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「値段がつかなかった本」でノート制作をクラウドファンディングで実現!

【年間365万冊の古紙回収に回る本を活かしたい】
「値段がつかなかった本」でノートを制作します。

年間「約365万冊」出ている、古紙回収に回すはずだった本たちからノートを作るプロジェクトです。古紙回収が悪いことではない、けれども別の形で価値を生むことができないか。そんな考えから「本だったノート」の制作が始まりました。

FUNDED

このプロジェクトは、目標金額500,000円を達成し、2022年7月29日23:59に終了しました。

コレクター
268
現在までに集まった金額
1,322,500
残り日数
0

FUNDED

このプロジェクトは、目標金額500,000円を達成し、2022年7月29日23:59に終了しました。

Presenter
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長野県上田市を拠点に、オンラインでの本の買取・販売のほか、実店舗「NABO」「バリューブックスラボ」、移動型書店「BOOK BUS」を運営しています。 「捨てたくない本」プロジェクトという、古紙回収に回るはずだった本たちを、様々な施設に本を寄贈する「ブックギフトプロジェクト」、無印良品での販売プロジェクト「古紙になるはずだった本」なども行なっています。

このプロジェクトについて

年間「約365万冊」出ている、古紙回収に回すはずだった本たちからノートを作るプロジェクトです。古紙回収が悪いことではない、けれども別の形で価値を生むことができないか。そんな考えから「本だったノート」の制作が始まりました。

オンラインでの古本買取販売がメイン事業であるバリューブックスには、毎日約2万冊もの本が届きます。実はそのうちの 半分が市場の需要と供給のバランスにより、買い取ることができていません。


バリューブックスから出た本も、みなさんが古紙回収の日に出した本たちも、最終的には製紙工場に運ばれ、新しい紙へと生まれ変わります。

古紙回収に回すことが悪いことではない、けれども、もっと別の形で価値を生むことができないか。そんな考えから「本だったノート」の制作が始まりました。

左からバリューブックス 神谷、内沼、中村

はじめまして、バリューブックスの神谷、内沼、中村と申します。このプロジェクトに興味を持っていただき、ありがとうございます!

バリューブックスは長野県上田市を拠点に、インターネットを中心とした古本の買取販売を行っている会社です。たくさんの山々に囲まれた自然豊かな街から、日々みなさまの本を買い取り、全国に本を届けています。



「日本および世界中の人々が本を自由に読み、学び、楽しむ環境を整える」

それが、バリューブックスのミッションです。

冒頭にも述べた通り、バリューブックスのもとには、毎日約2万冊の本が届きます。そのうちの半分は、インターネットでの販売を通じて次の読み手に届くのですが、残りの半分の1万冊は、古紙回収にまわってしまっています。

インターネットでの販売につながらないということ。それは、その本自体の価値とは別に、マーケット上での需要と供給に大きく影響を受けています。

日々、たくさんの本たちが古紙回収にまわっていく姿を見ながら、

「なにか自分たちにできることはないのか?」

そんな思いがきっかけとなって、 古紙回収から回すはずだった本たちからつくったノート、「本だったノート」が昨年末に生まれました。



昨年制作した本だったノートは、主にノベルティ用として制作したのですが、ありがたいことに多くの反響をいただき、今回の製品版制作にいたりました。

製品版をつくるまでの過程や思い、デザインの変更点などなど、お伝えしたいことはたくさんあるのですが、まずは「本だったノート」が生まれるまでの物語を少しだけ紹介させてください。


このプロジェクトが立ち上がる前、 “本からノートをつくれる”なんて考えてもいなかった僕たちが、「古紙回収に回るはずだった本たちでなにかできないか?」という思いだけを抱えて、最初に相談を持ちかけたのが 藤原印刷 の専務取締役の藤原隆充さんでした。

藤原 隆充|藤原印刷株式会社 専務取締役

1981年東京生まれ東京育ち。大学卒業後、コンサルティング会社やベンチャー企業を経て、2008年に家業「藤原印刷」に入社、松本へ移住。
印刷部、生産管理部を経て2020年から専務取締役を務める。

