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向井三郎画集『days in a place』をクラウドファンディングで実現!
画家・向井三郎の絵画作品を、ブックデザイナー・岡本洋平が原寸で再現する画集、「days in a place」を刊行します。こだわり抜いた印刷と製本で極細密な絵画作品を原寸に収める、かつてないアートブックの誕生です。
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向井三郎と岡本洋平によるユニット。 向井三郎はアーティスト。 http://saburomukai.com 岡本洋平はブックデザイナー。 http://www.okamotodesign.com/
画家・向井三郎の絵画作品を、ブックデザイナー・岡本洋平が原寸で再現する画集、「days in a place」を刊行します。こだわり抜いた印刷と製本で極細密な絵画作品を原寸に収める、かつてないアートブックの誕生です。
画家・向井三郎と、ブックデザイナー・岡本洋平は、向井三郎の絵画作品『日々の土地』を原寸大で再現する画集、『days in a place』の制作のためのクラウドファンディングを行うことを発表いたします。
向井の作品『日々の土地』は幅約2m、高さ約1mという、木炭によるデッサンとしては大型の風景画ですが、細部にわたって緻密な描写が施され、一見しただけではそこに何が描いてあるのか把握できないほどの細密さが人を驚かせます。ただ、この細部だけがこの作品の狙いではなく、等価値に描かれた部分部分が全体として一つの風景を構成していること、その構成の入念さが心を打つ仕上がりとなっています。
だれもがこの作品に出会ったときに感じる圧倒される思いは、デザイナー・岡本にとっても同様でした。そしてこの作品だけが持つ力を、さらに多くの人にも味わっていただきたいと考えるようになります。そこで最終的に思い至ったのは、「この作品だけを封じ込める一冊の本」を制作することでした。ここで岡本が実現しようとしているのは、実物の『日々の土地』をご覧になれない人でも、ページを手元で繰れば、あたかも作品の中を旅しているような感覚になれる構成を持つ本です。
向井三郎について
画家。1964福岡生まれ、19689年東京藝術大学大学院美術研究科修了。1992ー94年オランダ政府奨学金受給、ハーグ王立造形芸術アカデミーに学ぶ。1988年より個展を中心に作品発表を開始し現在に至る。主な展示として、2017年個展「ちいさなくに」/巷房、2015年個展「線の林」/nohako、2013年個展「肖像 土、木、人」/ギャラリー・チフリグリ、2009年「陣をたため!出発だ!愛と希望とカオスのもとへ!」キャラバン隊/なびす画廊、2004「窓辺」/ONE-manokurozasuなど。2018年個展/ART TRACE GALLERYを予定。http://saburomukai.com
岡本洋平について
ブックデザイナー。1967年埼玉生まれ、1991年東京藝術大学美術学部芸術学科卒業。同年、平凡社入社。1997年より岡本デザイン室を主宰。受賞歴:1995年『ケルムスコット・プレス』(平凡社)の装幀により日本書籍出版協会の造本装幀コンクール・協会賞。2018年『中世ふしぎ絵巻』(ウェッジ)の装幀により造本装幀コンクール・出版文化国際交流会賞。近年のデザインとしては『官能植物』(NHK出版)、『世界一のレストラン オステリア・フランチェスカーナ』(河出書房新社)、『キツネと星』(アノニマスタジオ)、『mango tree kitchen』(ダイヤモンド社)など。https://www.okamotodesign.com
『日々の土地』は千葉県北西部の向井の自宅の庭で描かれました。
『日々の土地』 木炭紙に木炭、101×198cm
A2ほどの紙を合計6枚使い、木炭を使って描かれています。サイズは幅約2m、高さ約1mと、ドローイング(素描)作品としては大型の作品といえるでしょう。実物を前にしてまず気が付くのは、その細部に至る描写です。
『日々の土地』(部分)
これほどの密度を持って描かれたドローイングによる作品は、古今の絵画を見渡しても稀有な存在といえるでしょう。向井は木炭紙に木炭を使って描くという、いわば伝統的な美術教育の端緒となるような技法でこの作品を仕上げました。
一見しただけでは全体を把握できないこの細部描写は、観る人にさまざまな発見をもたらすでしょう。ある人は自分の庭を思い浮かべ、ある人は子どものころ遊んだ森を思い出し、木立や草葉の姿に人間そのものの姿を見いだす人もいるかもしれません。そしてそれらはすべて正しい鑑賞と言えるのではないでしょうか。この作品を観る人が、まるで作品の中を自由に旅し、その旅を自分の物語として紡ぎたくなるような、そんな包容力を向井作品の細部描写は宿しているといえるからです。
