田中美登里さんからの応援コメント到着!
vol. 4 2025-08-18 0
2022年、ほぼ25年ぶりに訪れた熱海は、駅前ビル「ATAMIX」には若いカップルがあふれ、熱海銀座では人気のプリン屋に行列ができているかと思えば、和同開珎の頃からあるという干物屋が軒を連ね、さながらタイムトンネルをくぐるようだった。
そんな街で開催される熱海未来音楽祭は、文豪たちに愛された老舗旅館の広間や階段状の作りがユニークなセレクトショップなどが舞台。
ガイドに連れられてめぐる先には、思いがけず三味線の弾き語りや打楽器の即興演奏が待ち受ける。
ビーチの白砂が舞台のパフォーマンスには、どこかへ通じるドアが設えられている。
天使の羽に誘われてドアをくぐると常識は非常識に、非常識は常識になるようだ。
もうずっとこっち側にいたくなる。
日常を反転させると見えてくる世界、それが熱海未来音楽祭にはある。
田中美登里
- 前の記事へ
- 次の記事へ