あがた森魚さんからのメッセージ
vol. 2 2017-09-13 0
あがた森魚さんからクラウドファンディングへ応援いただきました皆様へのメッセージです。
クラウドファンドにご協賛の皆さまへ
あがた森魚
今回はドキュメンタリー映画「アガタカメラー佐藤敬子先生を探してー」のクラウドファンディングにご協力、ご協賛をいただき、心から感謝申し上げます。
この「アガタカメラー佐藤敬子先生を探してー」は、2001年に発表した『佐藤敬子先生はザンコクな人ですけど』のアルバムのモチーフとなった、1955年から1957年春まで2年間と少々、小樽市立入船小学校にて担任だった佐藤敬子先生のその後を探すあがた森魚のドキュメント映画です。45年前のデビューから今日に至るあがた自身の音楽活動をふまえながら、特にこの2010年代の現在進行形のツアーとライヴのありさま、またそのプロセスと平行して小樽の入船小学校へとたどり着く行程を描きます。一夜一夜歌うことの楽しさをかみしめ、また45年間の音楽活動の意味を吟味しながらこの映画は、この秋への閉校式へと進んでいきます。
今回、私あがた自身がクラウドファンディングに関わるのははじめてのことで、まだ募集を開始してから半月足らずで、こんなにも多くのご応募をいただいたことだけでも、少なからぬ驚きと感謝の気持ちでいっぱいです。今回は8月末から9月上旬の10日間、小樽札幌でのロケなども行い、小樽では入船小学校や佐藤敬子先生の縁の方々とも出会い、映像におさめることもできました。何度もいうように、なぜ小樽探し、佐藤敬子探しをするかは、僕自身における一つの妄想的未来探しに違いありません。僕にとっての未来探しは、自分の幼年期を幸せに育んでもらった小樽探し、佐藤先生探しをすることもひとつの重要な方法だからにほかなりません。
今年、11月25日、入船小学校が閉校式を行うことになったのは、そのささやかなグッドタイミングなピリオッドを提供されたということに違いありません。そうして作り上げる映像を皆さまのご協力で形にできることにも、強く感謝しております。皆さんとこの映画製作をわかちあったにふさわしい作品に仕上がるように、ベストを尽くしたいとおもいます。
(以上)