返せる一番のものではないのかー。また、知人に相談をする中で、「アーティストらしいクラウドファンディングをやって欲しい」という声をもらったこともきっかけになったそうです。

◯開始3ヶ月、豪雨災害で水没した子どもの学び場「ホハル」再建へ

https://readyfor.jp/projects/hoharu

ホハルは無事に1ヶ月で再開。真備町ではまだまだ復旧活動が続く中、セミオープンになっている広場でテープカットを行い、元気な子供の姿に勇気をもらったという声もあったそうです。また、その後も炊き出しの受け入れを行ったり、まちの人が集まる場としても活用をしてもらっているそうです。

できる人が、できるやり方で関わる

トークでは最後に、「できる人が、できるやり方で、できることをすればいい。 行動していない人はそれに引け目を感じる必要もないし、 咎める必要もない。」という言葉が示されました。これは、後に滝沢さんと橋本がライフミュージアムネットワークの取材を受けた際に、一連の活動についてまとめた言葉です。

取材の際も、アーティストの発想や、アートプロジェクトの現場における知見やつながりが役に立った。それぞれの現場における学びにも価値がある。という観点が主な話題となったのですが、芸術・文化は普段から不要論に巻き込まれがちです。そんな中で、社会と関わりしろのつくりやすいアートプロジェクトの役割や必要性、ということは示しやすそうです。

それは災害ボランティアのように、誰もが必ずしも関わらなければいけない、というものではないけれども、様々なレベルで行われている方が、人々や社会が前に進むことにつながるー。そんな存在とも言えるのかもしれません。

滝沢さんからは「ホハルや被災地にも、みんながそういう感じで関われたらいい。 アートプロジェクトを再検証することで、未来へのヒントが得られるかもしれません。」と、アートプロジェクトラボが進める本の制作活動への期待とつなげた言葉をいただきました。

アートプロジェクトラボでは、今後も公開編集会議やゲストトークなど、様々なイベントを予定しています。ぜひご参加ください!

◯8/21公開編集会議ほかイベント開催のお知らせ

https://motion-gallery.net/projects/editlocal_artbook/updates/25097


EDIT LOCAL LABORATORY 橋本誠

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◯日本各地で行われているアートプロジェクトの10年の動きを伝える本を出版したい! https://motion-gallery.net/projects/editlocal_artbook/

◯EDIT LOCAL LABORATORYについて  http://edit-local.jp/labo/

◯EDIT LOCAL LABORATORY(有料会員)への登録はこちらから  https://peatix.com/group/6889532

※会員はリターンの「編集に参加する」「リサーチ・取材に同行する」の一部へご参加いただけます

◯アートプロジェクトラボのみへの無料登録(承認制)はこちらから https://www.facebook.com/groups/1039981929545131/

◯アートプロジェクトラボおよび本クラウドファンディングに関するnoteマガジン https://note.mu/hashimon/m/m4921234c8792

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    • 秋の瀬戸内国際芸術祭2019+αを貸切クルーズと専用車で楽しむ旅をご提案(10/27〜2泊3日)
    • 2021年07月 にお届け予定です。
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