ファンディング終了しました!(これから1ヶ月、撮影までについて)
vol. 5 2020-04-08 0
ご支援いただき、誠にありがとうございます!
一昨日4/6『カウンセラー』制作費クラウドファンディング、おかげさまで目標金額達成することができました。
新型コロナウイルスで世界中が混乱しているこの中、その中でも大きく打撃を受けている映画業界の方、映画好きの方からのご支援を、金額の大きさはもちろんですが、更にそれとは比較にならないくらいに大きなものでもあると感じています。
スタートラインに立たせていただいたことを大事にしながら、かつだからこそ、答え合わせにならないように「当たり前」を踏み外す大胆さを持って、『カウンセラー』を可能な限り面白い作品にしていきたいと思います。
撮影の延期について
当初撮影自体を4/14-20で組んでいました。
ツイッターとfacebookでは公表したのですが、4/6にそれを1ヶ月延期し、5月に撮影することに変更しました。
6月末の完成披露試写を目指していましたが、ウイルスの拡大次第では7月以降になる可能性もあり、その際は改めてご連絡差し上げます。
延期を決めた時点で、ここ数週間スタッフ・キャストで大急ぎで『カウンセラー』の内容に集中してきたので、ここから1ヶ月先となると、単純なテンションの維持が難しいかなと思いました。このまま1ヶ月待つと、イメージが固まっていくだけで、それこそ答え合わせになってしまう。パズルのピースを埋めていく”素材集め”の撮影だけは避けたいと思っています。
スタッフもキャストも、何か発見している瞬間を撮影するのが一番良いものができる気がしているからです。
一度全く違うことを簡易的にやって、リフレッシュしてもう一度向き合った方が、凝り固まっていくのではなく新しい発見ができるんじゃないか?
1ヶ月ずれれば、そのくらいの余裕がもてるな、そう思いました。
そこで、実際に当初の撮影予定期間だった間の1日を使って、完全オンラインで、ウェブカメラを使い、全く別のシナリオのホン読みを録画し、朗読劇をしようと思っています。
※これはコレクターの方限定公開となります。
読むシナリオは、僕(酒井善三)が2012年11月~2013年頭に書いていた『愚かな夫』(のちに改稿を改題『戻れない』)です。
朗読劇について
そもそも映像ならではの朗読劇自体はやりたいと、前から百々くんに話していました。
「映画って『リアル版演劇の録画』に過ぎないのか?」が僕らの共通の課題だったからです。
演技を単に映すわけでなく、画と音でそれぞれ別の表現をすることの可能性を探りたい、そういう話の流れからです。
あと、感情はカメラに映らないが、マイクは拾うのではないか?という話もしていました。
演技で泣いている人は感動を誘いますが、どこか嘘を感じます。
一方例えば、歌には歌詞の意味を超えて、歌っている人の感情が伝わることがあるように思うからです。
これまでやろうとしてやらなかった実験を、今はそれしかできないんだから、かえってやってみる良い機会だ、そう思ったのです。
それをレクリエーション的に今やってみることで、『カウンセラー』だけを悶々と考えるだけの1ヶ月にはせず、そうすることでジャンルの全く違う来月の『カウンセラー』撮影へのモチベーションをさらに高めよう。
あえて焦り続けることが作品を面白くするに違いない。そう思っています。
娯楽は不要不急です。
でも僕と百々くんは、不要なことこそ急ごうよ、今はむやみに急がないと作れないから、そう思っています。
※ちなみにもちろんこれの制作費はゼロ、お預けいただいている資金は『カウンセラー』のみに使用します。ただ、役者さんの抑えていた日程を延期してしまったため、現在の社会状況もあり、この期間役者もスタッフも仕事がないということになります。そのためこの朗読にご参加いただく『カウンセラー』出演役者さんには、ごくごくわずかな額ですが、資金の多少余る部分からギャランティを支払わせていただきます。『カウンセラー』リスケに伴う費用という認識です。
(このあと、『愚かな夫』の概要についてはコレクター限定の記事です)