NPO法人もやい理事・稲葉剛さんに『蜃気楼の舟』へのコメントを寄せて頂きました!
vol. 16 2015-11-24 0
いつも応援ありがとうございます。『蜃気楼の舟』プロデューサーの汐田です。
残り7日となり、カウントダウンの始まった『蜃気楼の舟』を体験として届けるプロジェクト。
現在までのコレクターは75人、集まった金額は880,702円、達成率は35パーセントです。
引き続きの御支援、何卒宜しくお願い致します!
本日は、NPO法人もやい、つくろい東京の理事をされ、長年日本の貧困問題に取り組まれている稲葉剛さんが『蜃気楼の舟』にコメントを寄せて頂きましたので、紹介させて頂きます。
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路上生活者を施設に囲い込んで、生活保護費を搾取するビジネスは1990年代末に東京や大阪で始まり、その後、急速に全国に広がった。
「ホームレス」への偏見や無関心ゆえに公的な支援策の整備が遅れる中、国や自治体も「囲い屋」を黙認してきた歴史がある。
「屋根がある場所で寝られるだけ、ありがたく思え」と公言する業者と、それを黙認する行政、そして私たちの間に何の違いがあるのか。
この映画は鋭く問いかけている。
稲葉剛 (NPO法人もやい理事)
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稲葉剛さんプロフィール
1969年、広島県広島市生まれ。母親は原爆投下直後の広島に疎開先から入った「入市被爆者」、父親は原爆で家族を失った「原爆孤児」であり、被爆二世として戦争や平和の問題に敏感な子どもとして育つ。東京大学教養学部教養学科卒(専門は東南アジアの地域研究)。在学中から平和運動、外国人労働者支援活動に関わり、1994年より東京・新宿を中心に路上生活者支援活動に取り組む。2001年、湯浅誠らと共に自立生活サポートセンター・もやいを設立し、幅広い生活困窮者の相談・支援活動を開始。学習塾講師として生計を立てながら活動を続けるが、2008~09年の派遣切り問題を機に退職し、活動に専念することに。2009年、住まいの貧困に取り組むネットワークを設立し、住宅政策の転換を求める活動を始める。また、2011年より生活保護制度の改悪に反対するキャンペーンに本格的に取り組む。2014年、一般社団法人つくろい東京ファンドを設立し、空き家・空き室活用による低所得者支援を事業化。2015年、立教大学大学院特任准教授に就任し、貧困・社会的排除、居住福祉論を教えている。
もやいとは?
<もやい>は、アパートで新生活を始める人々の、暮らしの基盤づくりをお手伝いします。経済的に貧しく、人とのつながりにおいても孤立している。このことが今、路上・公園・施設・病院など、広い意味での「ホームレス状況」に置かれている人々にとって、自立をさまたげる大きな要因となっています。そしてその「人間関係の貧困」を象徴するのが、「アパートに入居したくても連帯保証人が見つからない」という問題であると言えます。私たちは、アパート入居に際して連帯保証人を引き受ると共に、共通の課題を抱える当事者同士の交流を通じて、社会的な孤立状態の解消をめざします。そして、人間関係を新しく紡ぎながら、安心して地域社会での生活を築けるよう、専門家の協力も得ながら、「困ったときにはお互いさま」と言えるつながりを作っていきます。「自立」とは、ひとりで生きることではなく、つながりの中で生きること・・・人生の再出発を迎える皆さんと一緒に、新生活の基盤づくりをお手伝いする。そして、誰もが排除されることなく、安心して暮らせる社会をつくっていく。それが私たちの活動指針であり、理念です。(【出典】http://www.npomoyai.or.jp/aboutmoyai)
稲葉さんとは、先日コラボイベントもさせて頂いた御縁があり、『蜃気楼の舟』を観て頂きました。貧困問題に取り組まれてきて、長年支援活動をされている稲葉さんからの言葉には重みがあります。
稲葉さん、ありがとうございました!
クラウドファンディングの達成に向け、引き続き御支援ください。
何卒、よろしくお願い致します!