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短編映画「カセットテープのAとB」の制作をクラウドファンディングで実現!
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1996年生まれ。栃木県足利市出身。2020年9月、LSE(英国・ロンドン)にて修士課程を修了。以降、都内のアニメーション制作会社に勤務。制作進行を経験したのち、現在は演出助手としてアニメーション映画の制作に従事。実写映画『カセットテープのAとB』で初監督に挑む。
『カセットテープのAとB』の舞台は実の祖父母宅。何気ない日常を大切にできる世の中になればと、昨春に祖父が亡くなり、取り壊しが決まったこの場所で、映画を撮ることを決めました。今回は制作費の一部をご支援いただきたく思います。
監督・脚本・編集-立澤直也
1996年生まれ。栃木県足利市出身。2020年9月、LSE(英国・ロンドン)にて修士課程を修了。以降、都内のアニメーション制作会社に勤務。制作進行を経験したのち、現在は演出助手としてアニメーション映画の制作に従事。実写映画『カセットテープのAとB』で初監督に挑む。
祖父母の家を訪れた25歳のピアニスト、平松波瑠。この家には誰もおらず、残るは生活の痕跡ばかりである。そんな中、波瑠は本棚からカセットテープを1本取り出し、再生する。聴こえてくるのはその日の出来事を日記のように語る祖母の声。声を聴くと祖母との何気ないやり取りが蘇って来る。仕事のこと。恋愛のこと。デビューコンサートのことも。しかし、カセットテープで語られる祖母の姿は、波瑠の印象とは違ったようで……。
台所。残る生活の痕跡。
私が幼少期の多くを過ごした祖父母宅の取り壊しが決まったのは、2024年4月。長らくひとりで暮らしていた祖父が亡くなってから間もなくでした。生活の痕跡が残ったままの祖父母宅の中をひとり歩いていると、祖父母との何気ない日常が思い出されてきます。玄関に入ると真っ先に感じられる井草の香り。背中を預けると痛くて苦手だった砂壁のザラザラ。歩く度に揺れるガラス戸の音。どれもが私にとって大切な記憶の断片です。
一方でこの家が取り壊された後のことに思いを巡らせると、祖父母の記憶を辿ろうとするとき、何をよりどころとしたら良いのだろうかと不安にもなります。写真やビデオはあっても、祖父母宅で撮ったものは少なく、そのうえ、晩年は新型コロナウイルスの影響もあり、祖父母の写真やビデオはほとんど残っていません。だからと言って、自分の記憶のために取り壊しを中止することもできません。とすれば、祖父母宅が取り壊される前にこの家の記憶を何とかして残したい。そう思い、企画したのが『カセットテープのAとB』です。
居間。祖父母が亡くなり時は止まったまま。
人間の記憶の中でも声や音の記憶は特に曖昧で、人間が最初に失う記憶はその人の声だと言われています。自分自身、この文章を書いている今もなお、祖父母の声を忘れつつあり、それを避けることは不可能に近いでしょう。唯一の手掛かりとも言えるビデオも自分が幼い頃の祖父母を思い起こさせるだけで、晩年の一番記憶が新しいはずの声を再生することはできません。
そんな私の記憶と祖父母の声を繋ぎとめたのが、祖父母宅で何気なく手にしたカセットテープでした。カセットには戦前歌謡曲の手書きのタイトル。ラジカセで再生してみると、祖母が練習していた楽器の録音らしく、曲の前後に祖父母の声が入っていました。私の知らない祖父母の日常。彼らの不在とラジカセから流れる声が、却って祖父母の存在を大きくさせる。声と音を大切にする映画にしよう。そう思いました。
所狭しと並ぶ家族写真と思い出の品々。
このように大切な何かを失うという現実に直面したとき、その記憶をどうにかして残したいと願うことは、私の個人的な感情にとどまらないように思います。世界では新型コロナウイルスの流行に続いて、政変や紛争が起こり、天災に見舞われ、大切な何かや誰かを失うという経験をした人、あるいはそれを目撃した人も少なくないはずです。そうした人々の経験や感情は人の数だけあると思います。しかし、たとえひとりひとりの経験や感情が異なっていたとしてもそれらを共有し、お互いに思いやることで救われる人、忘れてかけていた記憶が蘇る人がいるのもまた事実ではないでしょうか。
