Song of Rona Island エジンバラ公演報告
vol. 3 2026-10-12 0
クラウドファンディングを通じて応援してくださった日本の皆さまへ
大変おそくなりましたが、2025年11月のバルセロナ、ロンドン能公演に際し、皆さまからいただいた温かいご支援が、今年8月24日と25日の世界最大の文学フェスティバルであるEdinburgh International Book Festivalでの「Song of Rona Island」と能「野宮」上演につながりました。心より感謝申し上げます。
今年のフェスティバルでは、「Changing Your Mind(新たな視点を得る)」をテーマに、ディレクターのジェニー・ニーヴンさんが音楽や演劇の上演を取り入れ、文学フェスの新たな可能性を切り拓かれたことが、大変に印象的でした。
■ スコットランドの文学と能の出会い
本作は、スコットランドの詩人キャスリーン・ジェイミーのエッセイ「On Rona」に着想を得、2024年の東京での試演、ご支援いただいた2025年のロンドン初演を経て、日本とスコットランドのアーティストが協働し能とスコットランドの文学と音楽が出会う作品へと発展させてきました。
おかげ様で公演は大成功で教会の高い天井に観客の拍手が響き渡りました。
エジンバラでの会場は、歴史ある教会グレイフライアーズ・カーク。教会の外には、忠犬ハチ公を思わせる忠犬グレイフライアーズ・ボビーの像が立っています。
エジンバラフェスティバルの情報誌Fest Magazineが私たちの公演をフィーチャー、インタビュー記事とともに、表紙がエジンバラ中に配布されました。
■ 今後の予定
私の能のプロジェクトに関する今後の予定ですが、まず今月は、リーズ大学とイギリス随一のオペラカンパニーであるOpera Northのパートナーシップによるリサーチ組織DAREと協力し、「Noh in the North」第一回を実施しました。喜多流の友枝雄人さん、友枝雄太郎さん、小鼓方の成田達志さんを迎え、現地の学生やアーティスト、オペラ歌手、ピアニストとのワークショップや公演を通じて、能とオペラの表現を探りました。
来年6月には、人間国宝を含む9名の能楽師を迎え、能の傑作である「井筒」と「清経」を、ロンドンのNoh Reimaginedフェスティバルと、ポルトガルのエボラで上演する計画を進めています。エボラはユネスコ世界遺産の歴史地区を持ち、2027年には欧州文化首都の一つとなる都市です。その公式プログラムで日本の能を紹介することは、異なる文化の歴史や精神性が出会う貴重な機会となると思われます。さらに、次回は日本の音響アーティストと組みイマーシブサウンドを取り入れ、観客が身体全体で感じられる舞台づくりにも挑戦します。
エジンバラ、リーズ、そしてロンドンとエボラへ。皆さまのご支援を力に、能を通じて国や文化、芸術分野を越えた出会いと創造の場を広げていきたいと思います。
これまで応援してくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。今後のNoh Reimaginedの活動も、温かく見守っていただけましたら幸いです。
Akiko YANAGISAWA
Director, Noh Reimagined
https://noh.muarts.org.uk/
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