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ブータンで依存者の社会復帰に取り組む活動をクラウドファンディングで実現!

幸せの国ブータンの不幸せな人たち みんなに美味しいものを届けることで、彼らにも幸せを取り戻してほしい

「幸せの国」として知られるブータンですが、急速な近代化に伴いさまざまな問題を抱えています。中でも深刻なのがアルコールや薬物依存の問題です。ブータンで依存者の社会復帰に取り組むNGOに皆さんのご支援を頂けないでしょうか。

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このプロジェクトは、2015年8月31日23:59に終了しました。

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ツェワン

はじめまして。ブータンでアルコール・薬物中毒の問題に取り組む「Chithuen Phendhey Association(CPA)」というNGO団体の代表をしております。ブータンの言葉でChithuenは「団結する」、Phendheyは「幸福」という意味です。幸せの国ブータンで、みんなの幸福のために今日もがんばっています。よろしくお願い致します。

このプロジェクトについて

「幸せの国」として知られるブータンですが、急速な近代化に伴いさまざまな問題を抱えています。中でも深刻なのがアルコールや薬物依存の問題です。ブータンで依存者の社会復帰に取り組むNGOに皆さんのご支援を頂けないでしょうか。

幸せの国でアルコール・薬物依存になってしまう人たち


ヒマラヤの小国ブータンは「世界一幸せな国」として日本でも有名になりました。2011年11月に来日され震災後間もない被災地の福島を訪問された国王王妃両陛下のことをご記憶の方も多いのではないでしょうか。

ブータンの非政府組織「Chithuen Phendhey Association(CPA)」はアルコール・薬物依存者のリハビリや社会復帰支援に取り組むNGOです。

幸せの国として知られるブータンですが、急速な近代化に伴い、伝統的な大家族制の崩壊や社会格差の拡大、首都ティンプーへの人口の一極集中による失業率の上昇など、さまざまな問題を抱えています。
またインドとの貿易が拡大するにつれ国内に禁止薬物が流入し、社会的なストレスからドラッグやアルコール依存症に陥る人が増えています。に手を出して、親が忙しくなるにつれ子供を放任するなどの問題で、若年層を中心にアルコールや薬物に手を染めてしまう人が増えています。


空港のある町パロの郊外にある更生施設。中毒者の増加に伴い、こうした施設の不足も大きな問題になっています。

ただ依存症についての知識がまだ社会に広まっておらず、家族や友人も依存者をどう扱っていいのか戸惑っている状況です。また若年層を中心に失業率が高いた め、患者は依存症から立ち直っても職が見つからず、無力感などから最終的には再び薬物やアルコールに手を出してしまうケースが多く見られます。


地域の理解を得るためにゴミ拾いなどの社会活動も積極的に行っていますが、ブータン人の間で中毒患者に対する恐怖感は根強く、家族やスタッフが施設を訪れる際にタクシーのドライバーが施設に近づくことを怖がって乗車拒否をされることもあるそうです。

依存から抜け出し社会復帰を果たした人の自立支援を

CPAはこうした現状に立ち向かうため、依存症から立ち直った人々が手に職を付け自立できるような活動を進めています。

産業の少ないブータンで比較的、簡単に始められるのが飲食店です。ただレストランだと運営の難しさや初期費用が大きいことなどでハードルが高いため、まずはオフィスなどへの出前と路上販売に特化した事業を始めたいと考えています。


ブータン料理はエマダツィが有名ですが、モモ(左)やトゥクパ(右)も美味しいんですよ。また特産のチーズを使ったビザも大人気です。

メニューにはエマダツィ(唐辛子とチーズの煮物)やモモ(チベット風餃子)、トゥクパ(チベット風うどん)などのブータンで親しまれている両氏だけでなく、パスタやグラタンなどの西洋料理も取り入れていくつもりです。

またザウ(米を炒ったもの)やカプセ(揚げ菓子)、手作りクッキー、マフィンといったおやつの路上販売にも挑戦しようと考えています。ブータン(特にティンプー)では商店の増加に伴いインドから輸入される安価なポテトチップスやスナック菓子が簡単に買えるようになり、子供たちはジャンクフードばかりを食べるようになってしまっています。


バスの車内で見かけた赤ちゃん。スナック菓子はどこでも買える上に価格も安いので、子供たちはジャンクフードばかり食べています。またこうしたスナック菓子は健康に良くないという認識が大人(親)の間でも薄いことも、問題の一端を担っています。

事業を始めるのに必要な金額の内訳は下記です。

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調理用品の購入費:160,000円
雑費:80,000円
家賃(事業が軌道に乗るまでの1年分):360,000円(30,000円×12)
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支援者へのお礼

【コレクター限定UPDATE】
事業を立ち上げてからの状況や現地の写真などを添えたご報告を差し上げます(英語と日本語の併記になります)

【ブータンからの絵葉書】
ブータンから絵葉書をお送りします。文面は英語もしくはゾンカ語(ブータンの国語)になります。

【記念切手を使用した御礼状】
あまり知られていませんが、ブータンは記念切手がたくさんあります。国内の動植物や仏教寺院の壁画、果てはディズニーキャラクターまで、本当にいろいろな切手が発行されています。こうした記念切手(種類は未定)を貼った御礼のカードをお送りします。

両陛下の記念切手もたくさん発行されています。

【記念品】
ブータンの国旗のピンバッジを予定しています。

民族衣装の襟元に飾ったりもします。他に国王陛下のお写真のバッジも人気です。

【ブータンの手工芸品】
中毒者の職業訓練の一環で、伝統芸術を教える国利の専門学校と協力して手工芸品の制作を学ぶプログラムを進めています。このプログラムを修了した患者たちが作った工芸品をお送りする予定です。

