本日含めてあと5日!! そして「洋館所有者の謎」について
vol. 15 2021-07-24 0
現在110%達成。122%まで行けば、ストレッチゴール(1500万円)到達です。のこり5日です! どうぞよろしくお願い致します!
さて先日、プロジェクトメンバー笹生那実が、文春オンラインさんでインタビューを受けました。インタビューのテーマは漫画についてのことですが、少しだけ旧尾崎邸のことも語っております。明治40年代頃の洋館所有者の謎について。その部分のみ、一部転載いたします。
明治40年代頃の所有者は誰だったか、公的な記録は見つかっていないんです。1888年(明治21年)の建築当初の記録は残っていて、尾崎三良という男爵が、英国人妻との間に生まれた娘テオドラのために建てたそうです。
そのテオドラが尾崎行雄と結婚した1905年、洋館の所有者は男爵から行雄夫妻へと移ったんじゃないかな、と想像します。なぜなら夫妻と交流のあった伊佐秀雄という人の著作に、尾崎行雄は結婚後「家庭生活が大体洋式に改められた」という、ほんの短い記述があるので。
あの洋館はテオドラ夫人が亡くなってすぐ後の1933年に、尾崎行雄と親交のあった英文学者の所有になり、文学者の子孫には「尾崎行雄から譲られた」と伝わっています。ちなみに男爵は1933年より前の1918年に亡くなっています。
そういう状況から考えても、洋館は尾崎行雄の旧宅だったと言って差し支えないと思います。でも尾崎行雄の住居として公的な記録が残ってるのは品川にあったという日本家屋。この洋館の記録はない。そんな中で公的な記録ではないにせよ、何気ない短い記述を残してくれた人には感謝したいです。
(インタビュー記事全体はこちら)https://bunshun.jp/articles/-/47101?utm_source=twi...
いつかもっと、明治40年代頃の洋館所有者についての資料が発見されますよう、切に祈っております。