製作ノート vol.0 - あと40日
vol. 1 2016-06-27 0
私たちMY COMPLEXの活動にご支援いただき、そして興味を持っていただき本当にありがとうございます。
3度目の挑戦となる今年のEdinburgh Festival Fringe。「慣れ」は元凶とは言え、毎年新しい発見と驚きと戸惑い?に満ちた海外フェスティバル参加への道です。
2015年のEdinburgh Fringe最終日の翌日からTwitterアカウントで開始したカウントダウン。これは、毎日いつもEdinburghを意識して待ち望んでいる私たちの願掛けです。
カウントダウンを開始した2015年は、新しい出会い・新しいプロジェクトに恵まれた年で、それに比例して今まで経験したことのない課題にたくさん直面するようになりました。「Challenge」という単語が持つ意味を全部経験させてもらっているような日々ですが、本当にたくさんの方から「Edinburghで作品を観たい!」と言っていただけるようになったことが、私たちの原動力になっています。
MY COMPLEXの活動の主軸を、まったく新しい環境で挑戦させてもらい、そしてカウントダウンも残りわずか。さて、私たちの新作「TENT」は??
「TENT」というタイトルは、もう昨年のEdinburgh公演中に生まれていました。セット・照明などを最小限にして、どんな空間でも上演できる作品、ということから着想したものです。帰国してすぐに、まず大切な舞台装置となるテントを選定・購入し、そこから主人公の男・設定などを詰めていきました。
皆さんは、TENT(テント)という言葉で何を連想するでしょうか?外から守られる場所ですか?とても不安定で一時凌ぎの場所ですか?
「TENT」という物語は、図らずも一晩を山の中で過ごさなくてはならなくなった男が登場します。予期せぬ状況に陥った時、知らず知らずのうちに「素性」が露呈し始めるものです。
私たちの創る物語は、いつも実体験をベースにしています。日本人なのに英語で芝居をする、そんな何者にもなりきれないまま「今の日本」で生きる私たちの想いが、少しずつ三次元になってきています。
公演ページやフライヤー・ポスターにもある「Darkness cannot drive out darkness; only light can do that.」はキング牧師の名言です。「闇は、闇で追い払うことはできない。光だけがそれを可能にする。」と対訳がつけられていてご存知の方も多いかと思います。
50分間で、闇の中にいる男が語る言葉が世界中から集まる観客に何を伝えられるのか。残り40日、しっかり「Challenge」していきます。
今日も2台のラップトップで、日本語と英語を行き来し続けます。
次回は、もう少し踏み込んだ物語のお話をさせていただきます!
引き続きご支援をよろしくお願いします。
一緒にEdinburghへ行きましょう!!
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