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をクラウドファンディングで実現!
西馬音内盆踊りをテーマにした「泊まれる文化交流施設」である盆宿Uは、地域のウチとソトを繋ぐ施設として、この地域の暮らしや文化の魅力を丸ごと伝えることのできるようなアート作品を制作します。
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秋田県羽後町で築180年の歴史をもつ『旧柴与家』を改修した、日本三大盆踊り"西馬音内盆踊り"をテーマにした泊まれる文化交流施設『盆宿U』。 宿、サウナ、パブリックラウンジ、コミュニティスペース。 外から来る人も、内に住む人も、境界が溶け合うように、めぐり、ゆらぎ、つながる場所へ。 Hotel, Sauna, Bakery cafe & Bar, Community/Rental space, Gallery... Cultural Exchange Complex in Akita, Nishimonai
西馬音内盆踊りをテーマにした「泊まれる文化交流施設」である盆宿Uは、地域のウチとソトを繋ぐ施設として、この地域の暮らしや文化の魅力を丸ごと伝えることのできるようなアート作品を制作します。
盆宿Uは、お盆と西馬音内盆踊りをテーマにした「泊まれる文化交流施設」です。2025年4月19日に開業しました。
かつて本荘街道の宿場町として、また、日本一広い盆地と言われる横手盆地のなかでも大地主が集まる商家町として賑わった西馬音内。そんな中でも柴与家(柴田与之助家)は、西馬音内きっての大地主であり、経済、政治、文化、さまざまな分野で地域に多大な貢献をし、影響を与えてきた一族でした。西馬音内のメインストリートである本町通りの一等地にある、その一族が暮らした築180年の商家を引き継ぎ、改修。既存建築を活かした空間を通して、地域の文化や歴史を体感できる施設となりました。
エリアごとに「幽」「結」「遊」の3つのテーマを設定。秋田県南特有の構造である3つの内蔵は、文化を存分に体感できる客室とサウナへ。「幽」のエリアとして、西馬音内盆踊りをイメージした幻想的で幽玄なつくりの空間となっています。米蔵は、一族が別荘の庭園を公園として地域に開放していたことから着想を受けて、誰もが自由に使えるカフェ&バー併設のパブリックラウンジとなりました。「結」のエリアとして、お盆で親族が集まり語らい合うように、ソトとウチを結びます。また、本町通りに面した母屋は、「遊」のエリア。展示やPOPUP、講座などの各種交流の場としてレンタル利用も可能なコミュニティスペースとして開かれています。
盆宿Uは、この3つのエリアを通して、生者と死者の境界がゆらぐお盆のように、地域の「ウチ」と「ソト」を、人と人を、文化と人を、この場を通して緩やかにつなぐことで、より豊かで魅力的な地域や文化を創造することを目指しています。
施設がテーマの一つとする西馬音内盆踊りは、700年前に源親という修行僧が始めた豊年祈願と、400年前に山形城主最上氏との戦いで滅んだ西馬音内城主小野寺一族を偲び臣下たちが行った盆供養の踊りが合流したものが起源とされています。当初は神社の境内で踊られていましたが、現在は羽後町西馬音内の本町通りを会場に、毎年8月16〜18日の3日間で行われています。
踊り手は伝統的な染技法である藍染めの浴衣や各家で大切に保管されてきた古い絹布を使ってつくる「端縫い」の衣装を纏い、「編笠」もしくは「彦三頭巾」を被って、顔を隠して踊ります。顔を隠すことで亡くなった人の姿を表しているという説もあり、その踊りの様子から「亡者踊り」とも呼ばれています。会場中央に設けられた櫓では、ユーモアに満ちたものや世間風刺などを混ぜ込んだ「地口」「甚句」と呼ばれるお囃子が演奏されます。その調子に合わせ、艶やかに、幽玄に、踊る姿に多くの人が魅了され、全国各地にファンがいるほどです。
1981年、国の重要無形文化財に指定。2022年には民俗芸能「風流踊」の一つとしてユネスコの無形文化遺産にも登録される。
