映画に使用する楽曲
vol. 7 2019-05-17 0
非営利のいわゆる自主映画では、使用する楽曲は市販のCDなどから持ってくることが多いです。専用のオリジナル曲を作るのは非現実的です。しかし、これが商業映画(要するにお金を取る映画)となると話は別です。勝手に使うわけにはいかないのです。
最近では著作権フリーの楽曲がWeb上に多く公開されており大変ありがたいのですが、やはり自分のお気に入りの楽曲に比べると「イマイチ」です。そこで楽曲の権利者に使用料を払って使わせてもらうことになります。
「昭和九十年」のBGMはkyaaiさんが制作したオリジナルですが、エンドロールの部分にだけ昭和歌謡を使っています。この使用権を確保する必要がありました。
音楽使用料はJASRACに支払うという漠然とした知識は皆さんもお持ちだと思います。私もそうでした。ところが調べてみるとJASRACが扱うのは作詞者と作曲者の権利のみで、歌謡曲の場合は歌手や演奏家等の権利等がプラスされるので簡単にはいかないのです。今回はCDの版元が第三者に使用許可を与える権利がないということなので、該当曲をそのまま使用することはできなくなってしまいました。
そこで現在この曲を再録で作り直し(いわゆるカバー)する作業をしています。6月から作業に入り、DVDのオーサリング(原版作成)と同時進行する予定です。7月にDVD完成という当初のスケジュールは守れると考えます。
映画自体は完成していたはずですが、一部作り直しとなったわけです。