第一回 『馬の耳にブツブツ』
vol. 7 2014-06-10 0
第一回 『馬の耳にブツブツ』
今回のクラウドファンド、航空運賃ご支援のお願いになっていますが、
このことに関して何故航空運賃なのかをお話したいと思うんです。
通常パフォーミングアーツの文化交流の場合、招聘された側は、航空運賃は
自国の文化助成などから支援を受け、招聘国側もその国の文化支援を申請して、
宿泊、食事とギャラなどを持つことが国際的に共通しています。もちろん例外はありますし、
経済格差がある場合、全額持ってもらわないと行く不可能も、アジア、アフリカなどの多くの国では
ありますが、通常国際的には、条件の協議はここから始まることになります。
大きな呼び屋さんが入っているエンタテイメントのショーなどは、また違うルールが
あるかと思いますが。
経済大国の我が国ですが(実感のない、経済大国ですが)、
文化予算を欧米と比べると、日本の文化予算は少なく、文化の指針を持たない
文化貧国の部類に入るかと思います。やはりパフォーミングアーツは“河原乞食”の伝統の国だなあと、私はよく思うことがあります。
ダンス01は、80年代から今までアジアとの共同作業による、10年に4カ国のアジアのアーティストたちとの作品作り、両国での上演ダンス東風企画の活動もしてきました。
共同作業による作品作りの先頭を80年代から走ってきたと思います。
アジアのアーティストたちとネットワークも充実しているグループですが
残念ながら、今回文化庁への航空運賃を含む助成金申請が獲得できませんでした。
現在東京都のアーツカウンシルに申請していますが、結果は出発間際になります。
長い活動経験と海外公演をしてきているダンスのグループは日本に数少ないと思います。
それなのに、なのに、中国からのフェスへの招聘が興味を持たれないのが残念です。
まあ先頭を走るグループが受ける風(よくわからない)なのでしょうか、というわけで、
もう国には期待できないなあ、という気持ちがクラウドファンドに初めてトライした
という結果となりました。
支援してくださる方がいるということは希望です、ダンス01の
若い世代にアジアの興味を深めてもらうべく、もう少し私もがんばりま~す!
竹屋啓子
*次回予告
第二回『馬の耳にブツブツ』
「何故アジアに興味をもつことになったか」です。
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