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BLASH新アルバム制作をクラウドファンディングで実現!
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「キコ/qui-co.」「サリバン・レコード」のアカウントです。
演劇グループ「キコ/qui-co.」と音楽ユニット「BLASH」のコラボ第2弾!
これまでの公演で使用された楽曲を含めた新アルバム制作をご支援ください!
近年、若い世代を中心に熱狂的な支持を受ける演劇グループ「キコ/qui-co.」と、宮崎出身男女ソングユニット「BLASH」。
名作「銀河鉄道の夜」を下敷きにした第1弾コラボである舞台「Water」をきっかけとし、キコ/qui-co.舞台作品への楽曲提供、BLASHメンバーであるエリカが出演するなど、互いの作品作りへ深く関わるようになりました。
今回は、これまで舞台で使用された楽曲を中心にしたBLASHの新アルバムを、キコ/qui-co.主宰である小栗剛プロデュースにて制作します。
・BLASHとは
宮崎出身の男女ソングユニット。ピアノとギター、男女混声のヴォーカルのシンプルな編成。
グッドメロディ・グッドリリック・グッドハーモニーのみを駆使して芳醇な歌世界を作り上げる。活動休止のソロ期間を経て2016年再始動後、その歌世界はさらに次元上昇中。
・キコ/qui-co.とは
演劇グループ。2010 年3 月始動以降、年に3本程度のペースで活動。
メンバーは、主宰である小栗剛、佐藤健士、東澤有香の三人。
ゾクっとするような言葉を駆使してロックンロールさながらクレイジーに疾走するかっこいい演劇が売り。シンプルながらもマニアックに凝った世界観で若者を中心に人気急上昇中。「ぶん殴って泣かせる」がモットー。
第1弾コラボ「Water」の動画です。こちらで限定公開。
アルバム楽曲は新規レコーディング中。
ジャケットや歌詞にも「BLASHらしさ」が詰まったものを制作中です。
「Water」の根幹と言っても過言ではない楽曲「アルベルベロの木」をはじめ、昨年12月に上演された「神の左手:coda」メインテーマ曲である「Lyra」、5月公演で使用される楽曲も収録予定です。
◆制作スケジュール
3月 レコーディング開始
4月 「Lyra」ミュージックビデオ公開
5月 ジャケット制作
6月 マスタリング
7月 完成、販売開始
集まったファンドは、ジャケットや印刷部分のグレードアップ、レコーディングスタジオの日数の延長などに使わせていただきます。
◆内訳
CD、DVD制作…130,000円
スタジオ&機材レンタル…50,000円
目標金額を超えた場合は、今後の作品、活動の資金とさせていただきます。
【コレクター限定の進捗状況を共有します。】
最新情報をコレクターのみなさまだけに共有させていただきます。
【ゲネプロ観覧券】
鉄とリボンの本番前に行われる、ゲネプロにご招待いたします。本番とはまた違った空気が感じられると思います。こちらは20名様限定になります。
場所:座・高円寺 2
日時:5月2日 14時〜予定(仕込み状況によって開始時間が遅くなる場合がございます)
【クラウドファンディング限定盤アルバム&メインテーマ曲「Lyra」MV収録DVD】
今回、制作するアルバムに加え、「Lyra」ミュージックビデオの収録されたDVDをセットにした、クラウドファンディング限定盤です。
ミュージックビデオは小栗剛が監督を務め、テーマ曲として使用された「神の左手:coda」出演キャストも登場します。YouTubeやキコHPにて4月に公開予定。撮影の様子などは、コレクター限定アップデートなどで公開していきます。
■出演
佐藤健士
東澤有香(以上、qui-co.)
