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映画『ナオトひとりっきり Alone in Fukushima』の劇場公開をクラウドファンディングで実現!

原発12キロに理想郷を作った男のドキュメンタリー「ナオトひとりっきり Alone in Fukushima」遂に完成!来春劇場公開支援募集!

原発事故で無人地帯になった町には今、緑があふれ、動物たちがのびのびと暮らしている。放射能汚染された町に理想郷を作ってしまった男・松村直登を一年追った奇想天外なドキュメンタリー映画が誕生!

FUNDED

このプロジェクトは、目標金額1,500,000円を達成し、2015年3月9日23:59に終了しました。

コレクター
125
現在までに集まった金額
2,175,778
26945円 このプロジェクトはindiegogo連動プロジェクトです。
現在までに集まった金額の内、この金額が、indiegogo経由で集まっています。
(2015年03月09日時点の為替レートにて換算)
残り日数
0

FUNDED

このプロジェクトは、目標金額1,500,000円を達成し、2015年3月9日23:59に終了しました。

Presenter
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PRESENTER
中村 真夕

コロンビア大学大学院を卒業後、ニューヨーク大学大学院で映画を学ぶ。2001年に文化庁芸術家在外研修員に映画監督として選出される。2006年、京都を舞台にした劇映画「ハリヨの夏」(主演:高良健吾、於保佐代子、柄本明、風吹ジュン)で監督デビュー。釜山国際映画祭コンペティション部門に招待される。2012年、浜松の日系ブラジル人の若者たちを追ったドキュメンタリー映画「孤独なツバメたち〜デカセギの子どもに生まれて〜」を監督。全国13館で劇場公開され、ブラジル映画祭ドキュメンタリー部門でグランプリを受賞。現在はNHKなどを中心にドキュメンタリーや旅番組、震災関連番組のディクレクターとして活動する。

このプロジェクトについて

原発事故で無人地帯になった町には今、緑があふれ、動物たちがのびのびと暮らしている。放射能汚染された町に理想郷を作ってしまった男・松村直登を一年追った奇想天外なドキュメンタリー映画が誕生!

皆さんのご支援のおかげで、目標金額を早く達成しましたが、全国そして海外にも映画の公開を広げていくために、さらに200万円にまで目標を高めることにしました。まだまだご支援を募っております!よろしくお願いします!

原発から12キロの町に生まれた理想郷!?

ダチョウ、牛、猫、犬、イノブタ、そして男がひとり‥原発事故で誰もいなくなった町には、緑があふれ、動物たちがのびのびと暮らしている。福島第一原発から12キロのところにある富岡町。無人地帯となった町に一人残り、いきものたちと暮す男・松村直登(55歳)がいる。大手メディアでは伝えることができない、地図から消されようとしている町に生き続けるいのちを一年間見つめたドキュメンタリー映画が完成。来春新宿K's Cinemaで劇場公開され、全国そして海外でも公開予定のこの作品の配給、宣伝費用のご支援募集中!(2014年/日本/97分/カラー/HD)

ひとりぼっちのナオト - いきものたちの中に居場所を見つけた男

「あいつらも、おれも国に捨てられたんだ。だからここに居続けてやる」- 原発事故直後、全町避難となった富岡町。人がいなくなった町にはお腹をすかせた犬猫や、家畜があふれていた。そんな町に一人残った松村直登(55歳)は、動物たちに必死にエサを与え続けた。その後、犬猫は動物愛護団体に救出されたが、ほとんどの牛や家畜は殺処分された。殺処分を拒否した畜主から預かった牛たち約30頭ほどを預かって、面倒を見始めたナオト。しかし彼は畜産家でも、動物愛護家でもなかった。

震災前、富岡町で建設業の仕事をしていた。30年ほど前までは出稼ぎで、関東近辺の建設現場で働いていた。バブル時代には信じられないほど儲かったが、バブル崩壊後、仕事が一切なくなった。そして埼玉で出会ったフィリピン人の妻と二人の息子と地元に戻ってきた。15年ほど前、妻は二人の息子を連れて出て行った。その後、ナオトは年老いた両親と実家で暮らし、建設業の会社を営んでいた。原発事故直後、親戚の家に両親と避難しようとしたが、放射能の影響を恐れられ受け入れてもらえず、避難所もいっぱいだったので自宅に戻ってきた。数日後、兄弟が両親を避難させに来たが、ナオトは一人町に留まることにした。50を過ぎていて、ひとり者だし、失うものもなかった。なにより国の命令で自分の家を追われることに納得がいかなかった。

「あいつらがいたから、生きていけた」ー無人地帯に一人で残った孤独は経験したことのないものだった。そして近所の犬がエサを求めて吠えているのを聞いて、町にはたくさんのお腹をすかせた動物たちが残されているのを知った。ナオトは必死にエサを与えて歩いた。牛飼いの経験もないのに、牛たちを引き取り、世話まで始めた。しかし牛の世話は容易ではなかった。牛たちはデリケートで、下痢をしてすぐ死んでしまう。またエサ代は一年に何千万とかかり、放射能汚染された牧草を譲り受けたり、寄付でまかなったりしているが、いつもギリギリの状態だ。一方、子牛は生まれ続けている。生きること、生かしつづけること、その毎日の闘いがナオトの新たな生きる道となった。

