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呉美保監督最新作『きみはいい子』劇場公開拡大をクラウドファンディングで実現!
2014年度映画賞を総なめにした『そこのみにて光輝く』の呉美保監督最新作『きみはいい子』を、一人でも多くのお客様に届けるべく、公開劇場拡大(全国100館)の為にご支援をお願い致します!
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主に邦画を中心とした映画の企画・製作・配給会社です。 近年の自社製作配給作品に、「捨てがたき人々」「グレイトフルデッド」等があります。
2014年度映画賞を総なめにした『そこのみにて光輝く』の呉美保監督最新作『きみはいい子』を、一人でも多くのお客様に届けるべく、公開劇場拡大(全国100館)の為にご支援をお願い致します!
大人も子どもも共有できる優れた作品に贈られる文学賞「第28 回坪田譲治文学賞」、2013 年度本屋大賞第4位に輝き、10 代からシニアまで幅広い世代の人びとの心を掴んで大きな話題を呼んだ小説「きみはいい子」(著:中脇初枝〈ポプラ社刊〉)を、『そこのみにて光輝く』でモントリオール世界映画祭最優秀監督賞を始め、キネマ旬報監督賞、ブルーリボン監督賞など、2014年日本映画賞を総なめにした呉美保監督によって映画化いたしました。
映画は完成し、2015年6月よりテアトル新宿ほか全国主要都市での公開が決定しております。しかし、我々の様な独立系映画会社の限られた資金の制約がある中では、メジャー映画のような大規模な宣伝活動はもとより、全国津々浦々の劇場での拡大公開は不可能であることが実情であります。それでも我々はこの映画を、不特定多数の人々が集う映画館という環境の中で、多くの方々に観ていただきたいと思っております。何故ならこの映画のテーマの一つに、人との関り方が問われているからです。袖すりあうも多生の縁。映画を観終わった後に、いくらか優しい気分になって周囲を見回してもらえれば。隣に座っていた誰かに少しでも思いをはせてもらえれば。そう願わずにはいられません。その為には少しでも多くの方に劇場に足を運んでいただき、体感していただきたいのですが、前述の通り、最初は多くの劇場で上映できません。現在の映画配給システム上、上映館数が増えれば増えるほど多くの予算が必要となります。いわゆるVPF(=バーチャルプリントフィー)という上映の経費が必要となるのですが、それが結構な負担割合を占めてしまいます。それゆえ当初は30館程度の小規模公開となります。その後に各地順次公開という運びになるのですが、数字が伸びなければ劇場も尻込みします。多くのお客様に支持されればされるほど、映画館側も上映する機会を与えてくださいます。我々としては、最低でも全国100館程度の劇場で公開されることを目標としております。今回クラウドファンディングに挑戦させていただく目的は、前述の拡大公開の為のVPF費用のご支援を賜りたいのが大前提となりますが、それ以上に皆さまのサポートで少しでも映画を盛り上げていただき、一館でも多くの劇場で上映させることが我々の願いであります。
この映画は、どこにでもあるような普通の街で、もしかしたら隣に住んでいるかもしれないような普通の人々を描いた群像劇です。そして、どの街にも少なからず存在する、幼児虐待、虐待の連鎖、ネグレクト、いじめなど、さまざまな問題が描かれます。それらは時には、人の「優しさ」や「思いやり」によって解決できるかもしれない問題かもしれません。一番身近で小さな共同体である家庭で、それらの気持ちを失ってしまった誰かの存在に気付いた時、人は何が出来るのでしょうか?気付いたら、声を掛けてあげるだけでもいい。手をつないであげるだけでもいい。それだけで人は救われることがあるかもしれません。植物は養分を与えないと枯れてしまいます。人間も誰かの「優しさ」がないと枯れてしまいます。その「優しさ」が誰かを救い、その人の中で花を咲かせ、他の誰かを救うことだってきっとあるかもしれません。かつて誰かの子どもだった、そして誰かの隣人であるすべての人にその可能性はあると信じています。そんな思いの連鎖によって生じる光をこの映画は描こうとしています。
主演は、『横道世之介』でブルーリボン主演男優賞に輝き、現在放映中のNHK 大河ドラマ「花燃ゆ」では高杉晋作役に挑むなど、いまもっとも注目を集める俳優、高良健吾。担任をうけもつクラスを学級崩壊させてしまう新米教師を演じます。また、『そして父になる』でわが子をとり違えられた母親の戸惑いと苦悩を繊細に表現して高く評価された尾野真千子が、本作では一転、わが子に手をあげる、自身もかつて親に虐待された過去をもつ母親を演じます。