想定されるリスクとチャレンジ

一番の問題はやはり資金面です。ブータンではNGOそのものの歴史がまだ浅く、また前述のように依存症への知識や理解が浅いことから、一般からの資金がなかなか集まりません。CPAの活動資金も先代国王陛下(ジグミ・シンゲ・ワンチュク陛下)やその他の王族、一部の裕福な篤志家からの支援だけに頼っています。

国そのものも発展途上にあるため貧しく、政府も国連薬物犯罪事務所(UNODC)などと連携し違法薬物の撲滅に向けた施策を進めていますが、はかばかしい 効果が上がっていません。


首都ティンプーで中毒問題の撲滅と社会的な理解に向け行われたチャリティーウォークの様子。

また中毒問題そのものが新しい現象で、国内で中毒者患者を扱う診察科があるのは首都ティンプーのブータン王立病院(ジグミ・ドルジ・ワンチュク病院)のみ。しかも慢性的な医療スタッフ不足で受け入れ可能な人数は限られており、依存者の社会復帰まではとても手が回らない状況です。

さらに前述のように社会的な理解が低く、「中毒者=悪魔のように怖く凶暴な人たち」という固定観念が根強く残っています。事業を始めても「元アルコール・薬物中毒」というレッテルを貼られてしまうことで、軌道に乗るまでに時間がかかることが予想されます。


(左)国営放送BBSのインタビューを受けるツェワン。ちょっと緊張した面持ちです。
(右)パソコンの使い方を学習する元患者たち。後ろには国王王妃両陛下のお写真が飾られています。

こうした状況下で孤軍奮闘するCPAですが、「アジアのラテン系」と呼ばれる楽観的なブータン気質で精力的に活動を続けています。

どうして日本でクラウドファンディング?

ブータンと日本の二国間関係は歴史が古く、ブータンが諸外国との外交関係樹立に踏み切った1960年代以前から民間レベルでは交流がありました。1964年からは海外技術協力事業団(JICAの前身の組織)による開発援助が始まっています。

コロンボ・プランの下で日本からブータンに派遣され、実に28年間の長きに渡りブータンの発展に尽くされた農業専門家の西岡京治氏は、今でもブータン人の深い尊敬を集めています。


パロには1992年に惜しくもブータンで客死された西岡氏を記念するチョルテン(仏塔)があります。西岡氏は生前、ブータンの爵位に相当する「ダショー」の称号を授けられました。外国人でこの栄誉を受けたのは未だにダショー西岡だけです。

JICAの関係者だけでなくこちらで活躍される日本人の方も多く、CPAもふとしたご縁から、日本のNGO「自立のための道具の会」の支援を受けて木工製品の制作を学ぶことのできる訓練施設の設立プロジェクトを進めています。クラウドファンディングのことも、ブータン在住の日本人を通じて知りました。

前述のようにブータンはまだ発展途上にあり、政府のプロジェクトには諸外国からの支援がありますが、NGOのような民間団体が資金を集めるのは非常に困難です。今回のプロジェクトも日本の皆さんとは直接関係がありませんが、プロジェクトの賛同してお力を貸して頂けるようでしたら本当に嬉しいです。

美味しいものは人を幸せにする

ブータン人はピクニックが大好きです。天気がいいとランチの時間帯に外でお弁当を広げている人々の姿をよく見かけます。みんな、本当に楽しそうで、「ああ、ここはやっぱり幸せの国なんだなと実感します。


天気がいい日はほぼ必ず屋外でご飯を食べます。ワンちゃんにもお裾分け。


おそろいの民族衣装は学校の制服。中学校の裏でお茶をしているところを見つけて写真を撮ってしまいました。

依存者たちに共通して見られる傾向は、自分は誰にも必要とされていないという絶望と孤独感です。自分の作った料理を誰かに食べてもらう。「美味しかったよ、ありがとう」と言ってもらう。ただそれだけのことが、彼らにとって本当に救いになるのです。

美味しいものは人を幸せにします。誰かに幸せを届けることで、依存症だった人たちにも幸せになってほしい。そしてもう二度と、薬物やアルコールに手を出さないで欲しい。それがCPAの願いです。

スタッフ紹介

CPAにはパロのセンターで働いているスタッフなども含め、現在約20人のスタッフがいます。代表のツェワンのほかティンプーオフィスに常駐しているスタッフをご紹介します。


民族衣装を着てみんなでパチリ!

前列左から
Yeshi Tshomo:ヤシはオフィスに遊びにいくといつもお茶とお菓子でもてなしてくれます。
Lhamo:しっかり者のラモはみんなのお姉さん的存在です。
Karuna Timsina:おしゃれなカルナ。写真撮影のためにとっておきのテゴ(ジャケット)を着てきました。

後列左から
Amit Subb:渉外・広報担当のアミット。実はボリウッド映画が大好きです。
Tshering Wangchen:副代表のツェリン・ワンチェンは以前は学校の先生をしていました。
Dawa Penjor:見た目はちょっと強面のダワですが、本当はとても優しいんですよ。
Tshering Penjor:ブータン人にしては色白のツェリン・ペンジョーはたまに日本人に間違えられることもあるとか。

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    • ブータンの記念切手を使用した御礼状
    • 記念品
    • 就業支援プログラムで作られたブータンの手工芸品
    • 2016年12月 にお届け予定です。
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