ブックデザイン決定!
vol. 4 2018-02-08 0
来週の入稿に向けて、ブックデザインが急ピッチで進んでいます。特色をアクセントに使った表紙のビジュアルは、渡辺先生が亡くなられた6月の星空と星座がモチーフになっており、きらめく星はひとつひとつ手作業で丁寧に並べられています。デザイナーの富田真弓さんの力作です。
見る人によって見え方や意味が変わる星空というモチーフは、さまざまな人と人によって作られるコミュニティのメタファとして、とてもマッチしているように思います。私(上平)は「真砂なす 数なき星の 其の中に 吾に向ひて 光る星あり」という正岡子規の短歌を想起しました。書籍の中に収録されている渡辺さんの文章は、読む人それぞれにとって響く箇所は異なるでしょう。ご自分に向けて光るフレーズをつかまえるような気持ちで、煌めく表紙を眺めて頂ければと思っております。
先日行われた世話人会のミーティングの様子です。自分たちで本を作るというのはかなり大変な仕事で、上に掲載した表紙だけでなく、本文の文字組みなどを含めた書籍のデザイン、原稿の構成・細部の修正など編集作業などのスキルが必要になります。みなさまから頂きました資金は、印刷費だけでなくこういった専門的スキルへの謝金にも使わせて頂きたいと考えています。
クラウドファンディングの期間も残り1週間ほどとなりました。お陰様で多くの寄付を頂いていますが、普段SNSを見ない人には届いていないようで少々困っています。みなさまの身近に渡辺さんとご縁があった方がいらっしゃいましたら、是非このプロジェクトのことをお伝えしていただけましたら幸いです。どうぞよろしくお願いします。