Dianaの歴史を振り返ってみよう
vol. 6 2018-06-29 0
Detrich Collection - 世界最大の Dianaコレクション。
Dianaは1960年代初頭、香港の九龍湾にある小さな工場で生まれました。最大の特徴は、そのシンプルな構造。
プラスチックレンズが描くのは、ソフトなフォーカスと特徴的なビネット効果(四隅の周辺光量落ちによるトンネル効果)、そして気まぐれに現れる光漏れやライン。すべてのショットが予想できない結果となり、このアナログらしい「不完全」な描写は多くの人に愛されました。そのうちの一人が写真家の マーク・シンクです。彼は Dianaでウォーホルやバスキアなどの著名人を撮影しました。
「Dianaは幸せなアクシデントを生み出します。アクシデントは成功の鍵であり、人は失敗して学ぶものですから。私たちは普段、安全すぎる世界に住んでいるんです。」 >> 写真家マーク・シンクへのインタビュー
Diana+で撮影された写真
残念ながら、1970年代後半になると Dianaの生産は終了してしまいました。しかし、Dianaのローファイな魅力は60年代から現代までひっそりと、着実に受け継がれていきました。
2000年代初頭、ロモグラフィーは Dianaとは一体どんなカメラなのか、とことん向き合いました。そして品質を改良し、新しいカメラへと進化させることに成功したのです。このお手軽なカメラは Diana+と名付けられました。
Dianaの鮮やかな色とコントラスト、ソフトなビネットはそのままに、ロモグラフィーらしい多重露光やバルブモードなどの機能をはじめ、ピンホール撮影までもが可能な名機となりました。
小さな工場から誕生した Dianaは、ユニークな歴史を辿ってきました。シンプルなカメラだからといって、あなどることはできません。本プロジェクトである Diana Instant Squareは、その歴史に新たな一ページを刻む一台。カメラを手にしたら、あなたはまず何を写しますか?
ロモグラフィージャパン
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