振返りシリーズ 『脳天パラダイス』の企画が産まれた日
vol. 1 2020-08-22 0
コレクターの皆様
暑い日が続いております!いかがお過ごしでしょうか?体調には充分お気をつけください。
今年に負けず暑かった昨年夏、『脳天パラダイス』は撮影されました。
これから、撮影の思い出、マル秘話など山本組のあつーいお話をクレーム覚悟、炎上すれすれ?ギリギリまでお話しできればと思っております!
その第1弾として、企画誕生の瞬間のお話です。
2018年10月。山本政志監督とプロデューサーの村岡は別の映画(全編マレーシアロケの『マンダラ・オーバードライブ』)の企画について打ち合わせをしていた。
打ち合わせもひと段落して、その日は村岡の誕生日ということもあり、一杯飲もう!と新宿の行きつけのバーD U D Eに足を運んだ。そこに『下衆の愛』やNetflixの『全裸監督』などの内田英治監督が入ってきた。
他愛のない会話から始まり、最近の映画について、過去の映画など、楽しく飲んで話していた。
内田監督があの話に触れるまでは・・・・・
内田「昨日、山本さんの『タンポンタンゴ』ネットで観ましたよ。強烈でした!面白かったです」
山本「あー、大昔のな。まーあれは、めちゃくちゃやろうぜ、みたいなノリでやったやつだから」
村岡「スタッフに阪本さんとか(阪本順治監督)行定さん(行定勲監督)がいたってやつですか?」
内田「でも、パワーあって、面白かったですよ」
山本「あ、そう?ってかおバカすぎんだろ?」
内田「そうですか?っていうか、最近の山本さん、なんかちょっとインテリぶった感じになってないですか?」
山本(ちょっとカチンときた顔つきで)「いや~俺は元からインテリだから!にじみ出ちゃうのよ、作品に!知性が!」
内田(小馬鹿にした感じで)「なんか両手広げちゃってるビジュアルとか使って?」
山本「いや、俺はそっち系(ぶっとび系)はやろうと思えば、いつでも出来ちゃうから。ほんと、すげぇ~んだから」
村岡「じゃあ、やります?俺も政志さんのパワー全開の突き抜けた映画観たい!超低予算で!」
山本「いや、何言ってんの、しんちゃん(村岡)!他にやろうとしてるのあんじゃん!オマエもほんとバカだな~」
内田「そうですよ、やってみてくださいよ。俺は、山本さんのそーゆーやつ観たいけどなー」
山本「いや、だからやろうと思えばいつでもできるって!」
村岡「ほんとかな〜?」
内田「まじ?出来るんすか?」
山本「いいよ、わかったよ、やってやろうじゃない!!オマエら、ビビって腰抜かすなよ!!」
わずか5分足らずの出来事だった。
その瞬間、『脳天パラダイス』が産まれることが決定した!
しかしその時は、めちゃくちゃ低予算で!ちょー短期間でやっちゃおう!と言っていたのだが・・・・とんでもないことになっていく。
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