【出町座未来券】ご支援受付が終了しました
vol. 23 2020-06-09 0
ご支援くださったみなさま
こんにちは、出町座の田中です。
昨晩の日付変更をもって、【出町座未来券】のご支援受付を終了させていただきました。
ご支援くださった方:1,536名
集まった金額:8,522,550円
ということになりました。
映画状況においても、「ミニシアター・エイド基金」「#SaveTheCinema」「Save Our Local Cinemas」「仮設の映画館」「Stayhome mini theater」など、様々な取り組みが生まれ、そのなかでこの【出町座未来券】の呼びかけもこんなに多くのみなさまのご賛同・ご支援をいただけたものと感慨を持っています。
今回のコロナ禍は、ウィルスによる罹患者、死者をもたらしています。それを救おうと最前線でたたかう医療従事者の方々の絶え間ない現場対応、それをサポートする行政機関、公共機関のみなさま、流通業者のみなさま、そしてここからは見えないけれども陰に日向に人を救うために動いてらっしゃる方々がいて、わたしたちは街場の文化を醸成する者として、そうした前線にいる方々の行動を感謝を込めて見守りながら、じっと過ごしてきました。
はたして自分が従事する文化とは、映画とは「不要不急」であるのか。
どんなときでも、文化の灯を消してはならないはずだ。
では今、なにをどうすべきなのか。なにがただしい行動なのか。
常に逡巡しながら、正解が見えにくい中で少しずつ手探りに進んでいる暗中模索の日々です。
【出町座未来券】の取り組みは、わたしたちがこの小さなスペース「出町座」で孤独に考え、悩んでいるだけでは見いだせないこの先の道を示してくれたと思います。
それは、ご支援くださったみなさまの「声」によってです。書いてくださる言葉ひとつひとつが今後の指針となります。そもそもこの先どうなるかわからない(最悪この場をたたまなければならない)状況で、わたしたちが未来を発行していながら、未来を示してくださったのは他ならぬみなさまだと感じています。
未来は、映画の作り手、配給、宣伝、劇場、観客、そのどれもが欠けることなくつくられるものだとあらためて感じています。本の未来も、カフェの未来も、同じように「場」をハブにした前後の人や回路がつくり出すものです。
未来券はその手形として発行させていただきます。
関西や日本全国の映画館、文化施設、ライブハウスや演劇の劇場、カフェ、飲食店、書店、銭湯、まだまだたくさんの文化従事者が困難な時間を過ごしています。
まだまだこうしたことに対して、手を尽くす必要があります。
わたしたちも休むことなく、考え、行動していく所存です。
香港の一国二制度消滅危機や、アメリカ・ミネアポリスの事件に起因する抗議の拡散は、今現実に同じ世界で起こっていることです。何もできないことがつらいし、それらを知ることはしんどいことでもあるけど、必要と感じたら、寄り添い、声をあげていくべきと考えています。日本においては、選挙があります。この現実があるうえでの未来です。
取り散らかったままの文章ですみません。
以上、ひと区切りのご挨拶です。
なんだか神妙な感じになってますが、落ち込んだりもしたけれど、私は元気です。
これから、みなさまに未来券やお届け物をお送りする作業に入ります。
随時お知らせしてまいります。
引き続き、よろしくお願いいたします。
出町座 田中・拝
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