クラウドファンディング支援者向けの先行上映会+座談会を行いました。
vol. 13 2025-01-23 0
クラウドファンディング支援者向けの先行上映会+座談会を行いました。
石巻復興きずな新聞の岩元さんや大学の教員の方、石巻の湊小学校にボランティアに入った方、N P O団体で活動している方、岩手に家族のルーツを持つ方など多彩な方に来ていただきました。「風に立つ愛子さん」を観ていただき、そのあと円座になってそれぞれの方の東日本大震災にまつわる体験や東北での活動などについて話を聞かせていただきました。
東日本大震災は、とてつもなく大きな出来事だけれど、一人一人の話を聞くことで立体的に捉えることができるようになりました。一緒に共有できたことを嬉しく思いました。
印象に残った話をここに書いておきたいと思います。
仮設住宅の話。最初、ペラペラの仮設住宅は、動くとすぐ揺れて振動がおきる。隣の方が朝4時に起きてカーテンをシャーって開ける音で、毎朝起こされる。年数が経ってくると仮設住宅からどんどん人がいなくなる。建物も段々とボロボロになる。そして仮設で自分1人になってしまう怖さを感じはじめるとか。人が通らない通路にはいつのまにか蜘蛛の巣ができていた。
高齢者は、環境の変化による負担が大きい。復興住宅に引っ越して半年で亡くなる方がすごく多かった。仮設住宅でも復興住宅でも人間関係をゼロから作るのが難しい。地域ごとでかたまってしまい違う地域の人とは仲良くしづらいという話。
複雑な思いになるけれど、目を背けてはいけないことだと思いました。
映画の感想としては、愛子さんの人生を描いているが、自分の家族を想像したという話も印象に残りました。愛子さんの言葉が普遍性を持ってくれたらありがたいと思います。
2/22にいよいよ「風に立つ愛子さん」が、ポレポレ東中野で公開になります。映画を観た後に震災について語れる場を作りたい、座談会をしてよりいっそう強く感じました。実現できるよう頑張ります。集まってくださったみなさま、ありがとうございました。