ちょっと嬉しい話
vol. 4 2017-05-25 0
こんばんは、監督の枝です。
梅雨が近づいていますね。雨が。
我が家はビニール傘が異常に増えては
気づいたら一個もなくなってる(どっかに置き忘れる)
一人暮らしあるあるが今年もやってきました。
どうでもいいな。こうやってすぐ脱線すんの、やめよう。
さて、今日はちょっと箸休め話を。
撮影は地元・群馬県高崎市と玉村町で全て行ったのですが
本当〜に麦畑麦畑麦麦ムギ!!ムギ!!!!アーーーンド鉄塔!!!
みたいな感じでして(最高です)
スタッフは大興奮なんですね。
なんでかっていうと
これですね。
「リリイシュシュのすべて」(2001年)
岩井俊二監督作品の傑作を思い起こすからです(本編は麦じゃないんですが)
我々は休憩時間にちょっと写真撮ろうぜ!となり
写真タイムになりました。
私は何を思ったか録音部の小川くんに
私「小川くん!!!君のゼンハイザー貸してくれ!!!」
と猛ダッシュで小川くんの優しさに漬け込み(言い方)
こんな写真を撮りました。(正しくは、撮ってしまった)
題して「リリイシュシュごっこ」
ヘッドホンからはきちんとリリイの呼吸を流しています。
君はすぐ泣くなあ。
そういうとこも含めて好きですが。
ほしちゃん、えらく楽しそうやった。。。
勿論、私も楽しかった。
ちなみにモトーラ世理奈ことモトちゃんともリリイごっこやりました。
その写真はまた後であげますね。これもよくわかんないくらいエモくなってる。
ーーー そんな感じで今日、事件は起きた。
デデン
岩井俊二監督やないかい。
ご本人の目に届いてしまったやないかい。
我々映画スタッフのラインは大荒れでした。
ザワザワが止まらない。
私はリリイシュシュの大ファンです。
そして今回音楽を担当してくださる水本さんも
リリイシュシュのファンということで意気投合したのでした。
さらに役作りのためにモトちゃんにリリイシュシュを貸しました。。。
・・・・どうでもいい話ですが、私は14歳の頃、えらくしんどいことが重なって
もう人と話したくないな・・とふさぎ込んでいた時に
たまたま岩井監督の「リリイシュシュのすべて」を観ました。
今回の映画もそのときの経験や感覚がベースになっています。
リリイシュシュ、映画の中には私と同じような人間がたくさんいて
他人事とは思えないような状況がただただ流れていて
本当に救われたのを覚えています。
映画の多様性といいますか・・
主人公が明確な目的を持って何かを成し遂げたり成長していくことを
メインストーリーにしない映画
思春期の刹那だったり、理由なき衝動や理屈がユラユラ映し出されているのを観て
アリなんだ、と。
10代の頃って特に
理由なく誰かを裏切ってしまったり、突き落としてしまったり
物事が全然整理されていないのに、事実だけが突っ走るようなことばかりで。
大人になってから、そこに理由や正当性をつけて感情を言語化しようとすることが
どうも増えたような気がします。
わかんないけど、あの時はこうするしかなかったんだ
っていう10代の衝動的な刹那が私は大好きです。
今も、わかんないけど食べたかったんだもん!
って感じでなんか同じチョコ二つ買っちゃうこととかあります。
そこは一個で我慢しなさいよ、あんた。
なんの話。
さてと、そんな感じで嬉しい小話でした。
岩井監督に映画、観てもらえたらいいなあと思います。
頑張ろう。
小川くん(録音部)「いい写真だけど、本編には1mmも関係ないね」
ウン!その通りだ!!!!!
ではまた。