作品の制作について、向井の考えていること
「私たちの生きている世界は、常に目的に向かって進むようにされているところがあります。そこで必要とされるものは費用対効果、効率、などといわれているものです。ただ、それだけでは世界のすべてが満たされるとは思えず、そこから零れ落ちるものを拾い集めることが自分の仕事ではないかと思っています。その零れたもの・時間の切れ端などを自分の身体を使って拾い歩き、世界の全体を恢復したいという気持ちが自分にはあります。……子どものころから急かされることが苦手で、時間とは誰のためのものなんだろう? という疑問がありました。だからこそ、世界全体の恢復とは、外的な要因ではなく自ら自分の身体を使い、自ら自分の時間を使うことでしかないし、そのために描いているのだと思います。その結果と言えるでしょうか……私の作品を観ながら問わず語りにご自分の物語を始めて下さる方が多くいらっしゃるのです。そのことにいつも驚くとともに嬉しくそのお話を聞かせてもらうことにしています。私の作品が、観て下さった方自らが自分の時間を恢復させることにつながっているのでは、という希望をわずかに抱くからです。」
細部描写について
近代以降に世界で主流となったヨーロッパ発の風景画では、17世紀に始まるバロック芸術以降の伝統にのっとり、画面に1つの光源を設定することによって風景の奥行きを出す技法が用いられます。そこには、光によって目立つ存在の影で、隠されてしまう細部の存在があるなど、描写にははっきりした区別がありました。ところが、じつはヨーロッパの絵画でも、ルネサンス以前には光源を無視したかのような、細部へのこだわりを発揮する絵画の伝統がありました。向井がかつて留学した地・オランダの15世紀の画家、ヤン・ファン・エイクの作品群には、驚くほどの細部描写が見られます。この向井三郎の作品にも光源は見当たらず、光の当たる存在と影になってしまう存在の区別がないような、つまりすべての存在が等しい価値を持つものとして細部まで描き出されています。
またヨーロッパからみて極東の、私たちの住むこの地にも、いまや大変有名となった伊藤若冲の絵画を思い浮かべれば分かるとおり、光によって描く対象を区別するのではない、細部への描写にこだわりを持つ流れがはっきり存在していたといえるでしょう。若冲の作品はその根本に、日本の仏教で花開いた「草木国土悉皆成仏」という、心を持たなくてもすべての存在が成仏するという思想を持っているといわれていますが、向井のこの『日々の土地』という作品にも、若冲の『鳥獣花木屏風図』と同じ姿勢を見ることが可能なのではないでしょうか? 描かれたすべての存在を等価に扱おうとする向井のまなざしを、そこにうかがうことが出来るからです。
そして、画集『days in a place』は、この1つの作品のみを収める「画集」なのです。
通常「画集」といえば、1人または複数の画家の作品集として、多数の作品が収められているものです。ただしそれは、作品を縮小して収めるため、作品そのものは「イメージ」として扱われていることになります。
ところがこの『days in a place』は、『日々の土地』だけを扱う画集です。そして作品はイメージとしてだけでなく、画家の筆づかい、いや、木炭づかいや息づかいを感じることが出来るように、まさしく原寸で収められています。圧倒的な細部描写へのこだわりと、そこに込められたあらゆる存在へのいとおしみ、その両者を読者と分かち合うための最適な書籍化といえるのではないでしょうか。
画集の造本について
画集のサイズはA4ヨコとなります。開いた際のサイズは幅594mmとなり、向井三郎の作品が目の前に広がります。この見開き状態の広がりは、凝りに凝った製本で実現します。
製本完成見本
本を開いた状態
一見すると通常の製本に見えますが、完全180度に開く「コデックス装」を採用することで可能となります。コデックス装は近年、製本状態がむき出しになる面白みで流行していますが、本来は左右のページの間の谷(ノド、といいます)を解消して、ひとつながりの見開きとするための製本です。この本では、まさしく絵画的な広がりを感じていただくためにコデックス装を採用しています。
コデックス装の特徴である、180度開く製本
そしてコデックス装の特徴の1つである、「製本状態がむき出しの面白み」はこの本には不要で、それよりもこの本が大事にされ、何年も愛されることを念頭に、本の背を丈夫なクロス(布)で覆うことにしました。本棚から幾度となく抜き差しされても、変わらぬ姿を現すことでしょう。さらに、本の背文字はシルク印刷。これも繰り返し閉じ・開きされることに耐えるため、他の方法、たとえば箔押しなどよりも優れていることから採用することになりました。
