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漆技術の本質を学べる教室「ART LEARNING」をクラウドファンディングで実現!
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1949年京都生まれ。京都市立日吉ヶ丘高等学校漆芸科卒。日展審査員鈴木雅也氏に師事。漆芸品修復のためオーストリア国立応用美術館に勤務後、ロンドンに移住しオークションハウスのサザビーズ社、クリスティーズ社をはじめギャラリーや個人蔵の漆芸品を修復する。その後、シカゴにて漆芸品の修復会社「YAMATO.inc」、北海道美瑛町にて工房「漆芸館クンストハウス」を設立。東京・大阪・金沢など全国数カ所で個展を開催した後、2020年に工房「amazing gallery」を石川県に設立。世界各国からの修復依頼を受けるかたわら、漆芸品の創作と後継者を行う。 著書:漆芸―日本が捨てた宝物 (光文社新書)
日本が世界に誇る「漆」の真の技術を、実践と対話を通じて学ぶ教室“ART LEARNING”を開講するプロジェクト。これまで世界有数なコレクターたちと共に仕事をしてきた更谷富造氏が、漆の本質を歴史・文化と共にお伝えします。
お椀や箸などの塗料として利用される木の樹液を原料とした「漆」。その漆は、かつて「Japanese lacquer」あるいは、古くは「japan」と呼ばれていました。漆を利用した蒔絵(漆で絵や文様、文字などを描き、それが乾かないうちに金や銀などの金属粉を振りかける技法)は、日本特有の世界に通用する文化です。
かの有名なゴッホなど、欧米の印象派の芸術家たちが、日本の浮世絵や蒔絵や漆器などのすぐれたデザイン性に刺激を受けたことは、日本に住む私たちの間でもあまり知られていません。しかし、その後も漆は世界のアート業界に大きなインパクトを与え続けており、今でも世界のコレクターたちが漆の美術品を探し求めています。
実際に、私の工房には世界各地から敗戦後に日本から引き上げられた、江戸時代に作られたであろう甲冑や印籠などの修復依頼が次々とやって来ます。金蒔絵や金継ぎ(割れや欠け、ヒビなどの破損部分を漆によって接着し金などの金属粉で装飾して仕上げる修復技法)など、その当時のつくり手の思いに触れながら、これまでの欧米で学んだ技術と経験を活かして、海外からの注文に対して一つ一つ時間をかけて丁寧に直しています。
改めて世界と比較した際に、今の日本の漆技術とそれを取り巻く環境は、果たして良好かつ健全と言えるのでしょうか?
日本の工芸界においても、当然優れた作品は、優れた作家によって作られているはずですが、しかしその優れた作家には優れた肩書きが必要であったりして、例えば「日展」(正式名称「日本美術展覧会」)で受賞歴があるとか、師弟関係であったり、卒業した学校や出身地など、さまざまな背景があり、そこにやりづらさや一種の“しがらみ”を感じざるを得ません。
海外では「どこの誰が作ったか」は気にしません。作品として素晴らしく感動を与えるものであれば、純粋に評価され、そして適正な価格で取引されます。非常にシンプルです。世界のコレクターたちが、そんな日本の現状を目の当たりにしたら、一体どう思うでしょうか?
