その方が大変で面白い。なぜ、木のカード?
vol. 15 2026-08-24 0
なぜ、木のカードなのか───
アルバム『たゆたふ -Tayutau-』を、どうやってお届けするか。
このプロジェクトを立ち上げる際に、ずいぶん考えました。
言ってしまえば「音楽はデータ」ですから、そこにアクセスできればそれで良いわけです。
でも、自分が面白いと思える形がないものか。
それが見つかったことで、作品を作る気持ちになったとも言えるのです。
■木のカード(「τ(タウ)」アクセスカード)
↓スマホ画面が開く(イメージ図)
自分のデザインをレーザーで焼き付けた、木のカード。
これにスマホをかざせば、作品〔音楽も、画像も、テキストも〕すべてお楽しみいただけます。
基本的には、このカードだけあればOKです。
木でなくても良いのです。プラスチックでも紙でも、機能は変わりません。
でも、ここは木にこだわりたかった。お守りみたいで、思い入れが持てる気がしました。
木のカードはどういう形(パッケージ)で、お届けしようか───
木のカードを作ってくれる業者さんと、やり取りを続けています。
せっかく「手に持てるもの」をお届けするのに、名刺サイズの袋にポソッとカードを入れるだけでは、体験としてはちょっと味気ない。
例えば、ジャケット風に印刷された厚紙(CDケース2個分くらいのサイズ)を二つ折りにして切り込みを入れて、そこに木のカードの4つの角を挟んで固定する。
手書きの図を送ってみました。
すると業者さん曰く「木のカードはあまり反らないので、4隅を差し込みにくいのでは。厚紙に固定する方法を考えてみます。」
CDならこんな形…、どこのメーカーでも同じような王道パターンがあり、既製品なら考えなくていいことまで、こんな風に、一つ一つに工夫が必要です。
一枚一枚のカードも手作り。パッケージにするのも手作業。
それゆえ、量産しても単価は下がらず、原価比率はなかなかのもの…。(笑)
コスト面でも、「なんとかならないか」とやり取りしているのです。
我ながら「いつの時代だ?!」と、世の流れに逆行している気がしますが、その方が大変で面白い。
音楽は、流れて、消えていく時代。
手軽でそれが良いところでもあるのですが、今回は、留まれる場所みたいなものを作りたくなりました。
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