本体のページを覆う板のように厚いボール紙は、「ドイツ装」といわれるもの。大事な中身をしっかり折曲げから守るとともに、鋭利な造形で内容の独自性を見事に表現することが出来ます。
ドイツ装によるシャープな製本
これらの高度な技術をこともなげに実現してくれたのは東京都江戸川区にある製本所、下島大完堂。長いブックデザイナー歴でも岡本が他では見ることのなかった製本技術で、このプロジェクトにふさわしいパートナーシップがついに実現しました。
そしてその本体ページ。向井三郎の作品の再現に大きな力を貸してくれるのは数々の美術印刷・写真印刷で実績を持つ長野のオノウエ印刷。通常のオフセット印刷よりさらに高精細かつ柔軟な密度変化に対応するFMスクリーンでのオフセット印刷を採用し、驚きの再現性を実現することが出来ます。また、向井の画は木炭による単彩ですが、黒1色だけの印刷では色に深みが出ず、画がやせ細って見えるため、オールカラー印刷となっています。色についても、岡本と印刷所のプリンティング・ディレクターとの深いコミュニケーションによって、満足のいく結果とすることが出来ます。
すべて最高の組み合わせを選び、印刷・製本・郵送すべてを合わせ500部限定・150万円で実現できることになりました。つまり、1冊3000円。これだけのクオリティを持つ本にあっては破格の値段といえます。アーティストとブックデザイナーのプロジェクトですので、もちろんそこにマージンはありません。アートに関心のある方、本好きの方、多くの方に興味を持っていただけると確信しています。そして書籍本体とは別に、美術家・辻耕氏による特別解題の小冊子を封入するとともに、そこには資金の調達にご参加くださった方々すべてのお名前を付してお届けいたします。
上記の通り、1冊3000円で『days in a place』をお求めいただくことが出来ます。それ以外にも、下記のようなオプションを用意いたしました。3)の版画作品は、向井が海や川へ出かけ制作した水面をモチーフにした新作。4)〜6)のドローイング作品は向井が本画のために常日頃制作し、アトリエに保管されていたもので、制作の過程が窺える貴重な未発表作品です。
1)画集『days in a place』完成記念葉書(5枚セット)→1,000円
2)画集『days in a place』1冊→3,000円
3)画集『days in a place』+向井三郎の版画作品(21×28.5cm)→10,000円(計30点)
4)画集『days in a place』+向井三郎のドローイング作品(S1〜9)→70,000円(計9点)
5)画集『days in a place』+向井三郎のドローイング作品(M10〜15)→130,000円(計6点)
6)画集『days in a place』+向井三郎のドローイング作品(L16・17)→200,000円(計2点)
*3・4・5・6の作品は額装はなく、作品のみの発送になります。
版画作品およびドローイング作品の実物については、「アップデート」でご紹介いたしますので、そちらをご覧ください。また、下記のページにも版画作品とドローイングの一覧をもうけていますので、ご参考になさってください。
https://www.okamotodesign.com/drawing/
目標金額未達成時にも、『days in a place』は刊行されます。この画集は向井の画業と岡本のデザイナーとしてのキャリアの、中間報告であり集大成でもあります。今後のそれぞれの活動のために大切な役割を担っていると感じており、自分たちに資金的なリスクがあってもこの画集の刊行を諦めるつもりはありません。
7月中に印刷・製本を終え、8月には本として完成する予定です。仕上がりを待ってリターンの発送となります。
1つのアート作品、1冊の本が1人の人生に大きな影響を与えることがあります。向井の作品と岡本のデザインしたこの本はそのような本になれるでしょうか。ひとつだけ言えることは、研ぎ澄まされた造形と質量を持つこのような本は、内容的にもこれまでどこにも存在しなかったし、webや映像の世界がさらに拡大していく時代にあって、今後も生まれるのは難しいであろう、ということ。そんな稀有な画集の誕生に、ぜひお力をお貸しください。
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残り421枚
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