震災でナオトの人生は大きく変わった。いまだに一人で富岡町に残っているが、もう一人ではなくなった。ナオトの活動は世界中のメディアから注目され、彼の元には世界中から多くの人たちが訪れるようになった。この町で起こっていることを世界の人に伝えないといけないと、取材を受け続けた。また震災を通して、東京で暮す女性と出会い、2013年秋には子どもも生まれた。しかし、いつ一緒に住める日が来るかはまだ分らない‥。

原発事故から3年以上が過ぎたが、事故の収束は見えていない。町の多くの人たちが帰還を諦めようとしている一方、ナオトの父や年寄りたちは自宅に戻って住みたいと言い始めている。そんな中、放射能汚染された町で、子牛は生まれ、子猫たちも生まれ、ナオトはいきものたちと生き続けている‥。

「ぼくらはまだここに生きているぞ!」- 放射能汚染された町につづく穢れなきいのち - 監督からのメッセージ

私、この作品の監督・中村真夕が松村さんと動物たちのことを知ったのは、海外メディアでのリポートだった。津波で流された町を走りまわるダチョウ、お腹をすかせた犬猫たち、そして豚たち。誰もいない町を自分の家の裏庭のように車で周り、町に残された動物たちを面倒をみている松村さんの姿が衝撃的だった。日本のメディアでは、松村さんはこの町に残っていることは隠され、どこかから通って動物の世話をしている人として短く取り上げられていた。海外のメディアでは、松村さんは動物たちの救世主としてヒーローのように取り上げられていた。何が真実なのか?自分の目で確かめてみるために、私は2013年の夏、富岡町を初めて訪れた。私が出会った松村さんは、日本や海外で報道されている姿とは全くちがっていた。松村さんは畜産家でもなく、動物愛護家でもなく、富岡町を誰よりも愛する一人の町民だった。町から離れることを拒否し、残された動物たちを町の同胞として世話をし始め、一緒に生きてゆくことにした人だった。

「原発で町は潤ってきたが、また破壊もされた。これ以上、原発に翻弄され続けるのはうんざりだ」- 松村さんの静かな暮らしの背後には、そんな彼の怒りと抵抗が感じられ、それに私は強く共感した。松村さんについては短いリポートは沢山あったが、一年を通しての取材はなかった(もちろんそれは、取材者にも長期取材による被曝の影響があることが懸念されたからだった)大手メディアでは、この町で松村さんが住み、いのちが続いていることをあからさまに報道はできない。だからこそ映画を通して、この町で今、起こっていること、そしてそこに生き続けるいのちについて伝えたいと、私は松村さんに季節を追っての長期取材を申し込んだ。「放射能汚染をされていても、そこに生きる人、そしていきものたちのいのちは穢れないものなのではないか?」そんな問いかけを胸に、私は一年近く続くことになる取材を始めた。

富岡町って、どんな町‥?

福島第一原発から12キロのところにある富岡町は近隣の双葉郡の町と同じく、40年以上前は、貧しい農村だった。農閑期には関東に出稼ぎに行かなければ生活ができない町だった。それが60年代末から始まった福島第一、第二原発の建設で町は潤い、人々は出稼ぎに行かず、地元で稼ぎ、豊かな生活ができるようになった。しかし2011年3月、原発事故により町は警戒区域となり、町民全員が家を追われ、家畜は全て殺処分が命じられた。2013年3月、政府は警戒区域の見直しを行い、ナオトの自宅とその近くにある牧場は「避難解除指示準備区域」となり、午前9時から午後3時まで出入りが自由になったが、現在も居住はできない。空間線量は毎時2−3マイクロシーベルトと以前高く、2年ほど前から電気は復旧したが、未だに上下水道はない。また町の大部分は「帰還困難区域」にあり、通行証がなければ出入りができない。「帰還困難区域」にあるナオトのもう一つの牧場の空間線量は毎時5マイクロシーベルトあり、そこにナオトは朝晩通い、牛たちの世話をしている。

震災から3年以上が過ぎ、原発事故の収束が見えない中、政府は隣町の大熊と双葉に「中間貯蔵施設」の建設を押し進める一方、形ばかりの除染を富岡町でも始めた。県外や県内に散らばり避難生活を強いられている町の人たちの多くは町への帰還を諦め、避難先に新たな家を建てるか、災害公営住宅に入居する予定している。地図から消されようとされつつある町の行く末はまだ見えない‥。

地図から町が消されないように、この映画を広めることで伝え続ける

皆さんのご支援はこの映画の配給・宣伝費に使われます。これまで国際交流基金などいくつかの映像制作助成金がありましたが、それがほとんどなくなってしまい、また大手メディアで放送できない内容の映画は自主制作で作ることが強いられている現状です。 全国で公開するにあたり、最低限の費用を個人で負担するには大変大きい額となってしまいます。