もちろん、そうすることで思い出される記憶は必ずしも良いものとは限りません。ときには思い出したり、共有したりするのに悲しみや苦しみを伴うものもあるはずです。それでもいつか遠い未来に私たちが過ごしてきた過去や現在を振り返ってみたとき、そうした悲しみや苦しみの記憶さえも愛せるときが来るかもしれません。誰かに思い出として明るく話せるときが来るかもしれません。たとえロマンティズムだと言われても、私はそう信じたい、そう信じていたいです。
この映画が誰かにとって大切な何かや誰かに思いを馳せる時間となること、何かを失った経験から救われるきっかけとなることを願うとともに、そのようなきっかけとなるような作品を今回のクラウドファンディングで出会うであろう多くの方々と一緒に作っていけることを心から楽しみにしております。
短編映画『カセットテープのAとB』に登場するのは、25歳のピアニスト・平松波瑠と80歳の祖母・平松陽子のふたりです。波瑠がピアニストになれたのは、自身もピアニストを目指していたほどの音楽愛好家である陽子のおかげでもあります。ときに孫娘と祖母として、ときにピアノを愛するライバルとして心の底では繋がっていながらもどこか緊張感のあるふたりの関係をリアルに描こうと波瑠役には実際にピアニストとして活躍されている横山希さんを、陽子役には舞台を中心に様々な役を演じてこられた河崎早春さんをお迎えしました。波瑠と陽子と合わせて、おふたりのプロフィールをご紹介いたします。
平松波瑠(ひらまつはる / 劇中登場人物)
1999年生まれ。栃木県足利市出身。
3歳からピアノを習い始めるも、本格的に音楽活動を始めたのは大学に進学して以降。それまでは地元でピアノを習いながら、音楽に縛られることなくさまざまな文化や芸術に触れてきた。
大学院の修士課程を修了し、25歳を迎えた2024年、デビューコンサートを開催。ピアニストとしてのキャリアを本格的にスタートさせる。華々しい人生を歩んでいるように見える一方で、才能あふれる音楽家たちと出会うたび、これからの人生を音楽家として暮らしていけるのか不安になる。
そんなときほど、自分のピアニストとしての原点を思い出させてくれるのが実家であり、陽子宅であり、家族である。必要以上に言葉を交わさない距離感が仕事柄多くの人と接する波瑠には心地よく、嬉しい。
横山希(よこやまのぞみ / キャスト)
2021年桐朋学園大学音楽学部ピアノ専攻卒業。同年、サントリーホール ホール・オペラ『ラ・トラヴィアータ』にて音楽スタッフを務める。2023年、サントリーホール オペラ・アカデミー修了。アンサンブルピアニストとして活躍中。ピアノを有吉亮治、迫昭嘉、室内楽を加藤真一郎、コレペティトゥアを古藤田みゆきの各氏に師事。東京藝術大学音楽学部管打楽科非常勤講師(演奏研究員)、桐朋学園大学音楽学部及び桐朋オーケストラ・アカデミー管打楽科嘱託演奏員。
平松陽子(ひらまつようこ / 劇中登場人物)
1944年生まれ。神奈川県横須賀市出身。
戦中に疎開を経験し、以降の人生を疎開先の栃木県足利市で過ごす。ピアニストに憧れを持っていた時期もあったが、高校卒業後に町工場の事務員として就職。職場の先輩の紹介で夫と出会い、結婚、程なくして男の子を授かる。その翌年に陽子宅が建てられ、現在に至る。
孫の波瑠が自分の叶えられなかったピアニストになる夢を叶えていく様は祖母として喜ばしくもあり、陽子個人として悔しくもある。陽子に残された人生は短い。最近は物忘れがひどいのが悲しい。
河崎早春(かわさきさはる / キャスト)
青山学院大学日本文学科卒業。劇団テアトルエコー付属養成所3期生。演劇を俳優の佐藤正文に、朗読を故巖金四郎、故臼井正明に師事。第一回ギィ・フォワシィ短編劇コンクール最優秀賞。NPO日本朗読文化協会講師。
今回の取り組みを各種メディアの皆さまに取材いただいております。
とちぎテレビ
足利経済新聞
足利出身のクリエーターが自主映画を撮影 思い出の祖父母宅を舞台に
『カセットテープのAとB』は今年4月からひとりで準備をしてきた10分間の小さな映画です。現在はこの作品に共感いただいたスタッフ7名が参加し、少しずつ想いの輪を広げてきました。役職の垣根を越えて、日々準備に取り組む素敵なメンバーのお名前をご紹介いたします。
そのほか、特別協力として以下の皆さまにもご協力をいただいております。
小さな映画に対してこれだけのメンバーがそろう現場でありながら、本作は自主制作ということもあり予算に限りがございます。そのため、クラウドファンディングというかたちで皆さまに制作費の一部をご支援いただきたいと考えております。皆さまからいただく支援金の主な使い道は以下の通りです。
そのほかの必要経費は自己資金にて制作を進めてまいります。
監督からのお礼のメール
