コロナ禍のコンサート
vol. 7 2021-04-23 0
近頃ようやく音楽の集いが戻って来た。しかし、すぐにも蔓延防止策が始まり思うように事態は改善されない。オリンピックが間近というのに、コロナ禍は社会に暗い影を落としている。
私は幅広い世代に亘る音楽活動をしているので、それぞれによるコロナ感染防止の対策の違いをまざまざと見てきた。高校の部活は外部指導者を入れずに活動している。大学はサークル活動自体がかなり制限されている。一般はそれぞれが確保した場所で、適当な対策を講じ、過度に神経質にならずに活動している。プロフェッショナルは、奏者が安心して演奏できるように、厳格な対策を講じて運営している。この中ではプロフェッショナルの厳格なスタイルは特に勉強になった。
こうしてみると、大学などの若い世代が最もコロナの煽りを受けているように感じる。無症状者の存在を想定するからであろうか。反して高齢者のサークルは実に大らかだ。コロナを恐れて家から一歩も出ない方もいれば、集まって来られる方の中には全く恐れが無いないような方も見受けられる。リタイアされた方達には選択の自由があるから、概しておおらかでいられるのかもしれない。しかし、ひとたびクラスターが起これば爆発的な感染は避けられない。慢心せずに気をつけなければならない。
可哀想なのは大学生だ。感染者を出してはならぬ、という大学側の社会への面子もあるのだろう、外部の者は一切立ち入れない。今後、学生諸君が早く堂々と学内で練習ができるようになることを祈るばかりだ。しかし目線を変えると、若人のネットを使った意思疎通はかなり進化しているのに驚かされる。健康チェック、zoomや録音での練習、YouTubeでのオンラインコンサートなど、良し悪しは別として、このコロナ禍の体験は必ずや将来に活かせると思う。大学生よ、めげずに頑張って欲しい。気がつくと、既に若くはないが、私もネットを使った「クラウドファンディング」に昼夜明け暮れていた、笑。
これからのコンサート