第1回助成金審査終了のご報告
vol. 40 2020-06-25 0
「舞台芸術を未来に繋ぐ基金」を応援いただき、ありがとうございます。皆様からのご支援とあたたかい言葉に、発起人・賛同人一同、いつも励まされております。
<第1回助成金審査終了>
この度、6月1日までに皆様より頂いたご支援3,150万円を原資として実施しました第1回助成金の審査が終了しましたので、お知らせいたします。合計1,370の個人・団体から申請があり、その中から合計84の個人・団体に助成金を出すことができます。これも皆さまの温かいご支援あってのことと、心より御礼申し上げます。本当にありがとうございます。
なお、申請者には、パブリック・リソース財団より順次結果報告が届きます。
【第1回助成金データ】
申請総数:個人1,177/団体・企業193件
採択数:個人75件/団体・企業9件
採択率:6%
(申請全体の傾向)
●20・30代が個人申請者の50%を占めており、基金の名称通り舞台芸術界の未来を支える層からの申請が中心となりました。
●個人申請者の64%、団体・企業の51%が、本業である舞台芸術からの収入が完全に絶たれたと述べており、事態の深刻さを浮き彫りにしました。
●個人申請者の84%、団体・企業の74%が、給付金・助成金・貸付金を利用していると述べており、全体として種々の支援制度を利用した自助努力をしている事が伺えます。
●現在の収入源(複数回答)として、舞台芸術関連の仕事を挙げている個人申請者は33%にとどまりました。最も高かったのがオンライン配信の38%で、その他にレッスン開催29%などがあり、舞台芸術と関わりのある収入源が何かしらあることがわかります。しかしその一方で、申請者の27%は舞台と関わりのないアルバイトから収入を得ており、7%は私財を売却していると答えました。様々な手段で現状に対応している事が伺えます。
●当助成金の利用用途としては、オンライン配信を可能にするための機材購入等が47%と最も高く、人件費(24%)や固定費補填(13%)などが続きました。いずれも活動を継続し、次へ繋げるトライのための助成金利用である事が伺えます。
●今後の地域・社会貢献に関する回答で多かったのは、芸術鑑賞機会の少ない/難しい層を対象にしたオンライン配信の実施、演劇を用いてのコミュニケーション能力向上を目指した児童や生徒向けプログラムの開催、地域との交流の場の創造、創作活動を通じた地域の魅力の掘り起こしやマイノリティ層の活躍の後押しなどでした。
【第1回助成報告会見】
6月29日(月)21:00より、MiraiCHANNEL生配信にて申請・採択結果の詳細をお伝えし、基金のこれまでの活動経過と今後の目標についてお話しします。登壇者は、宋元燮、杉本宏(以上発起人)、板垣恭一、伊礼彼方(以上賛同人代表)です。チャット機能を使って、リアルタイムで質問にお答えする予定です。ぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/c/butainomirai
<再度のご支援のお願い>
第1回目では、予想を遥かに上回る応募数により採択率が僅か6%に留まりましたため、引き続き次の助成金を出す必要性を感じております。支援総額が6千万円を超えますと、第2回目の助成金を1回目と同程度の規模で実施することが可能となります。すでにご支援いただいている皆様にこのようなお願いをしますのは心苦しいのですが、できるだけ多くの舞台芸術関係者を速やかに援助するため、可能な範囲で結構ですので再度のご支援をご検討いただけましたら幸いです。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
<特別番組について>
すでに発表しておりますように、6月27日(土)13:00より、賛同人・井上芳雄氏の発案による特番「日本版トニー賞への道」を井上氏自身のナビゲートでお贈りします。楽しみにお待ち頂き、情報の拡散にもご協力いただけますと幸いです。
詳細:
https://note.com/butainomirai/n/n74f0a1ba1e44
<最後に>
あらためまして、皆様の温かいご支援に心より感謝申し上げます。引き続き「舞台芸術を未来に繋ぐ基金」を、どうぞよろしくお願い申し上げます。
〔舞台芸術を未来に繋ぐ基金〕発起人・宋元燮/杉本宏