百花亜希(DULL-COLORED POP)
鶴町憲
川上憲心(劇団風情)
春名風花(プロダクション・エース)
山田奈々子(ECHOES)
※こちらはMV出演キャストです。鉄とリボン出演キャストとは異なります。
さらに、20名様限定で、このアルバムにBLASH、MV出演キャストのサインを入れたものをご用意します。
【キコ/qui-co.5月公演「鉄とリボン」ご招待】
5月2日、3日に行われる、キコ/qui-co.10th rhapsody「鉄とリボン」公演にご招待いたします。A、B、Cと分かれておりますので、ご希望の日時のものにお申込みください。
場所:座・高円寺 2
A→5月2日19:00〜※チケット完売
B→5月3日12:00〜
C→5月3日17:00〜
※MV出演キャストとは異なります。舞台キャストについては、キコHPをご覧ください。
■鉄とリボンにおけるスケッチ(あらすじに代えて)
物語は渋谷区のライオンズマンションの一室から始まる。
日曜日。訪れた春の静寂の匂いを嗅ごうとサッシ窓を空ける。築30年のマンション。錆びたレールは金切音を立て重くひっかかかる。無意識の脳裏にストレスが蓄積する。窓を開けるのはそこでやめた。中途半端に開いた空間から暖かな排気ガスの匂いが舞い込む。二日酔いの頭に痛みが走る。
彼女の名は、ナギ。記憶がない。
彼女のくちびるは乾いている。上のくちびると下のくちびるが幾度か接触しては音を奏でる。
それは歌だった。
男がナギの声を聞いたのはそれが初めてで、その歌について尋ねるとナギはこう答えた。
「はなよめ。」
その単語を口にすると、ナギの全身から汗が噴出した。どうして泣いているのかは本人もわからない。フローリングには水溜りができた。まるで産声のような泣き声をあげた。
ナギの眼球は中空を見ている。
どこからともなく、ひとひらの桜の花びらが部屋に舞い込みナギの眼前を横切った。またくちびるは歌を唄った。今度ははっきりと。
彼女の脳が痛烈な追憶を始めたのだ。
この物語は彼女が「はなよめ」だった時代の記憶である。
場所は、小さな、暖かな島。地図に無い町。
そこには、町の規模にはそぐわない巨大な神社がある。
正午には必ずサイレンが鳴り、皆立ち止まり黙祷を捧げる。
繁華街がある。小さな遊園地や劇場もある。
漁業も農業も無い。産業がないのに娯楽だけがある。
そう。この町の特産品こそ「はなよめ」。
特権階級の人間のために教育された「はなよめ」は秘密裏に売買され、この町を出て行く。そして誰一人として二度と戻ることはない。
彼女が町に生きたかつての日常。
それはまるで幻想のようだった。
町は歌にあふれ、下駄の音がそこかしこに乱れる。
人々は夜を愛し、朝を憎んだ。
夕闇に輝きだすわたしたちの生命活動。
橙色の提灯が、わたしたちの裸足をお社に導くの。
赤いりんご飴を齧りながら、わたしたちは少女でなくなったの。
死に物狂いで逃げた時、前を走るあなたのお香に汗と血の匂いが混じっていたの。
「わすれないでね」
みんなそう言って、いなくなってしまったの。
なのにわたしは忘れてしまう。
田んぼは水が張られてキラキラのあぜみち。誰もいない道にオルガンが置かれている。季節の風が吹くたびにオルガンは勝手に鳴るから。
おもいだしてね。わたしを。うたうあなたのこえは。だいすき。
あまりにも優しく
あまりも残酷な少女達の脱出劇。
―「鉄とリボン」
それぞれの活動を広げていく中で、さらに沢山の方々に知っていただくためにも、自分たちの名刺代わりとなるような作品が必要になりました。これまでずっと応援してくださっている方にも、BLASHを初めて知るという方にも、楽しんでもらえるような作品を作っています。
目標に届かない場合でも、枚数やパッケージのちょっとしたグレードダウンはあるかもしれませんが、アルバムはリリースします。目標額を達成、超えた場合は、作品のクオリティをさらに高めていくことや、地方遠征やライブ活動の経費、CDの売り上げを制作スタッフへのギャラなどに充てることもできます。
より良い作品を、これから先も生み出し続けていくためのチャレンジです。
常にギリギリの中で作品を作っています。自分たちが良いと信じられるもののために、赤字も覚悟はしています。それでもやはり限界があり、諦めねばならないこともあります。たぶん、諦めてしまうことの方が多いでしょう。
思い描くものを作品として、最高の形にしたい。しかし自分たちだけでは作り上げるための力が足りない。考えに考えた末、少しでも可能性があるなら賭けてみよう、そう思って今回のクラウドファンディングを企画しました。
この先、更に面白い、素敵な作品を生み出していくために。みなさんのお力をお貸しいただければと思います。
何卒、よろしくお願いいたします。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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