旧尾崎邸、経過報告 5月
vol. 33 2022-05-28 0
3月下旬から始まった、木材を剥がして状態を調査する工事は、日々進んでおります。左の写真は5月7日の様子です。Vol.31でも述べましたが、剥がした板は補修をした後、改めて洋館の壁や床へと戻ります。
この調査工事の過程でわかったことは、築130年以上と見られるこの明治の洋館は、本当に良い木を使って建てられているということです。壁の下方に貼られた巾木など、なんと4mの壁の長さそのままの、継ぎ目なしの1本の木で作られていたそうです。
そのように、明治時代に建てられた部分は頑丈な木材で出来ていましたが、残念ながら昭和8年に作られたと思われる部分は、もう補修しても無理な状態でした。なのでその部分は残せませんが、捨てるには惜しい昭和の型板ガラス(昭和40年前後の物?)がいくつかありました。右の写真は1例です。
そこで昨日、昭和の型板ガラスをお皿などにリメイクしてくれるガラス店さんに、遠方より引き取りに来て頂きました。型板ガラスをリメイクするのは、大変に時間のかかるお仕事ですが、何ヶ月か後に、旧尾崎邸ゆかりのガラスが美しいお皿に生まれ変わって、どなたかに買い取られ大事にされるのだなあと思うと、素敵な夢のようなことだと思います。
さて今年夏には新たなお知らせも控えています。
引き続きの応援を、どうぞ宜しくお願い申し上げます。