藤村靖之お師匠
vol. 18 2019-04-27 0
藤村靖之さんは、那須の非電化工房を主催する発明家。工学博士。
大手企業でコジェネ等の研究をしていたが、息子の喘息をきっかけに、子供を守る環境製品の開発に目覚める。同企業内では実現できないと分かり、発明家として独立。ベンチャー企業を創業し、空気清浄機を世に送り出し、多くの人々を救う。現在は、那須から愉しい非電化や月3万円ビジネスなどの文化を発信。
僕が、藤村さんを初めて知ったのは、10年ほど前、月間ザ・フナイという雑誌から。「籾摺り倶楽部」を提唱する藤村さんのことが紹介されていた。僕は、この「籾摺り倶楽部」の発想がとても好きで、関わりたいと思った。
そこで、「愉しい非電化」という著書を読んだ。電気に依存一辺倒でなく、工夫して愉しく暮らすヒントが満載の素晴らしい本。僕のバイブルとなった。
この本から発想して、ノートに、我が家用にカスタマイズしたいろんな手作り品の図を描いた。ベランダサンルーム、太陽熱温水器、などなど。
その後、今から7年ほど前、藤村さん主催の「地方で仕事を創る塾」に通って、ご縁が生まれた。
藤村さんは、計画を作らない。
アフリカの人みたく1日にやることは1つ。
約束をしない。そんな生き方がお気に入り。
でも、ケッコー忙しくしているようにも見える。
3.11震災後から、放射能を正しく怖がる啓蒙活動や放射能対策などを
市民活動として指揮していて、放射については270回講演をしたそうだ。
通常の非電化工房のビジネスは続けて、且つ放射能対応で多忙を極めていたが、「この一年が、人生の中で、一番充実していた。役割を生きられたから。」と言っていたのが印象的。
藤村さんは、阪神淡路大震災の頃、空気清浄機を無償で何百台も配布したそうだ。南米の水問題、アフリカの途上国の問題、モンゴルの食料保存の問題、さまざまなことに発明家として貢献している。
藤村さんは、試すのが好き。発明家なのでいろんな実験はするわけだけど、それ以外にも、自家製ビール、ご近所の主婦向けの圧力鍋講習会、いろんなことを試してる。
藤村さんがオススメしている本で、「仕事は楽しいかね?」/デイル ドーテン 著があるが、「本来、人は試したいんだ。」という一節が出てくる。
藤村さんは、幸せそうだ。
ご家族を大切にしている。
いつも、穏やかに、嬉しそうに話す。
僕のロールモデルの一人だ。
この紹介文がステキ。