始まりは、2018年6月1日。
vol. 28 2020-11-25 0
今回の映画の脚本を最初に書き始めたのが2018年6月1日。
その時は、シーン1と、シーン2の冒頭部分くらいまでしか書いていませんでした。
ちょうどその頃から、ロサンゼルス、福岡、栃木、渋谷、トロント、と映画祭を回っていたので、時間がうまく取れなかったのと、頭が作る方に切り替わらなかったので、脚本はそのままになっていました。
しかし、次に撮りたい映画は、自分の中で「これだ」と決まっていましたが、「あるいは、とても小さな戦争の音」という参加した映画で、村口組のスタッフのみんなと、キャストの長屋くんとの出会いで別の作品を撮る事になり、またそれの完成に向けて時間を使う事になりつつも、ずっと頭の中でこうしよう、ああしよう、と考えていました。
その後、「ある音」以降お世話になっている映画監督の村口さんから、脚本を書く時のお話を聞く機会があって、それが目から鱗で、「自分もこだわりを捨てれば、ずっと頭の中だけにあるものを脚本として形にできるかも」と、すぐ脚本に取り掛かりました。
すると、その時まで1年以上書けなかった脚本がどんどん書けて、「これは映画化に向けて動き出せる」という確信を得て、今回の制作へと至りました。
最初に脚本をちょびっと書いてから、実に2年以上。
でも、その間、頭から離れる事はなかった物語。
協力してくれる人にも恵まれ、今、完成へと突き進んでいます。
最初は自分の頭の中だけにあったものが、こうして人の助けを得て形になっていくのは、毎回不思議な感じもするし、ありがたい事ですし、少しでもいい映画にしなければ、と思います。
しかし、本当に完成するのは、お客様に観ていただいた時。
お届けできるように頑張ります。