お囃子や踊り手をされている方の多くは「小さな時から身近にあるものだったから、自然と参加するようになった」と語ります。定期的に集って踊りやお囃子の練習をしたり、本番が近づくと代々引き注がれてきた衣装を風通しの良い場所で虫干ししたり、これらは西馬音内に暮らす人々にとって当たり前の営みです。一年を通して粛々と準備をし、盆踊り本番の3日間に思いを馳せ暮らすのです。
地域の人にとって当たり前のこととなったこれらの営みも、西馬音内盆踊りをかたちづくる一側面であり、そういった営みと共にある日々の暮らしも、文化として語られるべきものであると私たちは考えます。盆宿Uは、西馬音内盆踊りをかたちづくり、支えてきた暮らしや文化も含めて地域の魅力として伝え、体感できる施設でありたい。
しかしながら、西馬音内盆踊りの衣装や歴史、成り立ちを伝える作品や書籍は多く存在する一方で、地域の人びとの日々の営みを含めて文化と捉えたものはそう多くありません。そして、私たちが言葉を尽くして説明したとしても、どうしても伝えきれないものがあることも確かです。そこで、 言葉では伝えきれないものを表現し、この地域を包む空気感を丸ごと伝えるものとして、アート作品を制作したいと考えました。
毎年8月第1日曜日に開催される「藍と端縫いまつり」の様子。盆踊り本番に向けて衣装の虫干しを行う。
思いが込められたものは、他者の心を強く動かします。西馬音内盆踊りはもちろん、それを支えてきた地域の暮らしや文化の主体者である地域の方々の思いが込められることで、作品の伝える力はより強くなる。だからこそ、地域の方とこの作品を一緒に考えつくることに意義があると考えます。
そこで、私たちは地域に寄り添い、地域に暮らす人びとの思いまでも作品に昇華できる方に制作を託したいと考えました。秋田県南に暮らし、絵画作家として活動する永沢碧衣さんです。永沢さんは、地域に根付いた文化や生命などを題材とした作品を制作されており、地域住民を巻き込んだアートプロジェクトの経験もあります。地域に開かれた盆宿Uの地域連携エリアを期間限定で制作場所として活用し、その場を訪れた方々を巻き込みながら作品の完成を目指します。
永沢碧衣 作品『共鳴』 2023
地域の方を巻き込んだ制作の様子 @秋田県五城目
プロジェクト実施に向けて行ったフィールドワークの様子@赤川呉服店(羽後町西馬音内)
作品は、内蔵を改修した2つの宿泊棟の間にある半屋外のスペースに設置予定です。普段は宿泊者専用の空間ですが、作品が設置された後は地域の方も鑑賞できるような仕組みをつくりたいと考えています。地域内外の方へ文化を伝えていくものとしてはもちろん、作品をながめ「これは私が関わって描いたもの」「私の話が反映されている」と会話が広がり、何度でもこの場を訪れていただけるきっかけとなると良いなと考えています。
完成イメージ。盆踊りの踊り衣装である「端縫い」と「藍染め浴衣」のイメージをベースとして、西馬音内における「ハレ」と「ケ」を表現する。
西馬音内盆踊りやそれを支える地域の魅力、その背景にある暮らしや生活文化を伝えるアート作品を作るために資金が必要であるのはもちろんです。でもそれ以上に、地域の「ウチ」と「ソト」をつなぐことでより豊かで魅力的な地域や文化を創造する、という私たちの想いを、地域の方だけでなく地域外の方にもお伝えし、その想いに共感していただける皆さんとこのアート作品を一緒に作り上げたいという強い想いがあります。
そこで、どこにいても参加することができる、クラウドファンディングを行うことにしました。また、これをきっかけに西馬音内盆踊りや施設のことを知り、羽後町西馬音内を訪れるきっかけをつくることができたらと考えています。
目標金額 | 500,000円 |
実施内容 | 2025年6〜7月 |
概要 | 絵画作家永沢碧衣さんが西馬音内盆踊りをテーマにアート作品を制作。 制作過程は一部公開され、完成後は盆宿Uに常設展示します。 |
支援金の使い道 | 制作費、一部返礼品などに使用させていただきます。 |
今後のスケジュール