(費用の内訳)
整音、仕上げ費用 - 30万
チラシ、試写状制作 - 20万
ホームページ制作- 20万
試写室(10000万X4回)- 4万円
ゲスト謝礼費 - 10万円
郵送費- 10万円
配給会社人件費 - 50万
合計約:144万円

皆さんのご支援一つ、一つが地図から消されようとしていく町について伝えていく力となります。この映画は劇場だけでなく、学校や地方自治体でも上映される予定です。この作品を通して、富岡町そして双葉郡の町の存在を全国の人たちに知らしめ、国が原発事故をなかったことかのように、また原発再稼働をして、他の町でも同じような事をしようとしようとしていくことをやめさせる力につながればと制作者・中村は切に願っています。また特に、原発立地県での上映を進めたいと考えています。私の父の故郷・福井県には原発が14基もありますが、まだ福井県の人たちにとって、福島での事故は「対岸の火事」のようなところがあります。この映画を福井県で上映することによって、福島県で起こったことは、福井県そして原発立地県どこでも起こりうることだということを伝えていきたいと思っています。

またこの映画からの収益の一部は、松村さんのNPOを通して、牛たちを生かし続けるために必要な飼料をまかなうための資金に使う予定です。皆さんのご支援は松村さんの活動をより多くの人たちに知ってもらい、存続させていくためにも重要なサポートになります!

来春新宿K's Cinemaにて公開、順次全国、海外でも公開予定!

「ナオトひとりっきり」は来春、新宿K's Cinemaで公開予定で、順次全国公開予定です(公開の詳細については、ホームページやメーリングリストを通してお知らせの予定です)。また海外で注目度の高い松村さんの活動を一年を通して撮影した貴重な映像として、海外でも公開していく予定です。

前作「孤独なツバメたち〜デカセギの子どもに生まれて」と本作について

2012年に劇場公開したドキュメンタリー映画「孤独なツバメたち〜デカセギの子どもに生まれて」では浜松の日系ブラジル人の若者たちが、日本とブラジル、二つの祖国で揺れ動く姿を描きました。リーマンショック以後、ブラジルに帰国した若者たちがどのように生きていったかを追った数少ない作品として注目され、全国13館で公開され、サンパウロ、ニューヨーク、ロンドンでも上映。2年近い自主上映が続くヒット作となり、多くの人たちにデカセギの子どもたちが置かれている現状を知ってもらうきっかけとなる作品となりました。

日本政府に捨てられ、その運命に抗いながらも、たくましく生きていこうとするブラジル人の青年たち。また政府に切り捨てられても、抵抗をしながら故郷に生きていこうとするナオトさん、そして福島の人たちに重なるものを強く感じました。政府の方針で大手メディアからかき消されようとしていく人たちの姿を伝えていくことが、ドキュメンタリー映画が伝えていかないといけないことなのではないかと考えています。

ドキュメンタリー映画「孤独なツバメたち〜デカセギの子どもに生まれて」ホームページ:
http://lonelyswallows.com

「孤独なツバメたち」予告編:

撮影・監督・編集 - 中村真夕(なかむら・まゆ)

コロンビア大学大学院を卒業後、ニューヨーク大学大学院で映画を学ぶ。2001年に文化庁芸術家在外研修員に映画監督として選出される。2006年、京都を舞台にした劇映画「ハリヨの夏」(主演:高良健吾、於保佐代子、柄本明、風吹ジュン)で監督デビュー。釜山国際映画祭コンペティション部門に招待される。2012年、浜松の日系ブラジル人の若者たちを追ったドキュメンタリー映画「孤独なツバメたち〜デカセギの子どもに生まれて〜」を監督。全国13館で劇場公開され、ブラジル映画祭ドキュメンタリー部門でグランプリを受賞。現在はNHKなどを中心にドキュメンタリーや旅番組、震災関連番組のディクレクターとして活動する。

音楽・ 寺尾紗穂(てらお・さほ)

1981年11月7日生まれ。東京出身
大学時代に結成したバンドThousands Birdies' Legsでボーカル、作詞作曲を務める傍ら、弾き語りの活動を始める。2007年ピアノ弾き語りによるメジャーデビューアルバム「御身」が各方面で話題になり,坂本龍一や大貫妙子らから賛辞が寄せられる。大林宣彦監督作品「転校生 さよならあなた」の主題歌を担当した他、 CM、エッセイの分野でも活躍中。2014年11月公開の安藤桃子監督作品「0.5ミリ」(安藤サクラ主演)に主題歌を提供している。2009年よりビッグイシューサポートライブ「りんりんふぇす」を主催。10年続けることを目標に取り組んでいる。著書に「評伝 川島芳子」(文春新書)「愛し、日々」(天然文庫)がある。また原発労働者の実態について取材を続け、講談社現代ビジネスに連載中。

オフィシャルサイト: http://www.sahoterao.com
現代新書カフェ/現代ビジネス(講談社):http://gendai.ismedia.jp/articles/-/40408

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映画『フクシマ被曝地帯 ナオトひとりっきり』は、独立映画鍋メンバーのプロジェクトです。独立映画鍋は多様な映画を支え育む為に活動しているNPOです

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