藤原印刷は、書籍に特化した創業約70年の印刷会社で、バリューブックスと同じく長野県に本社を構えています。

創業者である女性タイピストの藤原輝さんが、心を込めて一文字一文字を打ち込み、一冊一冊大切に本を作ってきたことを、“心刷” という言葉で表現し、会社の理念として掲げています。心を込めて作品づくりと向き合っている、バリューブックスが何かにつけお世話になっている会社です。

藤原印刷は、これまでに多くのデザイナーやクリエイターのオリジナリティを最大限に引き出し、こだわりがつまった印刷物を手がけてきました。



紙のことならまずは藤原さんに!と、僕たちが考えていることを相談した際に、紹介いただいたのが、大阪の 山陽製紙 という会社。山陽製紙について調べていく中で、創業92年という歴史あるメーカーでありながら、古紙の再生など、環境に配慮した事業展開に力をいれている企業ということがわかりました。



山陽製紙は、これまでに「オーガニックコットン」や「コーヒー粕」、「スモークチップ」など様々な素材から紙をつくられてきた再生紙抄造のプロフェッショナルです。

古本を用いた再生紙の製作は、過去に試したことがないとのことでしたが、担当の長谷川さんからは「できると思います。まずはやってみます。」と心強い返答をいただき、一緒に制作を進めるメンバーとして山陽製紙に加わっていただくことに!


右から山陽製紙 長谷川将之さん、代表取締役 原田六次郎さん、専務取締役 原田千秋さん

藤原印刷さん、山陽製紙さんとならなにかできるかも…… と相談をはじめたのが2021年のはじめのこと。

そして、このプロジェクトで欠かせなかったのがデザイナーの 太田真紀さんです。ちょうど本だったノートをつくろうとしているタイミングに、都内から松本に拠点を移すことになった太田さんは、僕たちの思いや本だったノートができるプロセスをうまくデザインに落とし込んでくださいました。


太田 真紀|イラストレーター・デザイナー

イラストレーションを軸とした物語を伝えるデザインや、ブランドの世界観構築、ビジョンの視覚化などを得意とする。
武蔵野美術大学でデザインを学んだ後、2015年にロンドンのセントラル・セントマーチンを卒業。
2016年よりTakramにデザイナーとして参加。2021年4月より独立。


太田さんは、紙・デジタル問わずさまざまな領域のデザインを手がけてこられた心強いイラストレーターさんです。本だったノートができる背景の部分から向き合っていただき、印刷や抄造の現場にも時には一緒に運ぶことで、本だったノートができるまでの伴走者として素敵なデザインをしてくださいました。



「紙」の抄造、デザイン、印刷分野におけるそれぞれのプロフェッショナルが集まり、生まれたのが本だったノートです。

そして今回の製品版も、藤原印刷さん、山陽製紙さん、太田さんと共に制作を進めています。では、製品版をなぜクラウドファンディングでリリースするのか?まずは、クラウドファンディング実施に至るまでの、僕たちの思いについてまとめてみました。


古紙回収に回す本を少しでも減らすことができないか?多くの本を、「本」という形のままで次の読み手につなげたい。そんな思いから、バリューブックスは 「捨てたくない本」というプロジェクトを行なってきました。

捨てたくない本プロジェクトで古紙回収にまわさず救い出される本は、年間365万冊という膨大な数に比べれば、ほんの一部です。それでも、そうして次につながる機会を増やしていくことが、自分たちにとっても、本にとっても、よりよいことだと信じています。ここで、捨てたくない本プロジェクトを簡単に紹介できればと思います。

捨てたくないプロジェクト1. ブックギフト

学校、病院、老人ホームといった様々な施設に本を寄贈する、ブックギフト。スタッフの子どもが通う保育園といった身近な範囲での取り組みを中心としつつ、災害に見舞われた各地の避難所へ本を届けたりと、本を必要とする場所へ本を届けるためにこの活動を行なっています。

ーーー


捨てたくないプロジェクト2. 古紙になるはずだった本

写真:無印良品 直江津店

なるべく本を捨てずに、本のまま、活用する機会をつくりたい。バリューブックスの「捨てたくない本」に賛同してくれた無印良品で、「古紙になるはずだった本」と題された本の販売プロジェクトを行なっています。一部の無印良品には、古典文学、アートブック、エッセイや旅行記など、無印良品が選んだ様々なジャンルの本が並んでいます。

