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飯塚麻美による初の写真集「報せ」出版・展示をクラウドファンディングで実現!
写真家・飯塚麻美による初の写真集/個展制作プロジェクト。
岩手県陸前高田市広田町に暮らすのぶこばあちゃんの生き様や暮らしに迫った写真を、1冊にまとめ写真集として届けます。陸前高田・東京・東北各地での展示を開催します。
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1996年 神奈川県生まれ。明治大学国際日本学部を卒業し、フォトグラファー活動を開始。 2015年から通っていた岩手県陸前高田市でも写真を撮り、2020年に同市に移住。現在は岩手と東京を拠点に写真・映像制作に携わる。世界を旅すること、見晴らしの良いところに登ること、ばあちゃんと畑で土をいじることが好き。
写真家・飯塚麻美による初の写真集/個展制作プロジェクト。
岩手県陸前高田市広田町に暮らすのぶこばあちゃんの生き様や暮らしに迫った写真を、1冊にまとめ写真集として届けます。陸前高田・東京・東北各地での展示を開催します。
陸前高田で出会った、のぶこばあちゃんにカメラを向ける日々は、繰り返す物事の隙間にやってくるなにかの報せを待つようなものだった。その報せとは、船乗りだったじいちゃんから送られた電報にも似ていた。水平線の向こうに広がる未知の海からたった一つ記号を授かるような。
舞台である陸前高田市広田町は、海沿いの小さな漁師の町。
主人公であるのぶこばあちゃんは、どこにでもいる田舎のばあちゃんで、ここにある日常は「なんでもない」と言えばなんでもない。
でも、その日常にカメラを向けたとき、光と海が無限に移ろう景色の美しさや、たったひとつの野菜が種から実になる力強さを目の当たりにしたのです。たくさんの知らなかった気持ちに出会い、夢中でシャッターを切りました。
ばあちゃんがタンスから電報を出してきたあの日も、知らなかった過去と出会い、遠くにいる誰かを思うことの儚さに胸がキュッとなったのでした。
そんな風に、生活のなかにふっと現れて心をつかむ瞬間や風景は、なにか「報せ」のようなものだなと思い、タイトルをつけました。
写真集の中身は2部構成で、全100ページ・82枚の写真が収録されています。
1章「水平線の向こうから」
どこか遠い向こうに想いを馳せるような海と電報の写真。
2章「たしかなことは」
〝いまここ〟を生きている、その衝動を感じるばあちゃんの写真。
2015年、18歳の春に先輩に誘われて陸前高田に訪れました。そのとき、道の駅の横にポツンと建つプレハブ小屋の津波伝承館でいろんな写真を見たことを覚えています。
旅先の風景を撮るためにカメラを買ってから、「写真を撮りたい」という気持ちを育ててくれたのは、この町に住む人々、「何かにチャレンジしたい、人のためになりたい」と集まった若き仲間たちでした。
▲2015年5月・初めての陸前高田。小学校の運動会のときに、のぶこばあちゃんと出会っていた(写真中央手前がのぶこばあちゃん/左から2番目が私)
大学を卒業する間近に写真家の道を歩んでいきたいと思ったとき、「写真を撮る」とはどういうことか、そもそもなぜ撮るのかをたくさん考えました。
そのとき、ただ素直に「撮りたい」と感じたはのぶこばあちゃんのことでした。
笑い上戸のばあちゃんにつられて笑うこと、一緒にご飯を食べること、畑で土いじりしながら季節を感じること。一緒にいる時間の楽しさ、ダイナミックかつ繊細で大きな優しさをもっている彼女自身のパーソナリティ。そして、移り変わる日常の風景。そのすべてが写真を撮らせました。
ばあちゃんは、「写真家になるんだ!」なんて明言するわけでもなくフラッとやってくる私のことを、いつも笑って受け入れてくれ、大きなカメラを神妙な面持ちで覗く私を不思議がっていました。
思い返せば私が写真や本を好きになったのは、本を手に持ちページをめくる確かな感覚と、1枚の写真プリントに向き合うときの静寂が好きだったからです。
形あるものに触れる豊かさは、試作段階で色んな人に写真を見せていたときにも感じました。A4のコピー用紙に印刷して束ねたものでさえ、PCモニターとは違う反応になるのです。紙に手が触れること、それぞれの速度や距離感で見ること、モニターの光ではなくそのときそこにある光のなかで見ること。「読む・見る・感じる」を目の前で楽しんでくれる人たちがいました。
10年後には本や紙をとりまく状況はどうなってしまうのか、予想もつきません。それでも高速インターネットや高性能カメラがありふれる複雑さのなかで彷徨いながら、自分の表現を模索していくのがいまの写真家なのだろうと感じています。
だから、「まずは紙として本として残す喜びを味わおう。この写真集を、10年後も、1冊の本に1枚の写真に価値があると信じる糧にしよう。」と想いながら制作しました。
A4変形サイズ 横220×縦260/ソフトカバー/100ページ
本の装丁や中身の構成は様々な写真集を見ながら自分で決めていきました。
A4という大きめのサイズにしたのは、スマホでSNSばかり見るようになり、この世の中にある素敵な写真が小さな画面で収められていることに窮屈さを感じていたからです。
使用したカメラはハッセルブラッド500cmという中判フィルムカメラです。デジタルに慣れきって1枚の重みを感じられていなかった私にとってこのカメラで撮るということは、写真というものに向き合い直すことでした。
印刷・製本は完了し、写真集は手元にあります。