監督、立澤直也よりご支援いただいた皆さまに感謝の想いをメールにてお伝えいたします。
活動日誌(コレクター限定アップロード)
プリプロや撮影の様子、ポスプロの進捗状況など、制作現場の日々の記録をご支援いただいた皆さま限定で公開いたします。
シナリオ+演出資料
本作『カセットテープのAとB』のシナリオと登場人物たちのキャラクターをまとめた全16ページにわたる演出資料、それぞれのPDFデータをメールにてお送りします。
ポストカード
本作『カセットテープのAとB』の舞台である祖父母宅のフィルム写真をポストカードとしてご支援いただいた皆さまにお届けします。なお、お渡しは上映会を予定しております。
上映会
関係者試写会にご支援いただいた皆さまをご招待いたします。映画上映に限らない充実したプログラムを計画中です。開催は都内にて2025年3月の土日いずれかを予定しております。
フィルム写真3枚セット
本作『カセットテープのAとB』の舞台である祖父母宅のフィルム写真の画像データを3枚セットでメールにてお送りします。
1か月限定公開視聴リンク
上映会への参加が難しいという方向けに本作を1か月限定で視聴可能なリンクをお送りいたします。リンクをお送りするのは上映会後を予定しております。
波瑠のイラスト
主人公である波瑠の部屋に飾られている額入りのイラストを限定1名様にお届けします。劇中ではさりげなく映るのみですが、波瑠の好みを物語る重要なアイテム。イラストを手掛けたのは田屋航希さん。田屋さんの作品群はこちらからご覧ください。なお、お渡しは上映会を予定しております。
こちらのイラスト(原画)を額装してお渡しします。
手編みのハンドウォーマー
波瑠と陽子が劇中に編んでいるハンドウォーマーの完成版を限定2名様にお届けします。ふたりの関係が垣間見える本作には欠かせないアイテム。波瑠の編むベージュ色、陽子の編む若草色、各1組ずつ。女性手袋のフリーサイズ相当。伸縮性の高い毛糸を使用しているため幅広い方にお使いいただけるかと思います。上映会でのお渡しを予定しております。
画面により実物とは色が違って見える可能性がありますのでご注意ください。
劇伴のカセット
劇中に登場するクラシックピアノの楽曲2曲のカセットテープを限定5名様にお届けします。劇中では楽曲の一部が使用されるのみですが、こちらのカセットテープには楽曲がフルで収録されております。曲目はご支援いただいた方のみのお楽しみです。演奏いただいたのはピアニストとして活動され、波瑠を演じていただいた横山希さん、同じくピアニストとして活動され、本作の音楽を手掛ける望月晶さんです。おふたりが奏でるピアノの音色をカセットテープの味わいと共にお楽しみください。なお、お渡しは上映会を予定しております。
本作は来年のカンヌ国際映画祭をはじめとした国内外の映画祭への出展を目指し、以下のスケジュールで制作を進めております。
完成次第、映画祭への出展、リターンの送付を行います。より良い状態でご支援いただいた皆さまに作品をご覧いただけるよう、関係者上映会の開催は2025年3月を予定しております。
ただし、メンバーと時間が限られた中での制作になるため、ポスプロ業務や上映会開催にあたってスケジュールのずれが生じる可能性がございます。スケジュールやリターンの内容に変更が生じた場合は、その後の対応とあわせて速やかに共有いたしますのであらかじめご了承ください。
なお、本プロジェクトはAll-in型で皆さまからのご支援を募っております。目標額未達の場合は、自己資金にて作品を完成させ、リターンを提供し、目標額を超過した場合は、ポスプロスタッフの拡充、映画祭への応募に使わせていただきます。
玄関。孫を見送る祖父母はここで何を思っていたのだろう。
ここまでお読みいただきありがとうございました。『カセットテープのAとB』は今年4月から少しずつ想いの輪を広げてきた小さな映画です。今回のクラウドファンディングを通してより多くの皆さまにこの映画を知っていただき、作品を共にする仲間として想いの輪をさらに広げていけたらと考えております。
どんなに遠くのものでもアクセスでき、身近にある小さな幸せを見落としがちな時代だからこそ、そこに何気なくある日常を大切にできるような世の中になっていってほしい。そんな想いをこのページをご覧いただいている皆さまと共にカタチにしていきたい。そのためにも、皆さまのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
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