ーーー


捨てたくないプロジェクト3. Valuebooks Lab

捨てたくない本を、格安で販売するアウトレット本屋。文庫本3冊100円、単行本1冊50円、写真集や絵本などの大型本は1冊100円でお届けしています。かつてのベストセラーや、貴重なアート本が眠っていることも。捨てられるはずだった本に価値を見出して、新たな循環につないでくれる方が、多く来店してくれています。

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捨てたくないプロジェクト4. VALUE BOOKS ECOSYSTEM

市場で値段がつかず廃棄せざるを得ない本を、少しでも減らせないかと日々考えている中で、一部の出版社の本は、ほとんど廃棄する必要がないことに気がつきました。

そうした長く読み継がれる本をつくっている出版社に対して、その売上の一部を還元していくことで、出版業界によりよい循環を生み出すための回路を開こうというプロジェクトを実験的に行なっています。

協力出版社:
アルテスパブリッシング
英治出版
トランスビュー
夏葉社

ーーー

それでも救えない本たちはどうなるのか

本を捨てないための活動も大切だけど、古紙回収にまわった本はどうなっているのだろう。その実態を自分たちの目で確認するために、静岡の製紙工場を訪れました。本が新しい紙へと再生していく様子は、つらいものでもあったけれど、本が真っ当に扱われていることを実感する体験でもありました。そのレポート記事をあげていますので、ぜひご覧ください。


https://corporate.valuebooks.jp/endpaper/report/recycled-paper/

ーーー


ここまで綴ってきたように、バリューブックスは 「本を本の形のまま残していくため」にも、さまざまな活動を行なってきました。しかし、古紙回収に回ってしまう本が多くあるのが現状です。

日本の古紙回収の仕組みや再生技術は世界でもトップレベルで、それらの本は、新しい紙として再利用されています。ですが、それは本としての命を絶つこととも言えます。

古紙回収に回すことが悪ではない、でもそれ以外の選択肢をつくれないかと生まれたのが本だったノートです。

古紙回収に回すことと、本だったノートをつくること、再生紙になるという点ではどちらも同じです。けれども、 本だったノートをつくることで、本が好きな人が選んで使ってくれたり、本の魅力にあらためて気づく人が増えたりするかもしれない。自分たちの手で再生紙をつくり、ノートという形にし流通させることで、少しでも本のために貢献ができるかもしれないと考えています。


今回のクラウドファンディングは、本だったノートができた背景を少しでも多くの方に知ってもらえるようなきっかけをつくり、共感してくれる仲間を増やしたいという思いからスタートしました。

たとえば、このクラウドファンディングがきっかけとなり、本だったノートを手にしてくださった方が、周りの方々にもノートができた背景を話してくれるかもしれません。

他にも、ノートだけではなくて「こんなものも作れそう!作りたい!」などといった、僕たちでは考えつかないようなアイデアも生まれてくれたらいいなと思っています。(その際はぜひぜひバリューブックスにご連絡ください!!)

このノートを手にしたことで、多くの本たちが古紙回収に回っている現状を知っていただき、 それを伝える仲間、一緒に解決していく仲間が少しでも増えたら……!

そんな僕たちの思いが込められているのが、今回のクラウドファンディングです。

みなさまの元に届くのは少し先になってしまいますが、デザイン面のこだわりについても紹介できればと思います。


本だったノートには、 “本だった”記憶が残った活字がたまに混ざっていることがあります。その文字のカケラは、ノートとしての利便性だけを考えると不要な、むしろ邪魔かもしれませんが、本だったことに思いを馳せていただきながら、使ってもらえるとうれしいです。


山陽製紙にて、さまざまな過程を経た後「本だった紙」が出来上がる


さまざまな文庫本たちから作られた紙には、文字のかけらが混ざっている


また、インクはノベルティ製作時にも使った、 捨てられる予定であった「廃インク」を利用しました。印刷も出来る限りインキを無駄遣いしないこと、また偶然性を意識した方法です。

従来は濃度合わせて本番の印刷をしますが、その濃度調整をやめました。一切合わせないことにより1枚ごとに濃度の変化が生まれ、意図できない自然なグラデーションとなります。

*余談ですが、今回決まった色がないということもあり、実際の印刷時には試し刷りの必要がないため、印刷用紙の無駄も極力減らすこともできることに!


