危機到来
vol. 15 2015-12-14 0
撮影始まって以来のピンチ到来である。
イサーンから戻ったクルーは、休む間もなく再びバンコクでのロケに突入している...はずであった。が、東京から現地入りした私の眼前には、いつになくシリアスな富田克也、相澤虎之助の顔があった。スタッフ陣もどこか心ここにあらずといった趣きである。
あまり詳細をここに書くことができず、もどかしい。バンコクの夜は、やはり思っていたほどに甘くはなかった、ということになるだろうか。
クラウドファンディングページ内でも「想定されるリスクとチャレンジ」という項で"様々な理由で撮影中断の可能性がある"との記載があるが、その言葉通り実質的に撮影が止まってしまっていたのだ。
つまりは恐れていた事態が現実になったということだ。
しかしクルーは、ただうなだれていた訳では勿論ない。基地内の録音部の部屋はアフレコスタジオと化していた。
スタジオ石の2人と共に、自身は音声クルーとして参加しているstillichimiyaの知将Young-Gは、劇中曲の作成に勤しみトラックメイカーとしての才をいかんなく発揮していた。
カメラが回せなくとも、それぞれがそれぞれの持ち場で出来ることを粛々と進めていた。
そんな中、バンコクでのロケに目処が立たないまま私は帰国の途に就いた。そしてクルーは予めスケジュールに組まれていたこともあり、再びラオスへと出立していった。
最新情報によると、なんとかバンコクでの撮影再開の目算は立ちそうだとのことである。
しかし、それは年が明けてからになることがほぼ確実となった。即ちクラウドファンディング終了とクランクアップの同期は難しくなったということだ。
そして最大の問題は進行が伸びる分、当然燃料も余計にかかることになる、つまり、ガソリン不足がいよいよもって深刻化しているという事実である。
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残り約2週間で目標金額を達成し、なんとか現地で奮闘するクルーへの燃料補給を実現したいと切に願っています。現地より『バンコクナイツ』スタッフTシャツをはじめ、追加の特典アイテムも提供されました。皆さまの更なるお力添えを心よりお願い申し上げます。
(RT)