6月17-27日 | 滞在制作① ( 会場/盆宿U地域連携エリア 時間/10:00-18:00予定 ) -着物の端切れなどを広く募集、作品に利用する -地域の方にエピソードや思い出を聞き取り作品に落とし込む ★21・22日には、描いてみるワークショップを開催予定 | |
7月20-31日 | 滞在制作② ( 会場/盆宿U地域連携エリア 時間/10:00-18:00予定 ) -地域の方を巻き込みながら描き込みを進める | |
8月2日 | レセプションパーティー( 会場/盆宿U 時間/未定 ) -コミュニティダイニング形式で実施予定 | |
8月3日〜 | 一般公開 |
リターン一覧
※ご予約方法や詳細に関してはクラウドファンディング終了後にDMにてご連絡いたします。
2025年6月の滞在制作開始に向けて、フィールドワーク・制作準備を進めているところです。今回はプロダクションファンディング(All in)での実施となるため、目標金額に達しない場合でも、不足する資金は運営会社である合同会社Uで補填し、必ずプロジェクトを実現いたします。
また、みなさまからいただいたご支援へのリターンにつきましても、 達成/未達成に関わらず、クラウドファンディング終了後にお送りさせていただきます。
今後も地域の文化や魅力を見つめ直し、発信していく機会として、アートプロジェクトを継続的に実施していきます。様々なジャンルのアーティストの方にこの地域を知っていただき、表現していただくことで、文化の新たな胎動や視点が生まれるはずです。また、音楽や食、イベントなどより身近なものを媒介として、地域の文化や魅力を体感する企画も実施していきます。盆宿Uで行われる様々な取り組みが起点となり、まちに蓄積され、ゆっくりと醸されていくことが、私たちが目指すより豊かで魅力的な文化や暮らしを創造することに繋がると考えます。そして、その場を皆さんとともに一緒に育んでいきたい。
オープニングイベントで実施した食べることを通した交流をたのしむ「コミュニティダイニング」の様子。
なぜ、文化を伝える必要があるのでしょうか?なぜ、文化を残していく必要があるのでしょうか?文化は、人間が自然や社会と関わる中で、学習や伝承を通じて暮らしと共にかたちづくられてきたものです。だとしたら、その地域に根付き醸されてきた文化を知ることは、盆宿Uが目指す「より豊かで魅力的な地域や文化を創造する」ための手がかりになると私たちは考えています。西馬音内盆踊りやそれに連なる暮らしの営みも例外ではありません。けれど、残さなければいつか人びとの記憶からも失われ、なかったことになってしまうことも事実です。そんな悲しいことはしたくない。このアート作品を制作することは、文化を伝えるとともに、未来に文化を「残す」ことにもなります。
クラウドファンディングにご支援いただける皆さんには、今回のプロジェクトや施設にまつわるさまざまなリターン品をご用意しています。皆さんの支援が地域の文化を残し、そして創造するきっかけになります。多くの方からのご支援をお待ちしております。
合同会社U 代表 京野健幸・プロジェクト担当者 齊藤夏帆
|永沢碧衣(絵画作家)
西馬音内盆踊りはこれまで、観光行事やイベント、書籍、映像作品など、さまざまな媒体を通じて、その美しい踊りの姿が紹介されてきました。今回、盆宿Uが西馬音内盆踊りを主題とした新たな拠点として誕生したことを機に、ここだからこそ可能となる表現のひとつとして、アート・絵画作品の視点から、町の人々の想いや、その背後にある物語を描き出していきます。 参加型の公開滞在制作を通じて、訪れてくださる皆さまと共に、盆踊りが宿す、目には見えない世界・精神や魂との共鳴を、形にしていけたらと思っております。遠方の方々にも、是非ともこのクラファンの機会を通して、ご助力いただけますと幸いです。
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残り20枚
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