クラファン期間終了後に1ヶ月以内に発送作業をします。
3月下旬から展示準備を開始します。
2021年4月25日〜5月9日に陸前高田市小友町にある箱根山テラスで実施予定
5月以降、コロナの状況に応じて東京や東北各地で実施予定
写真集印刷費 約50万円
展示用印刷費 約20万円
展示会場費 20万円
表紙・掲示物デザイン費 10万円
クラウドファンディングリターン品制作・発送費(支援者数に応じて変動)5万円〜
今回はすべての資金をクラウドファンディングでまかなう形ではなく、自費も兼ねつつプロジェクトを実施します。
写真展は新型コロナウイルスの感染状況によってはスケジュールを延期する可能性もあります。
今回はクラウドファンディングという形で期間を設けて、集中的により多くの人の目に触れてもらうことでこの写真集が連れてくれる様々な出会いに期待しています。
1996年 神奈川県生まれ。明治大学国際日本学部を卒業し、フォトグラファー活動を開始。
2015年から通っていた岩手県陸前高田市でも写真を撮り、2020年に同市に移住。現在は岩手と東京を拠点に写真・映像制作に携わる。世界を旅すること、見晴らしの良いところに登ること、ばあちゃんと畑で土をいじることが好き。
※クラウドファンディング終了後の展示会場や書店では 2,500円+税(2,750円 税込み) で販売予定です。
【ポートレート撮影チケットについて】
・ポートレート撮影ギフト券の撮影可能期間は2021年4月〜8月
(新型コロナウイルスの状況次第で変更可能性あり)
・
岩手宮城県内・首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)はチケットに交通費込み
その他の国内地域は交通費(東京駅もしくは陸前高田駅から待ち合わせ場所往復)のお支払いをお願いします
・誰かにプレゼントすることも可能です
表紙のデザインは気仙沼出身で同世代のデザイナー、小野寺真希ちゃん。漁師町暮らしだからこそ話も早かった気がします。
印刷・製本は藤原印刷さん。印刷のことを何も知らない私に「紙の世界、印刷の世界は楽しいよ!」ということを教えてくれながら、作品の意図を汲み取って話を進めてくださいました。
三浦尚子さん(陸前高田市在住 漁師/編集・ライター)
私がはじめてさみちゃんと出会ったのは、2018年の6月でした。その頃のさみちゃんはまだ大学4年生で、はじめて出会ったときから「卒業後は写真の仕事がしたいです」と言っていました。その年の秋には、進路相談を聞いたなあと思い出します。
そして進路相談を聞いた半年後、彼女はほんとに写真を生業にして生きはじめました。
さみちゃん自身が五感でとらえた写真は、感情に揺さぶりをかけるような写りをしていて、見ていてはっとすることがあります。
さみちゃんが陸前高田に移住してからは、私の仕事の写真を撮ってもらったり、逆にさみちゃんからの取材撮影の依頼があったり。一緒に制作物をつくろうと話したり。
さみちゃんの仕事への姿勢や写真を身近で見られるなんて、3年くらい前に出会ったときは想像できてなかった。
今回の写真集は約5年間接してきて、さみちゃんの心に大事に置いていた「のぶこばあちゃんの写真たちを写真集として残したい」、という気持ちからはじまりました。
出会った頃からいままで、自分のやりたいことをひとつひとつ実現して、形にしていくさみちゃんはほんとにすごい!
これからもずっと応援しています!いろいろやってこー!!
指出一正さん (ソトコト編集長)
ソトコトの最新号となる2021年5月号「新・地域の編集術」の表紙のモデルは、岩手・陸前高田に暮らす漁師で編集者の三浦尚子さんだ。そしてこのほんとうに素敵な写真を撮影してくださったのが、いまぼくがもっとも注目し、大好きな写真家の飯塚麻美さんなのである。
飯塚さんの写真は、すべてそこにある光を真摯に見ている。やわらかく、透き通っていて、ときにそよ風のようにみんなの心を抱き込む、東北の光の粒立ち。ぼくは前に向かう「兆し」のようだなと思っていたが、そう、まさに飯塚さんの写真集のタイトルどおりの「報せ」だ。
紙の作品や出版物の行き先を考えたとき、そのよさやはかなさや丈夫さをひっくるめて、きっと飯塚さんのようなかっこいい表現者が未来に運んでいってくれるのだろう。だからぼくは、飯塚さんの写真を見て、安心し、気持ちを和ませている。そしてますます、東北に惹かれていく。
飯塚さんの生き様のような写真集のプロジェクトを、心の奥底から応援しています!
指出一正
ソトコト編集長
何をどの角度から、どのように見つめてシャッターを押し、膨大な数の写真から選んで並べどう伝えるか? 写真というものへの向き合い方を正されました。
自分の目指すような写真家像にはほど遠いですし、何度も立ち止まり時間を置くなどもしました。それでも、1年後の自分にはつくれない、いまの自分にしかつくれないものがある、と信じてやってきて、今回の作品はとても愛おしくて大切な1冊になりました。
この本が誰かの元に渡って、展示という空間にあなたがいることで何かが響き合い、みたことのない景色に出会うことができる。そう信じています。
では、写真集を通じて皆様とお会いできることを楽しみにしています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
2500 円
3000 円
5000 円
5000 円
8000 円
SOLDOUT
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