子どもの貧困〜クレイジージャーニーで紹介されたBAD HOPの幼少期〜
vol. 8 2019-08-29 0
ヒリヒリした痛みが伝わりました。
武道館を満員にするHIPHOPグループBADHOPの八人が出演したテレビ番組、「クレイジージャーニー」。娘に進められて最初見始めてたら引き込まれて、最後まで見てしまいました。
「夕ご飯が家に用意されていないから、小二のころから食べ物は盗んでいた。」
「先輩から明日までに30万円集めろなど無茶振りをされた。そこから犯罪に手を染めた」
「お母さんが精神病になり、このまま一家心中をしようと言われ、腕を刺された」
「そう行った環境が異常だったことに当時は気がつかなかった。少年院で暴力事件を起こした時に入れられた医療少年院で、カウンセラーの人に幼少期からの状況を話して初めて『これが異常だ』ということに気が付いた」
びっくりした。インドのストリートチルドレンの子どもたち話を聞いているようだ。日本で、やかんの底が抜けたような圧倒的な貧困が、川崎にあった。
もちろん犯罪は許されるものではないけれど、夕ご飯が用意されていない過酷な状況に置かれた子どもたちは盗み以外何をしてお腹を満たせばよかったというのだろう。
BADHOPのメンバーは音楽の世界で成功をしている。大変な努力と才能が重なった結果だ。BADHOPメンバーの中学の同級生はシャブ中で死んだ人もいるとか。
BADHOPのワイザーさんは、医療少年院で初めて自分たちの環境が異常だったことに気が付いたとおっしゃっていた。
わかる。
なぜかというと、私は21歳ぐらいから22歳ぐらいまで、DV暴力の被害を受け続けていた時期に、ボコボコに家で殴られたり壁が穴が開くことが、当たり前に感じていたからだ。
暴力や虐待をまさに受けている人はその状況を客観視できない。
まず「あれ、この環境っておかしくない?」と気がつくことからがはじまりだ。
DV被害をうけてから、少しずつ元気を取り戻していった私は、現在見えない暴力に敏感だ。「あれ、この環境はパワハラだな、関係性が暴力的に、依存的になりかかっているな」ということに気が付いて少々嫌われても そこから逃げる 発言して改善する など対応をするようになった。
●日本の子どもの貧困率は六人に一人。
●65歳以上の「高齢者のいる世帯」の貧困率は27.0%。
●シングルマザーの二人に一人が貧困
その中には、自分が貧困の罠に陥ってしまっていることにも気がつかない人がいるのではないかと心配している。
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インドでは貧困地域でベーシックインカムを給付したら、99.9パーセントの子どもたちが学校に通うようになった。日本でも子どもたちへの生活保障・温かいご飯・べんきょうできる全ての子どもたちがあたら買いご飯を食べて、安心して生きれる社会を作りたい。