尾野真千子演じる母親のママ友に、『そこのみにて光輝く』で体当たりの演技を披露し、新境地を拓いたと高く評価された池脇千鶴。そして、高良健吾演じる新米教師の先輩役に、同じく『そこのみにて光輝く』で地元を牛耳る土建屋を残忍に演じきって大きな注目を集めた高橋和也が扮し、ともに『そこのみ~』に続いての呉美保監督作品参加となります。
また、家族を亡くした独居老人・あきこ役には、「フランダースの犬」「花の子ルンルン」などの名作アニメで親しまれたベテラン声優、喜多道枝が扮して、その優しさあふれる声で作品にあたたかみを与えているほか、あきこと交流する児童の母親役を演技派・富田靖子が演じ、不安を抱えながら子育てする親の脆さと強さを圧倒的な説得力で体現しています。
さらに、NHK「ぼんくら」、『おおかみこどもの雨と雪』の加部亜門が富田靖子の息子に扮し、難役を見事に演じています。そのほかにも、『ドライブイン蒲生』『福福荘の福ちゃん』など話題作への出演が続く黒川芽衣、三浦大輔率いるポツドールなど気鋭の劇団の舞台や黒沢清演出のWOWOW ドラマ「贖罪」への出演で注目を集める内田慈が出演するなど、この作品がもつ豊かな物語性を象徴するような、話題性と実力、個性を兼ね備えた素晴しいキャスティングが実現しました。
中脇初枝
1974年生まれ。高知県中村市(現・四万十市)出身。高校在学中の1992年、「魚のように」で第2回坊ちゃん文学賞を受賞。2012年に発表した「きみはいい子」が第28回坪田譲治文学賞を受賞し、第一回静岡書店大賞ならびに2013年度本屋大賞第4位に輝いた。そのほかの小説に「祈祷師の娘」「みなそこ」などがあり、「わたしをみつけて」は、「きみはいい子」と同じ町を舞台としている。「こりゃまてまて」など絵本や児童文学作品も数多く発表している。
原作者からのメッセージ:
「きみはいい子」映画化によせて
こどもをめぐる事件の報道が後を絶ちません。
これらの報道は、とても悲しい結末を伝えるものばかりです。
そんな報道に接するたびに、こんな悲しい結末にならない道はなかったのだろうかと考えました。そして、小説でなら、そのような道を辿れるかもしれないと思いました。
もちろん、つらい思いをしているこどもたちはかわいそうで、まず、救われなくてはいけません。けれども、こどもにつらい思いをさせている人も、自分ではどうしようもなくて、その人なりのつらい思いを抱えているのではないでしょうか。
そんなとき、まわりの人が、だれかのそのつらさに気づいてくれたら。つらい思いを抱えただれかが、気づいた人に寄りそってもらえたら。
わたしは、高知の四万十川のほとりで、近所の人たちから「べっぴんさん」と呼ばれながら大きくなりました。わたしがべっぴんさんだったからではありません。その当時、あの川べりの町に暮らしていた女の子たちは、みんなそう呼ばれ、近所の人たちに見守られていました。そのときはそれがあたりまえのことだと思っていましたが、今になって、なんて幸せなこども時代だったのだろうと気づきました。
すべての人がかつてはこどもだったことを思うとき、すべての人に、そんな、ささやかでも幸せなこども時代があってほしいと願います。
難しいテーマなので、初めは映像化されることに不安もありましたが、呉美保監督は、わたしが小説に込めた思いをしっかりと受けとめてくださいました。そして、そばにあっても見えていないものを、俳優のみなさん、それからこどもたちが、すばらしい演技で、目に見えるものにしてくださいました。
ひとつの町には、障碍を持つ人も持たない人も、こどもも年を取った人も、いろんな人が集まって、そこで同じ時間を過ごしています。たとえお互いがお互いを知らなくても、思わぬところでだれかを支えていたり、だれかに支えられているかもしれない。そんな可能性がこの映画では描かれています。
今日もきっと、どこかで泣いているこどもがいます。
でも、わたしたちは無力ではありません。
世界を救うことはできなくても、まわりのだれかを救うことは、きっと、だれにでもできると思うのです。
観終わったあと、そう信じられる映画です。
映画にしていただいたことで、たくさんの方にそう思ってもらって、今度は、観てくださったあなたが、あなたの暮らす町の主人公になってくださることを、心から願っています。
呉美保