依頼があった世界のコレクターの作品。世界はこのレベルの作品を求めており、日本の漆業界もこのレベルの高さに原点回帰する必要がある。
私は、日本の漆作品は昔に比べて技術力が落ちてきていると、漆業界に危機感を感じています。当然、世の中の変化と情勢に合わせて、評価の目線は変わりつつあるかもしれませんが、日本で評価されている作品が世界で通用しなくなってきている、そんな風に考えています。世界は日本の漆作品を待ち焦がれてているにもかかわらず、その期待に応えられていない、そしてそのことに気づいてさえいない。非常に悲しいことです。
その原因は、日本の伝統工芸における教育にあると考えています。日本はよく世界各国から「学歴社会」と揶揄されますが、それが日本の芸術業界においても起きています。本来、アートの世界に答えはないはずですが、おきまりの賞や称号や肩書きだけが目標として呈示され、そこに向かうためのテクニックが教えられる。教わる側はいつしか教える側となり、その連鎖が続いていく。この連鎖を断ち切るためには、正しい知識と技術の「入り口」が必要なのです。
一人でも多く、自由な発想で、しがらみのない芸術の世界に飛び込んでいける人材を生み出したい。その出発点となる場所を作りたい。その思いで今回漆の本質を学ぶことができる教室を作ることを決めました。
その名も「ART LEARNING」。名前に特にこだわりはありません。誰でも親しめる、かつ真剣に漆と向き合える対話重視の空間、その様な思いでシンプルに名付けました。
全くの初心者でも、プロの職人でも、誰でもOK。目指すところは皆さんバラバラなはずなので、その人に合わせた学びを提供します。何よりもコミュニケーションを第一とし、いろいろと意見を交わしていきたいと思っています。そして、ここで学んだ生徒が、世界で誇れる日本の技術に触れ、少しでも興味関心を持ってもらえれば何よりも幸いです。
開講日 毎週 火・水・土
開講時間 9時~12時 14時~17時
受講希望者はまず1回3時間のチケットを購入していただきます。
メニュー例(受講者と一緒に相談しニーズにあったメニューを提供します)
漆芸全行程(素地・下地・下塗・中塗・上塗・呂色磨きなど)
変り塗り(約30種)、堆朱・堆黒、蒔絵、螺鈿、沈金彫、中国彫、芝山細工、闇蒔絵、金継ぎ(純金丸粉)
※上記の様な専門用語がわからなくてももちろんOKです。「何を、どの様に学びたいか」からお気軽にご相談ください。
AMAZING GALLERY
住所:石川県加賀市山中温泉荒谷町ヌ33-2
石川県の南端の加賀市のさらに山奥に2020年にオープンした工房兼アトリエがあります。カフェとして誰でも立ち寄れる場所にもなっており、高度な漆技術を一目見たいと訪れるさまざまな職種の方々をもてなすための空間づくりにもこだわっています。
※公共交通機関はございません。自家用車かタクシーでお越しください。ご移動でお困りの場合はどうぞお気軽にご相談ください。
※遠方からの受講希望者が多い場合はオンラインでの開催も検討いたします。こちらもお気軽にご相談ください。
2021年4月より教室開講中(随時生徒受け入れ)
※月毎にカリキュラムが決まった教室ではありません。もちろん月の途中でも参加可能です。生徒と事前に相談のうえ、本人の希望とタイミングに合わせた内容で授業を実践いたします。
なお、ホームページは9月中に完成予定です。
教室開講に向け、資材の購入およびホームページ制作費に充てさせていただきます。資材の中でも、特に金粉は高価で貴重です。安価なものもありますが、本物に向き合って欲しいという願いから、特に質の高い「丸粉」「一号以上」のものを使用します。
(内訳)
資材(金や筆など)購入・・・50万円
ホームページ制作費・・・50万円
ART LEARNINGに参加できるチケット(1回3時間分)
ぜひ漆を習いたい、習わせたいという方へのギフトとしてもご利用ください。
リターンのチケットでは3時間受講チケットの一種類となっておりますが、「一週間通い放題」「一ヶ月通い放題」といった受講方法もございます。ご希望の方はお問い合わせください。
また、私の作品もリターン品として提供いたします。写真は作品の例です。お時間はいただきますが、支援者様の意向に沿ったオーダーメイド形式で作らせていただきます。
更谷富造氏のアート作品(箸と箸入れ)
150,000円のリターン(写真はイメージです。実際はオーダーメイドとなります。)
300,000円のリターン(写真はイメージです。実際はオーダーメイドとなります。)
500,000円のリターン(写真はイメージです。実際はオーダーメイドとなります。)
1,000,000円のリターン(写真はイメージです。実際はオーダーメイドとなります。)
また、教室開講への応援プラン(1,000円~)もございます。教室開講を支援して頂ける方はぜひ宜しくお願い致します。1,000円~金額を選べますので1,001円以上の応援を頂ける方は「さらに支援する」にて金額をお選びください。
当プロジェクトの成否に関わらず、漆の本質を学ぶための学校「ART LEARNING」は開講します。目標金額に満たなかった場合でも、自己資金で補填し、プロジェクトの実施とリターンの履行をおこないます。
すでに県外からも数名の方がお越しになっており、性別も年齢もバラバラですが、皆それぞれ主体的に学ばれています。技術を正しく伝えるためにはきちんとした材料が必要で、その調達のためにも今回クラウドファンディングを活用させていただくのですが、まずは一人でも興味関心を持ってくれる生徒を増やしたいという強い想いから今回のプロジェクトを進めています。
講師 更谷富造
1000 円
5000 円
15000 円
25000 円
50000 円
残り10枚
150000 円
残り5枚
300000 円
残り3枚
500000 円
残り1枚
1000000 円