プロトタイプ用の印刷の様子(現場に立ち会ったメンバーのテンションは最高潮でした)


実際に試し刷りしてみた際の校正紙。1冊1冊色のグラデーションが異なっている


廃インクの鮮やかなグラデーションが映える、太田さんデザインの表紙
文庫本を原料として使用しているため、本の循環に思いを巡らせる意味でも、
文庫本サイズの仕様になりました


背表紙からも、1冊1冊の色の変化がとってみられる


本だったノート製品版の構想


カバーをはずすと、シンプルなノートとして使用可能


突拍子もないアイデアを真剣に形にしてくれる藤原印刷、太田さんとのタッグによって、紙だけでなく印刷やデザインの個性も光る正真正銘 「世界で1冊のノート」が完成することができました。

1冊1冊が違う特色を持ったノートを手にすることで、より愛着を持って使っていただけるものになったかと思います。


クラウドファンディングで応援いただいた方に本だったノートを届けた後には、各書店での一般発売も計画しています。そういった意味では、今回のクラウドファンディングは先行発売のようなものでもあります。

応援いただいたみなさまと共に一般発売に向けて、本だったノートを一緒に広めていければと考えています!
◾️リターン内容

・3冊セットコース
本だったノートx3冊(送料込み)

・10冊セットコース
本だったノートx10冊(送料込み)

・20冊セットコース
本だったノートx20冊(送料込み)+本だったノートに挟み込まれる栞へ、お名前を掲載

*こちらのコースを申し込んでいただく際は、申し込み時に栞に掲載するお名前(ニックネーム、企業名なども可)の入力をお願いいたします。

一般発売価格は「税込880円」を予定しているため、クラファンで手にしていただいた方がちょっぴりお得な金額設定となっています。また、発売は8月後半を予定しています。「1冊だけ欲しい」「地元の書店で購入したい」といった方々、それまで楽しみにお待ちいただけますと幸いです!

また、卸を希望の書店のみなさまのご連絡もお待ちしております!

ご連絡は【publishing@value-books.jp】まで

◾️本だったノートの仕様
A6判並製(文庫本サイズ)
128ページ

  • リターン品は、すべてバリューブックスから発送します。発送時にバリューブックスからメールにてご連絡予定です。
  • 発送は8月上旬を予定しております。
  • 制作スケジュールの都合により、本だったノートの発送が遅れる場合があります。
  • 今回はプロダクションファンディング(All in)での挑戦となります。すでに本だったノートの制作は決定しており、万が一、目標金額未達となった場合でも、必ず本だったノートは完成します。また、リターン品も支援者の皆さまにお届けします。


この度は、本だったノート制作プロジェクトに出会っていただき、ありがとうございます。

また最後までこのような長文を読んでいただき、ありがとうございました。

先にも述べたように、このクラウドファンディングを通して「本だったノート」ができた背景を知っていただき、多くの本たちが古紙回収に回っている現状を広め・少しでも改善していける仲間を増やしていきたいと考えています。ぜひその一員になっていただけますとうれしいです。

アップデートでは、実際に本だったノートができるまでの過程なども紹介できればと思いますので、なんとなくでも本プロジェクトが気になった方は、ぜひフォローいただけますと幸いです!

出来立てほやほや「本だった紙」を背景に制作メンバーと記念撮影@山陽製紙

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  • SOLDOUT

    2400

    3冊セットコース

    • 本だったノートx3冊(送料込み)
    • 2022年08月 にお届け予定です。
    • 200人が応援しています。
  • 残り48枚

    7000

    10冊セットコース

    • 本だったノートx10冊(送料込み)
    • 2022年08月 にお届け予定です。
    • 52人が応援しています。
  • 残り34枚

    14000

    20冊セットコース

    • 本だったノートx20冊(送料込み)
    • 本だったノートに挟み込まれる栞へ、お名前を掲載
    • 2022年08月 にお届け予定です。
    • 16人が応援しています。