元カントク佐藤の独り言9
vol. 36 2019-09-29 0
少なくとも明日夜のクラウドファンディング終了までは、毎日なにか書くと決めている佐藤です。
昨日は時間もなかったので短めに、料理のたとえ話で今の心持ちを書いたところ、あるコレクターの方から「いい気になるな、もっと真面目に書け〜!」的なメッセージをいただきました。
わかりずらかったかもしれませんが、私が言いたかったのは「雑念を排し、落ち着いて素材をじっくりと見直すことが必要で、そうしていい映画にしなきゃならん」という覚悟でした。
私はヘソ曲がりではあるものの、至って真面目なつもりでいるのですが…。
不愉快だった方には「スミマセン」と一応謝っておきます。
さて、3ヶ月間に渡りましたクラウドファンディングもいよいよ明日の夜11:59をもって終わります。
目標としました240万円には足りないですが、現在160万円以上のご寄付をいただいており、我ながら驚きです。
ご寄付いただいた皆様、そのために精力的に動いてくださってる関係者の皆様には感謝しかなく、「なにがなんでも良い映画にしなければ!」と気持ちを引き締める次第です。
足りない資金の穴埋めには、前作同様に文化庁の助成金に応募するつもりで妻も準備を進めてくれていますが、これはどうなるかわかりません。かなり狭き門です。
そしてここへきて文化庁への不信感も。
なんか肌寒い感じがします。
実際、お金が足りなければ、やり方を変えるしかありません。
業者さんに依頼することを諦めて、自分でコツコツやるとか。
あるいは、作品の中での「あること」を諦めてしまうとか。
「諦める」というとネガティブな印象があるかと思いますが、「怪我の功名」という言葉もあります。
今の私は「成るように成るのだ、それでいーのだ」と、バカボンパパに近い心境です。
昨日はラグビーW杯で、日本がアイルランドに勝ちました。
「これはもう奇跡ではない」
と、言われています。
翻って、案外健闘した(?)前作につづく私の次の映画も、そんなふうに言われたいものです。
無理だと思われていた大金星をあげたいものです。
それを妄想と言われようが、「自分を信じて突き進めば道は拓ける」という、ありきたりな格言を我が友とするしかありません。
いや、実際にそう思えるのです。
クラウドファンディングに応じてくださった方々は、きっとまだ観ぬこの作品に対して何かを感じてくださったから応援してくださっているに違いありません。
それだけで、十分な自信になります。
しかしそれとは別に、一番肝心なのは「どんな作品が出来るか」です。
もちろん人それぞれ期待するものは違うでしょう。
全ての人を満足させられないかもしれません。
結局は私自身にとっての「本物・本質」に拘るしかないのです。
そこでは、私が今まで生きてきた半世紀が問われるのだと思います。
このクラウドファンディングを終えてからが、むしろ「戦い」だと心得ています。
どうか皆様、ファンディング終了後も応援をお願いいたします。