残り3日!【広田町の仲間・上田彩果さんより応援メッセージをいただきました】
vol. 5 2021-04-21 0
さて、1ヶ月近く続いてきた当クラウドファンディングも残り3日となりました。
ここまで、様々な人の応援をいただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
今回コメントをいただいたのは、陸前高田市広田町の仲間である上田彩果さん。
私が陸前高田へ足を運ぶきっかけをくださった先輩であり、のぶこばあちゃんとの出会いのきっかけとなった方です。
▼以下コメント
私は2013年の秋、バイト先の予備校で高校2年生の飯塚麻美に出会いました。 担当生徒となったさみちゃんは、将来などんなことしたいの?と面談で聞くと、「世界中に友達を作る」と言っていました。それから8年、今では妹のような存在です。
そして、2014年の夏、「報せ」の被写体であるノブ子さんに、広田町の畑で出会いました。 学生時代は半年間ほど居候したり、移住してからはお隣に住んだり、7年が経ち、今では家族のような存在です。
つまり、今回の写真集は、私にとって、 ありがたすぎる奇跡のコラボレーションです。
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2021年の冬のある日、こたつでぬくぬくしていると、A4の紙をバサッとさみちゃんは手渡してくれました。
ばあちゃんを日々カメラに収めていることは知っていたので、ばあちゃんはどんなふうに写ってるだろうどれどれと見てみると、それは、そんなに単純なものではありませんでした。 さみちゃんがカメラを通して見るばあちゃんとばあちゃんがばあちゃんの目で見えている日常が入り混じった、不思議な感覚に私は陥りました。
この写真集が、ばあちゃんの生き様すべてを写し出してるというのは、だいぶおこがましい。 どう考えても、これまでのノブ子ばあちゃんの濃い84年間を写真で表現できるはずがない、そう思います。
けど、写真たちから、不思議なことに、ばあちゃんの息遣いが聴こえてくる気がするのです。 ああ、ばあちゃんは確かにここにいるんだよな、そう思わせてくれる写真たち。
さみちゃんが撮る写真だからなのか、 写真とはそういうものなのか、 写真に疎い私にはわかりません。
でも、私は「報せ」を何度でも見返したいなと思っています。今日という日の尊さを思い出させてくれる気がするから。 そして、「報せ」を手にした皆さんは、どんな「報せ」として受け取るのだろう。飯塚麻美の処女作「報せ」に期待した皆さんで写真集を持ち寄って、語り合えるのも楽しみです。
(ここまで書いてきて、言葉を持たない写真に関して、言葉にするというチャレンジがいかに難しいのかと思ってますが、、、)
あと少しだけ、私からさみちゃんへ。
そういえば、ばあちゃんは、私が元気ない時や少し悩んでる時に、何かを感じとり、 「ごはんたべてけ」と、いつも声をかけてくれた。そうやって何度も私はばあちゃんに明日を生きようと思わせてもらったよ。
きっと、さみちゃんも私と同じように、ばあちゃんに後押しされてきたのだと思います。
ばあちゃんが、写真集「報せ」が、 写真家として駆け出したさみちゃんを、 もっと遠くへ、どこまでも、連れて行ってくれる気がしています。
私も、この先もずっと、応援しています。