1977年3月14日生まれ。三重県出身。大阪芸術大学映像学科卒業後、大林宣彦事務所PSCに入社。スクリプターとして映画制作に参加しながら監督した短編『め』が2002年Short Shorts Film Festivalに入選。2003年、短編『ハルモニ』で東京国際ファンタスティック映画祭/デジタルショート600秒/泣き部門の最優秀賞を受賞。同年PSCを退社。フリーランスのスクリプターをしながら書いた初の長編脚本『酒井家のしあわせ』が2005年、サンダンス・NHK国際映像作家賞/日本部門を受賞。翌年、同作品で長編映画監督デビュー。2010年、脚本と監督を務めた『オカンの嫁入り』で新藤兼人賞の金賞を受賞。2014年に発表した長編3作目『そこのみにて光輝く』は、第38回モントリオール世界映画祭最優秀監督賞をはじめ、第88回キネマ旬報ベストテン第1位&監督賞、第69回毎日映画コンクール監督賞、第57回ブルーリボン賞監督賞など数多くの映画賞を受賞し、2014年度米アカデミー賞外国語映画賞部門日本出品作品に選出された。
監督メッセージ:
「きみはいい子」への思い
ひとは、みんな「家族」を持っています。
そしてその数だけの、かたちがあって、
どれひとつとして、同じものは存在しません。
ひとは、みんな「家族」によって、
さまざまな感情を育てられ、成長をします。
というのは、理想論です。
もちろん、そうありたいと願ってはいますが、
いまの世の中、そんな理想的な「家族」なんているのでしょうか。
新聞やテレビ、インターネットでは、
連日連夜、「家族」間の殺傷事件を報じています。
日本の殺傷事件のおよそ半分は「家族」間の諍いだと、
ある記事にありました。
きっちりと区分化された住宅街。
セキュリティで閉ざされたマンション群。
いつからか日本は、「個」を尊重するようになりました。
「個」のための過度な尊重は、やがて閉塞感を生み、
「家族」を息詰まらせていったような気がします。
ともすればそれは、日本だけではなく、世界の問題なのかもしれません。
「家族」に息詰まっているひとが、
「家族」ではないだれかによって救われる。
そんな瞬間があったら、
ひとはまた「家族」に思いやりを持てる。
やっぱり理想論かもしれないけれど、わたしはそう信じています。
呉美保
映画は完成し、全国主要都市での公開は決定していますので、いわゆるリスクというものはありません。全国順次公開でどこまで館数を伸ばせられるかがチャレンジです。目標は全47都道府県で上映すべく100館以上の劇場公開を目指します。
長々とお読みいただきありがとうございます。この映画の企画がスタートして、紆余曲折、山あり谷あり、七転び八起き、3年越しでようやく公開にこぎつける事が出来ます。地味な企画だから、と資金も全く集まらず一時は製作を断念しようと思いましたが、スタッフの熱意にほだされ、人生一代大勝負ということで無理した甲斐はありました。監督はじめスタッフ皆々様のおかげで素晴らしい作品が出来上がりました。映画は多くの人に観ていただいて初めてその存在価値が生まれます。ただ、小規模の作品は埋もれていってしまう厳しい現実があるのも事実です。この映画を観て、好きになってくれた方々が思いを共有し、拡げていっていただけることを願わずにはおられません。少しでも多くのお客様に観ていただけるよう、応援していただければ幸いに存じます。
アークエンタテインメント株式会社 代表取締役 川村英己
2015年/日本/カラー/ヨーロピアンビスタ/DCP5.1ch/121分
出演:高良健吾、尾野真千子、池脇千鶴、高橋和也、喜多道枝、黒川芽以、内田慈、
松嶋亮太、加部亜門、富田靖子
監督:呉美保
原作:中脇初枝「きみはいい子」(ポプラ社刊)
製作:川村英己
プロデューサー:星野秀樹
脚本:高田亮
撮影:月永雄太
照明:藤井勇
録音:吉田憲義
美術:井上心平
編集:木村悦子
音楽:田中拓人
Main Theme “circles” (selective records) Takuto Tanaka featuring Vasko Vassilev
ラインプロデューサー:野村邦彦
キャスティング:石垣光代
VFX:菅原悦史
衣裳:兼子潤子
ヘアメイク:石邑麻由
アクションコーディネーター:カラサワイサオ
助監督:松尾崇
アシスタントプロデューサー:原田浩行
特別協力:小樽市 小樽フィルムコミッション EGG 劇団フルーツバスケット
助成:文化芸術振興費補助金
宣伝:シャントラパ/太秦
配給・製作プロダクション:アークエンタテインメント
©2015 アークエンタテインメント
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